こんにちは、調査員の竹田です。
今回は大和郡山市で雨漏りの現地無料調査を行ないました。こちらのお宅は築35年の寄棟屋根(よせむねやね)形状で釉薬瓦(陶器製の瓦)のお宅でした。
お部屋の天井の雨染み確認、天井裏の確認の後に散水調査で雨のしずくを確認し雨漏りの原因を特定しました。
まず、お客様の案内で問題のお部屋の天井を確認します。
すでに天井板の一部が剥がれています。
その部屋にある押し入れの上部奥側付近にはかなりはっきりとした雨後が見て取れます。
続いて天井裏に顔を突っ込んで中の様子を確認しています。
写真は軒側にある桁(けた)と呼ばれる材木です。
黒く変色し、雨が浸み広がった様な跡が分かりますよね。
野地板と呼ばれる屋根の真下の木材にもくっきりと雨が浸みた跡が残っています。
天井裏の確認で、ある程度雨が浸入している場所を特定し怪しい場所に散水してみます。
10~20分ぐらいの散水でしょうか?部屋の様子を観ていたお客様からジワジワと濡れたような跡が出てきたと連絡がありました。
左の写真では少し分かりにくいですが、天井に蒙古斑(もうこはん)の様な跡を確認しました。
そして右の写真はその天井の真裏、天井裏から見た様子です。
確かに
水が滴り落ちています。
その天井板の上部の野地板です。
雨のしずくがポタポタと落ちているのが分かりますよね。
天井裏ではこんなに水が浸入していたのです。
事前の天井裏確認である程度特定していた水の浸入箇所付近。
瓦をめくってみるとやはりそこから水が浸入していました。
ほら、指差ししている上部にも濡れた跡があり、その下にもツーと水が流れた跡があります。
そして水が流れた先には防水シートに開いた穴です。
これで、雨が瓦の下に入っていく場所、そしてその浸入した雨が天井裏に入る場所を特定しました。
今回の調査では寄棟形状の屋根には必ず設けてある隅棟と呼ばれる棟からの雨水浸入でした。
寄棟屋根とは屋根の4面に軒がある屋根で単純に説明すると四角錐の様な形状です。
実はこの屋根の形状は軒先と軒先の角から斜め上に上る隅棟と呼ばれる棟があるのですが、この隅棟が雨の進入口になる確率が高いのです。
しかしですよ。
いくら隅棟から雨水が浸入したとしてもそれが雨漏りに直結するとは限りません。
仮に雨水が浸入したとしてもその雨水を天井裏に侵入させないために設けてあるのが防水シートだからです。
しかし、その防水シートに穴が開いていては勿論雨漏れとなり建物に被害を与えてしまいます。
こちらのお客様には、屋根の葺替え工事と隅棟の積み直し工事の提案をさせて頂きました。
アメピタ天理店では徹底した雨漏り調査を随時無料で行なっており、調査結果の説明も親切に今後の対応もお客様に寄り添い提案させて頂いております。