名古屋市瑞穂区にお住いのお客様より、雨漏りに関してご相談いただきました。
建物の屋根の方から天井裏に浸入した雨水が、壁紙が剥がれるほどの雨漏りとなって天井板まで雨染みを作っていました!
原因となる雨水の浸入場所を探すため、雨漏りしている部屋や屋根の雨漏り点検から屋根修繕へと作業を開始しました。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他板金補修・交換
- 漆喰工事
- その他
|
築年数 |
約30年ほど |
施工期間 |
2日間ほど |
工事費用 |
約15万円ほど |
お客様のご相談内容と同じように、天井板が雨漏りで雨染みが出来ていました。
その天井裏に浸入した雨水が、壁裏に伝って壁紙が水分がついて剥がれ始めていました。
この状況からも、屋根の方で雨水が入りやすい形跡がありそうでしたので、建物形状を頭の中でイメージしてこの天井板の上側にある場所が、屋根のどこの部分なのか推察しながら屋根上に登って屋根の雨漏り点検を行て行きました。
頭の中でイメージ予想していたのですが、やはり谷部の谷樋鉄板が穴が開いていたためここから雨水が浸入したのかと考えられます。
約30年以上前の、谷樋鉄板に使用されていた材質が銅板製のため、屋根瓦との相性がかなり悪いため穴が開きやすくなっています。
そのため西暦2005年以降では、特殊な屋根及び屋根材以外で銅板製の谷樋鉄板は、ほとんど使わることは無くなりました。
一通り屋根の方も点検を行ってみまして、お客様に報告と言うことでご説明をさせていただきました。
工事の提案としては、穴の開いた谷樋鉄板を取り剥がして、新しい谷樋鉄板に交換作業を行うことをお伝えさせていただきました。
提案内容を基本に、お見積りを作成しまして後日、お客様の元へご連絡をさせていただきました。
穴が開いた谷樋を取り剥がす前に、谷樋鉄板の上に重なるように干渉している屋根瓦を取りのぞいていきます。
取りのぞいた屋根瓦は、新しい谷樋鉄板を取り付けたあとで使うため、他の屋根面に足場板をかけて落下しないように保管しておきます。
谷板鉄板に重なるように干渉していた屋根瓦を、すべて取りのぞいたら穴の開いた谷樋鉄板を取り剥がしていきます。
谷樋鉄板を取り剥がして、その下部分には防水紙(ルーフィング)は貼ってありましたが、よく観察してみると谷部の中心で雨水が軒先部に向かって流れている跡がありました。
谷樋鉄板の穴から浸入した雨水が、防水紙(ルーフィング)を伝って屋根の先端部分にもなる【軒先部】の方に辿り着いていました。
雨漏りの形跡がありそうだと感じたため、防水紙(ルーフィング)の一部をカットして屋根の野地板の状態を調べてみました。
雨水が溜まりやすい場所から、野地板に雨水が伝わり屋根裏へと雨漏りしていったのが、野地板の腐食具合で判断できました。
赤矢印部分の隅棟部も、谷樋鉄板を交換する際に干渉しそうでしたので、こちらの隅棟部も解体作業を起こしてみました。
先ほどの、取り外した屋根瓦と同じく谷樋鉄板を交換した後で、再び同じ棟瓦を使って取り付けるため、他の屋根面に材料などを置くための足場板を設置して、取り外した棟瓦をすべて移動させておきます。
隅棟部の土台部分を取り剥がして、隅棟際での屋根瓦の状態にしておき、細かい砂などを軽く掃除をしておきます。
谷部の中心に沿って防水紙(ルーフィング)を貼って行きます
取り剥がした谷樋鉄板があった場所、谷部の中心に沿って雨水が入り込まないように、新しい防水紙(ルーフィング)を棟際から軒先部まで一列に貼って行きます。
屋根の先端部分でもある軒先部では、防水紙(ルーフィング)の先端部分をカットしておき、軒先部に設置されている雨樋に沿った感じで防水紙(ルーフィング)を取り付けて行きます。
屋根の上部に当たる棟際部には、棟瓦を一部解体してから棟芯の奥まで防水紙(ルーフィング)を入れ込むように貼って行きます。
新しい谷樋鉄板を取り付け取り外した屋根瓦を取り付けます
防水紙(ルーフィング)の上に、新しい谷樋鉄板を取り付けて行きます。
今回の材質は、現代の屋根工事ではほとんど使われております、ガルバリウム鋼板製の谷樋鉄板となります。
以前の銅板製の谷樋鉄板よりは、穴が開きにくい材料となります。
先端部分の軒先部は、雨樋に雨水が流れやすいようにそのような形状でカットして加工しておいてから、雨樋に雨水が流れやすい位置で取り付けて行きます。
ゲリラ豪雨などの激しい雨が降った際、勢いが付きすぎて谷樋鉄板の両端から雨が横溢れしない用の対策として、谷樋鉄板の両端に屋根材でもある【水密材】を取り付けて、谷樋鉄板の横溢れ防止で処理してみました。
そのあとから、軒先部の先端から一枚ずつ、最初の方で取り外して管理して置いた屋根瓦を取り付けて行きます。
取り外して他の屋根面で確保していた、谷部に干渉していた屋根瓦をすべて取り付けましたら、谷部での穴が開いた経年劣化した谷樋鉄板から新しい谷樋鉄板の取り替えをする交換修理が完成しました。
最初の取り外し作業で、隅棟瓦を取り外してこちらも他の屋根面に足場板を設置してそこで確保しておいた棟瓦を、付け直し修理を行っていきます。
屋根土代わりの南蛮漆喰を使って、取り外しておいたのし瓦や冠棟瓦などを使って、順番に付け直ししていきます。
取り外した隅棟瓦を全て付け直しして行ったら、鬼瓦の背中側の隙間が開いてしまうところに雨水が入り込まない用の屋根漆喰を塗っていきます。
それ以外にも、隅棟部の横倒れ防止の結束針金を隅棟部全体に回しながら縛っていきます。
谷部の上段に当たるため、谷樋鉄板や防水紙(ルーフィング)を取り付けるのに干渉して解体していた棟瓦も、一枚ずつ付け直し修理を行っていきました。
先ほどの棟の付け直しを行った場所や、谷樋鉄板周辺の取り付けた屋根瓦がズレ落ちないように、コーキングボンドを点打ちして補強処理を行っておきました。
谷樋鉄板周辺の屋根瓦の方ですが、取り外したときに接着と高さ調整の為に入っていた【屋根土】から外したため、高さ調整はそのままでもいいのですが接着は切れてしまったためコーキングボンドでの固定処理は必要な作業となります。
作業で使った作業道具や材料などを屋根瓦降ろしてから、作業範囲内の掃除を行って修繕修理作業が完了となりました。
お客様に、作業の完了をお声かけさせていただきました。
後日、作業の内容を撮影した写真を使ってお客様にご説明させていただきました。
お客様も新しい谷樋鉄板に替わっている所の写真を見ながら、『綺麗になって雨漏りの心配がなくなりますね』とお声をいただきました。
雨漏り調査・雨漏り修理などを対応しています。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
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