2024年04月18日追記

棟の天辺の瓦がズレ動いていました

豊明市にお住いのお客様より、屋根瓦が落ちていると人に言われて心配になって、弊社にご相談のご連絡をいただきました。
お客様のご都合の良い日を合わせて、ご訪問させていただきました。

ご挨拶の後でお客様よりこれまでの流れとして、聞き取り調査でのヒアリングを行わせていただきました。
お客様のお話では、突然、訪問業者に声をかけられて、『屋根上に転落している瓦がありますよ！』と伝えられたそうです。
建物が周辺に比べて高台に建っていたのもあり、2~3軒先の道路からでも屋根に瓦が落ちているのが見えたそうです。
その業者は、自分の所で作業しましょうか？と声もかけてきたのですが、高額請求されるのかと思って、調べて弊社にご連絡をいただいたそうです。

お客さまも転がっていた瓦があった場所が、雨漏りなどをしていないか心配していたので、屋根に登り雨漏りの点検調査を行わさせていただきました。

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専門用語に関してこちらのページも読んでください↓↓↓
『瓦屋根からの雨漏り原因と最適なメンテナンス方法』
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目視による雨漏りの点検調査を行います

屋根に登らさせていただき、目視による雨漏り点検調査を開始しました。
訪問業者にも指摘されていた、屋根上に瓦が転がっていたのも、隅棟部の頂点部分でもある【冠瓦】の部分でもありました。
固定で緊結されているはずの、針金の結束が緩んでいたのもあり、そして台風並みの強風に押されるように、棟から転げ落ちたのかと予測してみました。

一枚は屋根の中段で止まっていましたが、残りの二枚が屋根の先端部分でもある軒先部の方まで転げ落ちていました。
古い屋根施工だと、軒先部にはそれぞれの瓦がズレないように、固定の鉄の棒で縛り上げていました。
今回は、幸いなことにその鉄棒に引っかかって、地上まで落下するのを阻止していました。

ただ、軒先の緊結用の鉄棒は、普通だと錆びついてしまっていて、瓦の落下反動には耐え切れずに鉄棒が切れているかと考えられます。
さきほど【幸いなことに】と言う言葉を使ったのも、『瓦が落ちなくて良かったね』・・・では無くて、軒先の鉄棒が切断されなくて良かったね。
と言う、ニュアンスで使ってみたのです。

転がった衝撃で平瓦が破損しました

棟の冠瓦が落下して屋根上で転がったときに、平瓦に当たった場所や衝撃度によって一部破損して割れてしまっていました。
他にも数枚ほど、冠瓦に当たったときに破損したみたいですね。

冠瓦とは

屋根の頂点部分である、大棟部や隅棟部で和風の瓦の場合、棟瓦を積み上げて施工して行きます
その棟瓦の種類として、厚のし瓦で複数段積み上げて行きます。
棟の最上段になったら、冠瓦(今回使用はフスマ冠)と言う棟瓦で一列並べて行き、大棟や隅棟の作業を行っていきます。

応急処置で転げ落ちた冠瓦を拾い上げます

落下して屋根上にとまっていた冠瓦を拾い上げて、元の位置に戻しておきました。
冠瓦も破損して欠けていますが、基本的な性能である棟の中に雨水などを通さない役割は十分出来そうだったので、そのまま使用しました。

平瓦の破損もこの冠瓦のかけているのもあるので、お客様には早めに手直しを行った方が良いかとご提案をさせていただきました。

他の屋根面も点検調査を行います

だいぶ以前に、屋根の一面だけコーキングボンドで瓦に点打ち処理が行われておりました。
こちらに関してお客様にお話を聞きましたが、どうやらお客様のお父様がはるか昔に作業したそうで、どうしてその作業をやったのかはわからないそうです。
このコーキング作業が屋根全体にやってあれば、今回のような冠瓦が転倒することも無かったのかと考えてしまいます。

ほかでは、屋根漆喰が一部剥がれていました。
ただ、この剥がれは経年劣化によるものであり、剥がれた場所から考えても、まだ急ぎでの作業は必要は無さそうですね。

お客さまに雨漏り屋根点検の報告です。

スマホで撮影した写真を見てもらいながら、雨漏り屋根点検の報告をさせていただきました。
　１．落下していた棟冠瓦も、落ちたときの反動で破損している。
　２．その冠瓦も落下したときに欠けてしまっている。
　３．冠瓦は所定の位置に戻したが、早めの修理を行った方が良い。

以上のことを伝えて、早いうちに工事を入れた方が良いことを提案させていただきました。
工事の内容で御見積書を作成してお渡ししました。

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