「
1階の部屋が雨漏りして困っている」
「
2階建てで1階だけ雨漏りしている」
「
1階なのに雨漏りするのはなぜ?」
アメピタにはこのようなご相談も多く寄せられます。
戸建てや集合住宅で、1階だけ雨漏りしているときには、
屋根だけでなく外壁やサッシなどさまざまな原因が考えられます。雨漏りは放置していると、家全体の腐食や劣化につながる恐れがあるので、気づいたときの早めの対処が重要です。
1階の雨漏りに悩んでいる方へ向けて、原因と自分でできる応急処置から業者へ修理を頼むまでの流れを解説していきます。
雨漏りというと、屋根の真下にある部屋(2階建ての2階、集合住宅の最上階)で発生すると思いがちです。
しかし、わたしたち雨漏りの修理業者への相談で意外と多いのが、1階の雨漏りなのです。
2階には全く症状が出ていないにもかかわらず、1階の部屋だけ雨漏りしているため、どこから漏れているのか原因がわからず困っている方がたくさんいらっしゃいます。
1階の雨漏りは、
原因の特定が非常に難しいのですが、よく分からないからと放っておくと症状はどんどん悪化します。
水の浸入経路を特定し1階の雨漏りを根本から解決するためには、
専門の業者へ点検と修理依頼するのが最善策です。1階の雨漏りは、決して様子見せずに、私たちのような専門業者へ早めに相談してください。
屋根に接していない1階から雨漏りする原因は、ひとつではありません。
1階の雨漏り原因として考えられる4箇所によくみられる症状をまとめました。
1階から雨漏りしたとき、原因として一番多いのが下屋(げや)です。
取り合い(接地部)の不具合
漆喰の劣化
下葺材(ルーフィング)の劣化 など
下屋(げや)とは、本屋根から続けて、または一段下げて葺き下ろした屋根のことです。
総2階ではない2階建ての場合の1階部分の屋根のことで、2階の屋根より下にある屋根で「下屋」「差し掛け屋根」と呼ばれています。
玄関ポーチや縁側などの屋根を想像するとわかりやすいですね。
母屋と下屋の取り合い部分に不具合が生じ雨水が浸入すると、1階で雨漏りが発生します。取り合いは、母屋の外壁を伝ってきた雨水が溜まりやすい部分なので、雨漏りしないための処理は十分にする必要があります。ところが施工不良や経年劣化で隙間から雨水を浸入させてしまうことがあるのです。
また、下屋は小さくても屋根ですので、劣化してくれば当然雨漏りの危険性があります。
1階で雨漏りしているとき、
下屋の漆喰にひび割れや剥がれがあったり、下葺材が傷んで傷や穴があることが多いです。
取り合いのすき間を
シーリングで埋める、または取り合いを
水切り板金で覆うなどの修理方法があります。
下屋の屋根や下葺材が傷んでいれば、程度に合わせ、下葺材の補修や、
屋根材ごと葺き替え工事を行います。
1階からの雨漏りは、ベランダやバルコニーが原因で発生している場合もあります。
床部分のひび割れ
笠木の破損
排水溝、ドレンの不具合
サッシと立ち上がりの取り合い
手すり壁と外壁の取り合い部の不具合 など
ベランダやバルコニーは原因になる箇所が多いです。
多くは、床のひび割れや防水材の劣化によって起こる雨漏りです。
また、排水不良のためドレンや排水管に負荷がかかり雨漏りすることもあります。
1階に雨漏り症状が現れるときは、ベランダやバルコニーにつながるサッシの下部分と床の取り合いがひび割れているケースもよく見受けられます。
手すりや腰壁の仕上げとして使われる笠木の破損なども雨漏りが発生する原因になります。
築年数が浅く、経年劣化は考えにくいといった場合には、勾配異常や防水不良といった施工ミスの可能性も否定できません。
私たち雨漏り修理業者は長年の経験から、原因になりそうな怪しい部分を点検していきます。
原因となった箇所に応じて補修を行います。防水層がひび割れている、剥がれているなどであれば部分補修や防水のやり直し工事を行います。
ひび割れ(クラック)
シーリング剤の劣化
エアコンの配管穴まわり
サイディングの反り
外壁の防水層は、屋根や屋上に比べると薄いことが多く、ちょっとした亀裂やすき間が原因で、簡単に雨漏りしてしまうのが特徴です。
ところが外壁内の雨漏りは分かりにくく、室内に雨漏り症状が出たときには外壁内はボロボロということもあり得ます。
1階の天井や壁が雨漏りしたときは早めに点検をご依頼ください。
シーリング剤の切れた目地は、古いシーリング剤を撤去して充填しなおします。ひび割れ部分も、シーリングやパテ等で補修します。
経年で全体的に防水性を失っているならあわせて外壁塗装をすると安心です。
外壁材の割れや反りが著しいとき、内部の腐食が激しいときには、外壁材の張り替えをご案内することもあります。
1階の雨漏りは、サッシが原因になっている場合も非常に多くみられます。
サッシの施工不良(防水処理不足)
サッシと外壁を接合するシーリング材の劣化
ゴムパッキンの損傷
サッシの歪み
ネジの緩み、錆
1階だけで雨漏りする場合は、サッシが原因の可能性が高く、そのほとんどが施工不良による防水処理不足であることが多いです。
サッシの縁に貼られた防水テープに不具合があると、シワやすき間ができて、雨水が浸入し雨漏りが発生します。
またサッシは、本体と外壁をシーリング材で接合されていますが、このシーリング材の劣化をきちんとメンテナンスせずにいると、ひび割れが生じ雨漏りにつながってしまいます。
1階の雨漏り原因が窓やサッシ周りにあるケースは多く、万が一施工不良だったときは自力での解決は困難です。
自己修理は雨漏りを長引かせ、被害の拡大につながってしまうので、必ず専門業者へ点検と修理をお願いしましょう。
軽度な雨漏りならサッシや周りの
シーリング補修のみで対処します。
外壁内部の防水処理に不良があったり、劣化が著しく補修が必要だったりするときは、
周りの外壁材を剥がしての修理をすることもあります。
また、サッシそのものを新しく交換するというのもひとつの方法です。
強い雨の際に
1階天井から水が垂れるほどの雨漏りがあり、だんだんひどくなっているということでした。
直上の下屋の壁際には
雨押さえ板金がありましたが、
釘が抜けかけているなど劣化がみられました。そもそも築年数が長い住宅に取り付けられた板金では、近年の豪雨に対応しきれないことがあるのです。
修理方法として2パターン「①釘穴や継ぎ目のシーリング処理」と「②一回り大きい雨押さえ板金の取り付け」をご案内いたしました。
②の方が費用は掛かりますが確実なのでおすすめです。
1階リビングの
天井角から雨漏り。リビングの上はベランダでしたが
見た目には問題が発見できませんでした。
天井を解体させていただき
赤外線サーモグラフィカメラを使い調査。原因は、
ベランダ下からつながる排水管のエルボ(曲がり)部分からの漏水と分かりました。
1階和室
窓際からの雨漏りを調査。その上にはフラワーボックスがあり、その付け根にできた
大きな亀裂から雨水が入り込んでいるようでした。
フラワーボックスは使っていないとのことで、撤去をご提案。
幅2m・奥行40㎝のフラワーボックス撤去はやや大掛かりな工事となりましたが、
サイディングを修繕し外壁塗装を行うことで跡が目立たず仕上げられました。
1階の雨漏りの原因は特定が難しく、判断を誤ると悪化して被害を拡大しかねません。
これまで解説した原因以外のところでも、家の内部に何らかの不具合が出ている可能性があります。
「1階で雨漏りしている」とご相談があって点検に伺ったところ、雨漏りではなく水漏れが原因だったというケースも珍しくありません。
天井裏に設置されている設備機器や配管の経年劣化による漏水が考えられます。
1階に雨漏りがあるとき、
・実は2階のサッシからの雨漏りが1階の天井に現れていた
・雨漏りの経路をたどったら原因はやっぱり屋根だった
ということも少なくありません。
この場合、長い時間をかけて2階から浸水し、1階に漏れ出てきているため、建材の腐食や劣化がかなり進行している恐れがあります。
必ずしも外壁やベランダ、下屋、サッシが原因とは限らないのが、1階の雨漏りの怖いところです。
雨漏りの原因調査はプロでも難しい場合があります。
雨漏りの原因を正確に特定するには、目視や触診の検査はもちろんのこと、
散水試験や
赤外線サーモグラフィカメラを使った調査を行うことがあります。
1階での雨漏りに困ったときは、
絶対に放置せず、必ずわたしたち専門業者へ点検と調査をご依頼ください。
「1階で雨漏りしたけど一時的だから気にしなかった」
「1階の雨漏りは原因がわからないから放置していた」
「1階のサッシをDIYで修理したけど改善しなかった」
雨漏りが悪化して修理を依頼されるお客様からは、このようなお話を聞くことがとても多いです。
放置した結果、天井から絶えずしたたる水を見ては不安になり、床や家具も濡れてストレスを感じている方はたくさんいます。
原因がわからないからといって、1階の雨漏りを甘く見てはいけません。自己判断で原因を突き止めたり、DIYでむやみに穴を塞いだりすることは、かえって症状を悪化させ、雨漏りを長引かせてしまうので避けましょう。
1階の雨漏りを見つけたときにとるべき2つの行動は「応急処置を行なう」こと、「症状を記録する」ことです。
雨漏りに気づいたときは、速やかに以下の応急処置を行ってください。
賃貸や集合住宅の場合は、管理会社への連絡も同時に済ませておくと良いでしょう。
天井 | バケツやビニールシート、大きいゴミ袋などで水を受け止める |
壁・窓・サッシ | カーテンをはずし、雑巾や吸水シート(おむつやペットシーツ)を当てて水を吸い取る |
家具・家電の周辺 | 家具や家電は雨漏りしていない場所へ移動する 移動できないときはレジャーシートやビニール袋で覆う |
なお、上記は
あくまでも応急処置です。一時的に雨漏りをしのぐ簡易的な方法に過ぎないので、必ず雨漏り修理を専門とする業者へ調査を依頼する必要があります。
雨漏りの応急処置を行ったら、どのようなときにどんな症状があるかなど、業者に正確に伝えられるよう、雨漏りの症状を細かく記録してください。
雨漏りの場所、時間、漏れている水の量、周辺の状態(シミや黒ずみなど)を記録しておくことは、現地調査や点検の際にとても役立ちます。
写真や動画を撮っておくのもおすすめです。
1階に限らず、家のどこかで雨漏りしたときは、絶対にそのままにせず、直ちに修理の専門業者へ相談してください。
雨漏りは、家を構成している木材や金属などを傷め、耐久性を著しく低下させる恐れがあります。放っておくと腐食した木材や湿気を好むシロアリの被害や漏電事故といった二次被害も引き起こしかねません。
アメピタは、雨漏り修理の専門業者です。30分〜60分で、お住まい全体を徹底調査する
無料点検を積極的に実施しています。
たかが雨漏り、されど雨漏り、
小さな不具合を見過ごしてしまった結果、取り返しのつかない被害に発展してしまうのが雨漏りです。
1階の天井から雨漏りする原因まとめ
1階でのみ雨漏り症状があるというケースも多くご相談をいただきます
雨漏りは屋根からとは限りません
1階で雨漏りしたとき、多い原因箇所は「下屋」「ベランダ・バルコニー」「外壁」「サッシ」です
1階から雨漏り症状があるときは漏水の可能性もあります
雨漏り原因は分かりにくいことも多く、場合によっては散水試験や赤外線サーモグラフィを使って調査します
1階から雨漏りしたときも様子見せず早めにお問合せください