皆さんこんにちは! アメピタ天理店 調査員小浦です。
今回は、奈良市にお住いのH様より「たまに屋根からセメントの欠片が落ちてくるので 屋根の点検をしてほしい」とお電話をいただき、調査にお伺いしました。
奈良市のH様邸の屋根の詳細としましては、築年数35年の寄棟屋根(よせむねやね)の木造建築2階建て たまに屋根からセメントの欠片が落ちてくる メンテナンスは一度も行っていない
といった内容です。
お客様がおっしゃている 欠片(かけら) を拝見したところ・・・! セメントでは無く漆喰(しっくい)なのです!
漆喰とは、よく日本建築で使用される白色の建築材料のことで、壁、屋根、天井等に使用されます。有名なところでは姫路城などですね。しらさぎ城なんて呼ばれるくらい真っ白なお城です!
漆喰は、屋根でいえば鬼瓦の周りや、棟瓦(むねかわら)に使用するのですが、長年の雨風に晒されると強度が弱くなり、苔(コケ)が付着しボロボロになるのですよ。
屋根に使う漆喰の場合は、雨風に晒されるので対応年数は25年程なのです。
それでは、無料雨漏り調査の開始です!調査の内容をご紹介していますのでご覧ください!
落下物の原因になる調査を行う為に、屋根上に上がります。
屋根の形状は、棟瓦が寄せ集まる寄棟屋根(よせむねやね)と呼ばれる屋根の形でした。
周りを見渡してみると…. 小さな欠片が転がってるではありませんか!
お客様が
「セメントの欠片が落ちてくるの」と、おっしゃっていたのは、
セメントでは無く漆喰(しっくい)だったのです!
漆喰とは、↑↑↑の写真にみられる、瓦の下に施す(ほどこす)材料のなのです。
「漆喰が剥がれると何か問題でも?」と思いますよね。
それがけっこう問題なのですよ!
漆喰が剝がれると、どこに不具合がおこるかご説明させていただきますね❣
右の写真の赤丸で囲ってるところを・・・面戸漆喰(めんどしっくい)
面戸漆喰の上の瓦を・・・棟瓦(むねかわら)
といいます。
ここからが、重要なのです!
実は、棟瓦の下は土なのです!
面戸漆喰の裏はすべて土で、土に漆喰を塗っているのです。
では何故漆喰のを塗るのか?ですが、
棟瓦の下の土に漆喰を塗らないで土を剝き出しのままにしておくと、棟瓦は崩れます。
土は水に非常に弱く、雨風に晒されると土が溶けて棟瓦が崩れるのです。それを防ぐ為に土の表面に漆喰をコーティングするのです。
面戸漆喰は棟瓦を守る為の役割なのですね。
調査を終えて、お客様にセメントの欠片(漆喰)が何故落ちてくるのかを、ご説明したところ「漆喰が落ちないようにしてほしい」というご要望をいただき、面戸漆喰の塗り替え工事をご提案させていただきました。
早期発見が修理工事のコストダウンに繋がります!
無料屋根点検は、お気軽にアメピタ天理店にご連絡くださいね。