部屋の中への雨漏りが酷いので雨漏り点検をしてほしいとご連絡がありました
後日、お客様との打ち合わせした日時にご訪問させていただき、挨拶と一緒に現在の雨漏りの状態を見させていただきました。お客様も、雨漏りには気が付いていたそうですが、雨染みのサイズもそこまで大きくなかったので、気にしていなかったそうです。しかし最近は、雨染みのサイズが大きくなりすぎなので、気になって弊社にご連絡をいただきました。
熱源カメラの準備をして、天井の雨染みが出来ているところ中心に撮影をしてみました。写真の端部分のオレンジ色の状態が、雨水が当たっていない通常の屋根裏の状態になります。真ん中部分の仄暗く青いところが、天井裏に雨水当たっていて侵入している証拠となる部分となります。ただ、熱源写真での雨水の場所が、どこかからか流れてきたのではなく、その上からダイレクトに近い状態で雨水が入って来たのかと推察されます。屋根に登ってからの目視点検にはなりますが、多分屋根瓦が破損や劣化状態が酷くなっているのかと、この時点で予想が出来ました。
こちらの建物のベランダがかなり広くて、脚立を設置するだけで屋根上まで登ることが出来ました。屋根瓦の状態を目視で見てみたが、予想通り屋根瓦の劣化が激しく破損が多くある状態になっていました。ここまでの劣化状態だと、雨漏り屋根点検をしている私の体重が、屋根瓦にかからないように慎重に屋根全体を歩行しながら点検しました。ほんの少しでも、バランスが崩れると割れてしまう古い屋根瓦の状態です。
屋根瓦の表面が剥離するように、剥がれて破損していました。そんな状態が、大量に発見されました。この様な状態になる理由として、経年劣化による破損と・・・かなり昔の屋根瓦を造る方法として、工場でのラインで製作されているのと家内工業で小さな窯で屋根瓦を造っていた時代がありました。工場でのライン作業だと、屋根瓦を焼くための火の温度は、比較的に一定に保たれていました。しかし、家内工業での小さな窯(単窯)では、焼成するための火の温度が一定にすることが難しく、火の温度が悪い屋根瓦を使った場合、今回の様な剥がれるように破損してしまいます。
点検の時に発見しましたが、屋根瓦の表面部分が剥離しかけているものもありました。この様な状態では、いずれ剥がれて下に落下する可能性はありえます。
かなり昔の時代に作業したのだと思うのですが、屋根瓦に亀裂が入っていたためコーキングボンドを塗って接着固定を施していました。ただ、誰がやったのかは定かではないそうで、お客様でも無ければ屋根瓦の修繕工事も頼んだことも無いそうです。可能性としては、新築の屋根瓦を施工している時に、亀裂割れさせてしまって屋根瓦の枚数の余分が無かったため、コーキングボンドらしいもので止めたのではないかと思うのですが、真相は誰もわかりません。
天井板の雨染みが発生していた部分に近い、切妻屋根の両端にあるケラバ袖部の目視点検を行っていきます。昔の施工だと、こちらの部分も雨漏りの原因になりやすい場所となります。何故かと言うと、昔の施工では屋根瓦を加工するのに電動工具が無かったので、ケラバ袖瓦を金づちやタガネなどを使って加工しないといけませんでした。ただし、金づちやタガネを使って加工するのに、かなりの時間がかかるため作業金額などの理由で、ケラバ袖瓦と隣の屋根瓦の段差をずらしながら施工していた時代がありました。そのずらしながら施工では、屋根瓦同士に隙間があいてしまってそこから雨水が侵入して雨漏りの原因となりやすかったです。
屋根瓦を、切断して加工するための電動工具のグラインダーと、昔の屋根瓦の加工で使っていたタガネになります。
先ほどの話のように、ケラバ袖瓦を加工せずに施工すると、この様に少しずつ隙間が出来て来て、屋根の頂点部分でもある大棟部際では、かなりの大きさの隙間となってしまいます。この様な原因となる理由として、ケラバ袖瓦の垂部(写真での直角に折れた部分)の奥側を、一枚ずつ削り加工して屋根に取り付けて行きます。加工をしない状態だと、その垂部分の長さが若干長く設定されているため(加工する予定で?)、そのまま取り付けてしまうと、段々と上に延びてしまって屋根瓦同士の隙間があく原因となります。
とは言っても、ケラバ袖瓦の横側が伸びながら取り付けて行っても、今度は伸びあがった隣の屋根瓦に乗っかるようになってしまいます。こちらの屋根を施工した業者さんは、乗っかって干渉してしまう部分を金づちの柄の方で、叩きながら加工していったみたいですね。作業としては、あまり綺麗ではなくハッキリ言って汚い作業を施していました。この様な状態になってしまうのなら、最初からケラバ袖の垂部分を、金づちとタガネを使って一枚ずつ加工して施工して行けば、全体も綺麗になっていたのに・・・惜しい仕事でしたね。
一通り屋根を目視点検させていただいてから、お客様に点検中に撮影した現在の状態を確認していただきました。
お客様も、実際に天井板に雨漏り・雨染みしているので、屋根の状態は悪いのだとうすうす感づいていたそうです。
工事の提案としては、屋根瓦の葺き替え工事を行うか、破損している屋根瓦の差し替え工事とケラバ袖瓦のやり直し修繕工事などをお伝えしました。
後日、お見積書を作成してお渡しに参りました。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で瓦工事という雨漏りの専門家として営んできました。
住宅屋根の雨漏りに関しては勿論のこと、小規模な工事や住宅外壁、住宅の内装に関してもお気軽にお問い合わせください。
初動現地調査には、写真の私が責任をもってお伺いします。
なお雨漏りの原因究明に関しては、初動現地調査の際に判断しますが、場合によっては後日、私と雨漏り箇所の担当業者と再度お伺いして、細かくチェックを行った後に原因を究明したいと思います。
ぜひ一度、御見積り・現地点検調査無料のアメピタ名古屋南店にお気軽にご連絡ください!!
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