雨漏りと言ってもその程度はさまざまで、
天井に雨染みがある雨漏りもあれば、すでに「ポタポタ」と雨が滴っている雨漏りもあります。実際に雨が垂れていないときなど、特に生活に支障を感じず放置してしまう方もいらっしゃるようです。
また
屋根裏や外壁内部だけに症状がある場合も、雨漏りです。この場合は気づくことすら難しいでしょう。
いずれにせよ
どんな状況でも雨漏りが起こっていれば、「漏電がいつ起こってもおかしくない状況」と言えます。屋根や外壁などの劣化で雨漏りが起こり、外部から入った雨水は建材を通り道として建物内へと浸入。屋根裏や壁内には、部屋のコンセントやスイッチ、照明などから伸びた配線が束ねられて存在しています。雨が入り込んでしまえば、内部の電気配線にも水分や湿気をもたらしてしまうのです。雨水は電気を通します。
よくあるのが、
雨漏りした際に被覆絶縁保護されたケーブルを伝ってコンセントなどに流れ込んでしまっての漏電・停電です。光ケーブルやLANケーブルでも同様です。
最近ではPF管(電線管)内に配線してあることが多いですが、
築20~30年以上のお住まいではケーブルをただステープルで打ち込んであるだけ、ということも少なくありません。被膜が老朽化しているとそこからも漏電します。新築や築浅と比べると、より「漏電しやすい環境下」と言えるでしょう。