お客様より自宅兼事務所の天井から雨漏りが発生したということで雨漏り修理のご依頼をいただき、現場調査にお伺いいたしました。
事務所の雨漏りで注意するべきは紙で作成した資料や機器類などが被る損害です。雨漏りによって被害を受けた屋根や天井化粧板は交換するれば直すことができますが、紙の資料が破れたり、汚れたりしてしまえば元に戻すことはできません。 それが重要な資料で印鑑が押してあったり、印紙が貼られているような場合は取返しの付きませんよね。また機器類が故障してしまえば、業務に支障が出ることも考えられます。 極端な話、屋根は養生さえしてしまえば一定期間は屋根に不具合があったとしても、雨風をしのぐことはできます。 しかし大切な資料を失ってしまった、機器類が故障してしまったとなれば今すぐの業務に支障をきたし、経営に影響が出てしまうとも限らないのが雨漏りの二次被害なのです。 だからこそ事務所、また工場などのような場所は雨漏り被害が発生しないように定期的なメンテナンスが必要だと言えますね。
こちらは天井裏と天井化粧板の様子です。屋根から浸入した雨水が下地を濡らしてしまっています。また天井化粧板も水を吸い込み、脆くなってしまっています。 化粧板の崩落や落下が考えられますから、例えばその下に従業員がいたとすると人的被害も生んでしまいかねないんですね。 雨漏り専門店である私たちはそうした危機管理シミュレーション能力が業務の中で培われていますが、なかなか素人の方では想像力が働きません。ですから新築から10年、20年といったような屋根材や外装材などの寿命に合わせた定期的なメンテナンスが必要なんです。 外から見た、見た目がきれいだからと油断をしていると実は・・・なんてこともあるんです!
雨漏り原因となったトタン屋根は錆の腐食が重度です
こちらは雨漏りの原因を作った屋根の様子です。 トタン屋根ですが、全体に錆が広がって誰が見ても寿命が訪れていることがわかります。錆びによる腐食、シーリングの劣化などが目立ちます。今回のご提案は屋根自体の葺き替えをご提案させていただきました。錆びに強いガルバリウム鋼板での葺き替えですが、この状態では塗装もできませんし、シーリングを充填したところでもって数年です。数年のうちに葺き替えが必要になることを考えれば、このタイミングで葺き替えをすることで余計な費用や心配をすることもなくなります。