雨漏りによって腐食した屋根の一部葺き替えを行っております。 本日は雨仕舞の役割を持つ谷板金の設置についてご紹介です。
谷板金とは
屋根に設置される板金は雨仕舞といい、流れてきた雨水を適切な場所に排水する役割を持っています。設置されている場所は屋根面の頂点である棟に設置される棟板金、外壁との取り合い部分に設置される水切り板金、そして屋根面の谷に設置される谷板金です。 屋根面の谷というのは屋根の面と面が重なり谷となる箇所で上部から雨水が流れ落ちて、溜まりやすい場所であることは容易に想像できるかと思います。 そのため雨に強い素材で、勾配を適切につけ排水を促すために設置されます。これは瓦屋根であっても、スレート屋根、金属屋根であっても同様で谷が生まれる部分には雨仕舞として、必ずこうした板金が設置されるのです。
谷板金(雨仕舞)の設置
板金を谷の形状に合わせて職人が現場で加工しています。雨水の浸入を防ぎ、適切に排水するため非常に細かな仕事になります。今回使用する材料はガルバリウム鋼板と言います。 屋根で金属というとトタンを想像する方が多くいらっしゃるかもしれませんが、トタンと比較しても非常に錆に強い素材で、現在金属屋根の主流となっている材料です。
加工した板金を谷部分に設置していきます。エアコンの室外機を複数配置することもありダクトの配置や、また雨樋への排水口も配慮する必要がありますね。
屋根というと屋根材のみに注目が集まりがちですが、雨漏りからお住まいを守るという意味ではこうした雨仕舞の処理も忘れてはいけない超重要な工程です。 特にこうした板金が設置されている部分は、雨漏りが起きやすい場所であるためこのように雨仕舞がされているわけで、ここがおろそかになると雨漏りが起きやすいお住まいになってしまうのです。 雨漏り補修や屋根工事を依頼する際には金額やどのような屋根材を使ったのかという部分に目が行きがちですが、こうした雨仕舞にもきちんと考えをもって工事をしているかを施工事例などで確認することも良い業者を選ぶための一つのポイントとなるのです。