雨漏りというのは急にやってきます。
そんな時に何からすればいいのか分からないという方も多いと思います。
雨漏りは放置すると被害が拡大してしまうため、少しでも早く被害を抑える必要があります。
今回は急な雨漏りが発生したときの応急処置について、紹介していきたいと思います。
雨漏りの対処をせずにいると、建材の劣化や腐食を起こす恐れがあります。
壁に用いるサイディング材、各所に使われている木材の損傷につながり、耐久性が低下する可能性もあります。
雨漏りは衛星や健康にかかわる被害も起こす可能性があります。
特にあるのが、カビや害虫の発生です。暗く湿度の高い場所を好むため、湿った場所はカビや害虫にとって絶好の環境といえます。
また、カビの増殖や害虫の活動は悪臭の原因にもなります。
ホームセンターなどで売っている吸水シートは、雨漏りをしている箇所に置いておくだけで水を吸い取るため、被害を軽減できます。
屋根裏に登れる状況であれば、屋根裏の雨漏りが発生している箇所に置くことで天井から水が落ちてくるのを防ぐことができます。
床に置いて、落ちてくる水を吸い取るという方法もありますが、天井裏に設置したほうが天井に雨染みがつかなくなります。
室内の雨漏り対策の基本は、家の中を濡らさないことです。
そのため、まずは水滴が落ちてくる場所にバケツを設置して、床に水が落ちないようにしましょう。
床を濡らしてしまうと、そこから床下にまで浸水して、腐食やカビの発生の原因となります。
また、バケツに落ちた水滴が跳ねることも多いため、バケツの中に紙やタオルを入れたり、バケツ周辺に新聞紙やシートを敷いたりするのもやっておくと安心です。
屋根などの高い場所での作業は慣れていないととても危険です。
特に雨の日は滑りやすいので、屋根に上がって応急処置をするのは避けてください。
応急処置の一つとして、屋根に上がってブルーシートを張るという方法を紹介しているサイトもありますが、その方法はとても危険なため素人の方には絶対におすすめできません。
雨漏りが発生したら基本的には、さきほど紹介した室内で対処できることをしましょう。
雨漏りの原因を正確に見極めるのはプロでも難しいです。
今では、修理方法がいくらでも調べられるので自分でやってしまう方も多いと思います。
しかし、自分で修理をしてしまうと原因を見過ごしてしまったり、雨水が入り込んだままで建材を腐らせてしまうなど、結局大規模な修理が必要になってしまうこともあります。
また、雨漏りで天井裏などの配線を濡らすと漏電が起き、感電や火災の原因となり、危険です。
今回は雨漏りの応急処置について解説しました。
応急処置の目的は現状から雨水の浸入を阻止して、二次被害を食い止めることにあります。
そのため、応急処置をしたあとは、絶対にそのままにせず専門の業者に修理を依頼しましょう。
対処が早ければ早いほど被害を最小限に留めることができます。