アスファルトシングル屋根の雨漏りでお困りですか?
もしくは、
雨漏りにはなっていないけれど、台風で屋根材が剥がれてしまってご心配でしょうか。
アスファルトシングルは日本ではまだまだ珍しい屋根材のひとつです。
北米生まれのお洒落な屋根材なので、新築やリフォームの際、こだわってアスファルトシングルを選んだという方も多いでしょうから、雨漏りが起こってしまったとなればとても気掛かりですよね。
雨漏りの原因は?修理はできる?雨漏りを防ぐためにはどうすれば良いのか?このページではそんな疑問にお答えします。
また、
雨漏りしている屋根をリフォームするのにアスファルトシングルを検討している、という方もいらっしゃると思います。
アスファルトシングルのメリットや注意点なども解説しておりますので、ぜひご参考にしてください。
【動画で確認「アスファルトシングル屋根材のチェックポイント」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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【動画で確認「アスファルトシングル屋根材のチェックポイント」】
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こちらは、雨漏りが発生したというお住まいの屋根です。葺かれている屋根材はアスファルトシングルです。
経年のため全体的に黒ずみ苔も生えているようですが、大きな穴が空いているなどという問題は見られません。
雨漏りはなぜ起こってしまったのでしょうか。
→雨漏り修理の様子はこちら
アスファルトシングルは今から100年以上前に北米で開発された屋根材です。始めはフェルトにアスファルトをコーティングしたものでしたが、現在ではガラス繊維の基盤にアスファルトを染み込ませコーティングしています。さらに表面に天然の石粒が吹き付けられ、それにより色のバリエーションを生み出すことができます。
最大の特徴は、薄く柔らかく、カッター等で簡単に加工できること。屋根材といえば厚く重厚な瓦に慣れ親しんできた日本人から見ると、少々頼りなく見えてしまうかもしれませんね。
しかし北米では約8割の住宅がこのアスファルトシングルの屋根であり、とても一般的なものなのです。
例えばアメリカなどでは、家が古くなったり壊れたりした時にはDIYで修理し、長く住み続ける風潮があります。自分たちでも加工がしやすいアスファルトシングルはそういった文化に合い愛されてきた屋根材なのですね。
日本でもアスファルトシングルが注目され始めています。
表面に施された石粒が作り出すグラデーションは美しく、洋風なデザインのお住まいにもよく合います。また最近では特に、地震対策として軽い屋根材の人気が高いです。アスファルトシングルはシート状で、数ある屋根材の中でも軽量なものに分類されていますので、地震の際に建物の揺れ軽減を期待できますし、万一剥がれ落ちても危険が少ないのです。
屋根を施工するときに使用するルーフィング(防水紙)をご存じでしょうか?
屋根材の下地として屋根に敷設し、雨の浸入を防ぐものです。近年よく使われるものはアスファルトルーフィングといって、基材にアスファルトを染み込ませ、さらにアスファルト層や不織布などで覆ったものです。
実は、この
アスファルトルーフィングとアスファルトシングルは造りがよく似ています。アスファルトシングル屋根はまるで防水紙を二重に貼ったようなものなので、耐水性は十分なのです。
耐水性の高いアスファルトシングルですが、やはり雨漏りを起こすことがあります。ここではよくあるアスファルトシングル屋根の雨漏り例とその修理方法をご案内いたします。
薄くて軽いアスファルトシングルは、経年で傷んでくると風にあおられて破れたり剥がれたりしてしまうことがあります。雨漏りにならないか心配…という方も多いと思いますが、厳密にいえば、アスファルトシングルそのものの破損は雨漏りの直接的な原因ではないのです。
なぜなら、
アスファルトシングルの下にはルーフィング(防水紙)が敷かれているからです。
屋根の役割とはもちろん建物を雨風から守ることですが、アスファルトシングルや瓦など、私達の目に見えている「屋根材」だけでは、屋根に降る雨を完全にシャットアウトすることはできません。
雨の浸入を防ぎ雨漏りにならないようにするためには、その下のルーフィングの働きが一番重要なのです。アスファルトシングルが剥がれ落ちてしまっても、ルーフィングが正しく機能していればすぐに雨漏りになることはありません。しかしルーフィングの寿命にも限りはあります。特に以下のような理由で不具合を起こします。
先ほど「アスファルトシングルの破損は雨漏りの直接の原因ではない」と言ったばかりですが、アスファルトシングルの問題がルーフィングの劣化を招くことはあります。
●アスファルトシングルが劣化して浮いてきた
●アスファルトシングルが剥がれてルーフィングが露出した
このようなことになれば、ルーフィングが雨の影響を多く受けるようになり、劣化が促進されてしまいます。アスファルトシングルを剥がしてみたらルーフィングに穴が空いていた、ということもあるのです。
ルーフィングを敷設する際には釘やステープルを使います。(貼り付けタイプのものもあります。)また、アスファルトシングルを施工する際にも釘を使用します。
当然、ルーフィングに穴が開くことになりますよね。
改質アスファルトルーフィングのように、空けられた穴を自ら埋める止水性を持ったものもありますが、経年とともに柔軟性を失いそこから破れ始めてしまうこともあります。
屋根材の下地であるルーフィングが破損しているケースでは、ルーフィングのみを補修するということは難しく、多くの場合以下のような修理方法となります。
現在の屋根材の上から、新しい屋根材を被せる工法です。ルーフィングから貼り直すので、今の屋根に不具合があっても一新できますね。(下地の野地板に問題がない場合に行われます。)
屋根が二重になり重量が増しますから、新しい屋根材は軽さを重視し、同じアスファルトシングルか金属屋根材が選ばれます。
現在のアスファルトシングルと防水紙を撤去、必要に応じて下地の野地板や骨組みを補修してから、新しい屋根材を施工し直す工事です。
この場合も現在より重い屋根材は使用できませんので、アスファルトシングルか金属屋根材をおすすめします。
屋根カバー工法に比べて手間と費用が掛かりますから、どうしても骨組みまで補修が必要な場合や、既に一度屋根カバーをしたことがある屋根などにご案内します。
屋根の山になっている部分を
棟(むね)と呼びます。屋根の面と面の境目をつなぐ部分であり、出っ張っている分、雨風の影響を受けやすい部分でもあります。
アスファルトシングル屋根の場合、この棟には金属部品(棟板金)が被せられている場合と、アスファルトシングル材で覆われているものとありますがその役割は同じです。面の境目を保護し、雨の浸入を防ぎます。
しかし、
年月とともに劣化して浮いたり剥がれたりしてしまうと、その境目から雨が入り込むのを許してしまい、雨漏りの原因となるのです。
棟板金が変形して浮いたり、風で剥がれたりしている場合は、新しい板金と取り替えます。
棟がアスファルトシングル材の場合はやはり新しいアスファルトシングルで補修することも可能ですが、この場合は棟だけでなく全体的に傷んでいることがほとんどなので、屋根カバー工事などをおすすめすることもあります。
雨漏りを起こしているアスファルトシングル屋根をガルバリウム鋼板屋根でカバー工事
冒頭でご紹介した、雨漏りを起こしているというアスファルトシングル屋根です。
修理の手順を写真と共にご紹介します。
雨漏りで天井に染みが出来てしまい、点検のお問い合わせをいただきました。
防水性が低下しているのでしょう。アスファルトシングルにところどころ苔が生えているのが分かります。少々反って歪みも見られるようです。
雨漏りの原因は、
棟板金の不具合でした。また、その他の棟部分も剥がれかけていて、めくってみると水分が染みている様子が分かります。
棟の不具合が原因であれば、該当箇所の交換・修理という方法もありますが、アスファルトシングル全体に経年劣化での傷みが見られることから、
屋根カバー工法でのリフォームによる雨漏り解決ということになりました。
新しい屋根は、
ガルバリウム鋼板製の金属屋根です。軽量で錆びにくいという特長があります。
建物の周りに足場を組んだら、
棟板金の撤去からです。屋根カバー工法は、現在の屋根の上から新しい屋根材を被せる施工方法ですが、棟板金にはカバーすることができないため始めにはずします。
棟板金を外した箇所にはぽっかりと内部に通じる穴が空いていますね。
棟部分から雨水が入り込んだらすぐに雨漏りしてしまうことがお分かりいただけるかと思います。
アスファルトシングルの上からルーフィングを敷いていきます。上から降る雨が入り込まないように、軒先から上へ順番に敷設していくのが原則です。
軒先やケラバ(屋根の破風側の側面)に金属の役物を取り付けます。流れてきた雨を受け流し、屋根内部へまわり込ませないために、とても大切な部材です。
屋根を下から葺いていきます。途中で
雪止めも設置いたしました。
棟まで施工が済んだら、最後に棟板金を設置し完工です。傷んでいた屋根が見違えるようにきれいになりました。雨漏りの心配もありません。
ここまで、アスファルトシングル屋根が雨漏りしてしまった場合の修理方法についてご紹介してきました。
しかし事前に屋根を点検しお手入れをすることで雨漏りを予防することもできます。
ご自宅がアスファルトシングル屋根なら確認しておきたい、雨漏りさせないためのチェックポイントをご案内いたします。
築10年、20年の節目や、台風前後などに点検をおすすめします。
無理に屋根に上ったりせず見える範囲で確認してくださいね。気になる点があればアメピタまでご相談ください。
下から屋根を眺めてみて、屋根材が不自然に浮いてはいないでしょうか。
アスファルトシングルは専用の接着剤と釘を使って施工されていますが、接着剤が剥がれかけていたり施工が不十分だったりすれば、風にあおられ千切れて吹き飛んでしまうことがあります。
不安があればご連絡ください。接着しなおし補強いたします。
また既に剥がれ落ちてしまっている箇所が確認できた場合にもご相談ください。前述のようにアスファルトシングルが剥がれたからといってすぐに雨漏りになるわけではありませんが、放っておけばさらなる被害を招きます。
新しいアスファルトシングルにて張替えも可能ですが一時的な処置です。
剥がれの箇所が多いようであれば屋根カバー工事などのリフォームを検討されることをおすすめします。
棟板金がずれたり浮いているように見える、棟部分の色が他と違う、などが確認できれば危険信号です。台風や強風時に飛散してしまうかもしれませんし、隙間から既に雨水が建物内に浸入している可能性もあります。
大きな被害になる前にご相談ください。
アスファルトシングルは表面に吹き付けられた細かい石粒によって素材を保護すると同時に、色を表現しています。
鮮やかだった色彩が褪せてきた、また、庭などに石粒が落ちてくるようになった、ということはありませんか?
経年で表面が剥がれてきているサインです。石粒を失えばアスファルトシングルが脆くなり、変形や浮き上がり、破れの原因となります。また、剥がれ落ちた石粒が詰まり雨樋に負担をかけることになるので、
剥がれが軽度なうちに屋根カバー工事などで対処しましょう。
現在、アスファルトシングル屋根の雨漏りにお困りで、数年前に屋根塗装をしたばかり、という方はいらっしゃらないでしょうか。
実はアスファルトシングル屋根の雨漏りには、屋根塗装が原因のものもあります。
アスファルトシングルは、塗装によるメンテナンスを施されることがあります。剥がれ始めた石粒や基材の保護、そして美観の回復のためです。
良かれと思ってメンテナンスのために行なった塗り替えが逆に雨漏りを招いてしまうなんてとても残念ですが、実際に報告されるケースなのです。
なぜ塗装が雨漏りにつながるのでしょうか?
アスファルトシングルだけでなく、瓦やスレートなどの屋根材は、必ず、屋根材同士にある程度隙間を持たせて施工されます。和瓦の屋根を想像していただくと、瓦と瓦がぴったりと密着しているわけではないことがイメージいただけるかと思います。
屋根材の隙間から雨が入り込んでもルーフィングが守ってくれるので問題はありません。それ以上に、屋根材同士の隙間には重要な意味があるのです。
正しく塗装をしないと、アスファルトシングル同士が塗料でくっついてしまい、この隙間が失われてしまいます。
すると、次のような不具合が生じるのです。
●屋根の内部に湿気が溜まりやすい
●別の場所から流れ込んだ雨を逃せない
つまり、湿気や水分を排出するための隙間がなくなってしまうのです。それどころか、塗料で塞がれた狭い隙間から、毛細管現象によって雨が屋根材の下へと吸い上げられることもあります。
その結果、湿気や水分は屋根の内側へ溜まることになり雨漏りになってしまうのです。
そのためアスファルトシングルを塗装する際には、道具を使って
縁切りするなどして、屋根材同士の隙間を確保します。もし塗装を業者に依頼する場合には、そういった知識をしっかり持った業者かどうか、確認することもアスファルトシングル屋根を長持ちさせるために大切なポイントのひとつです。
ここまで雨漏り例や雨漏りさせないためのチェックポイントをご紹介してきました。アスファルトシングルは雨漏りしやすいのではないか、アスファルトシングルの屋根にしたのは失敗だったのではないか、そんな不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそんなことはありません。
どんな屋根材やどんな建築資材でも、メンテナンスを怠ればやがて劣化して不具合を招きます。
アスファルトシングルも定期的な点検とお手入れでしっかりとお家を守ってくれる屋根材です。
前述したように、アスファルトシングルは軽量で建物への負担が少なく、個性的な色柄がお洒落な屋根材です。そして比較的安価にて施工できるのも魅力です。
もちろん、瓦からの葺き替えや、スレート屋根へのカバー工法にも使用できます。
●耐風性
アスファルトシングルは風に弱いというイメージがあるかもしれませんが、ほとんどの製品の標準仕様で風速38m/s(強い台風程度)に耐えられる耐風性能を持っています。地域によっては釘を多く使用し強風仕様にすることでさらに耐風性は高くなります。
北米のハリケーンが多い地域でも家を守ってきた屋根材です。
●防音性
表面に天然の石粒が吹き付けられているので、薄い屋根材でも雨音が柔らかく拡散され非常に静かです。また元々が柔軟な素材なので、外界の音や衝撃を吸収してくれます。
以上のように良いところもたくさんあるアスファルトシングルですが、日本での認知度はまだ低く、新築とリフォーム併せて屋根材としてのシェアは5%にも満たない現状です。
そうなると、実際にアスファルトシングルを施工したことがある屋根業者、リフォーム業者というのも少ないことになります。残念ながら、慣れない業者が施工した場合、早期に剥がれが起こってしまうというケースもあるようです。
アスファルトシングルの修繕やリフォームをご検討の場合は、施工業者も慎重に選びましょう。
業者によって得意不得意があります。ウェブサイトなどで確認すると、その業者の施工事例などが確認できますので、アスファルトシングルの施工例が多く、ご自身の希望に近い工事を実際にしている業者を選んでみてください。
アメピタでは、雨漏りが発生してしまった場合はもちろん、雨漏りかどうか分からない場合、事前に予防メンテナンスをしておきたい場合のご相談も承っております。
急な雨漏りで緊急の処置が必要な時もできる限り早く駆け付けますのでご連絡ください。
火災保険の使用をご検討であればお手続きのサポートもさせていただきます。
アスファルトシングルの雨漏り点検、修理もアメピタまで!
屋根とお家の状態を確認し、お客様のためにより良いご提案をさせていただきます。
アスファルトシングルの雨漏りはなぜ起こる?メンテナンスと修理方法のまとめ
アスファルトシングルは北米で生まれ日本でも使われ始めている屋根材です
屋根材の下に敷くアスファルトルーフィング(防水紙)と似た構造のため高い防水性が期待できます
アスファルトシングルが破れたり剥がれたりしただけではすぐに雨漏りにはなりませんが、下地のルーフィングがダメージを受けます
棟部分の不具合もアスファルトシングルの雨漏り原因として多いケースです
アスファルトシングルを長持ちさせるためのチェックポイントは「剥がれや浮き」「棟」「石粒の剥落」です
塗装が原因で雨漏りになってしまうこともあります
アスファルトシングルは軽くてお洒落なだけでなく、耐風性、防音性にも優れています
施工や修理はアスファルトシングルの取り扱い実績が多い業者が安心です