棟が脆くなるにあたっての一番の問題は漆喰の劣化です。漆喰とは棟瓦の下の半月状の隙間を埋めている白い粘土のようなものですが、10~20年で耐用年数を迎えてしまい、ボロボロと剥がれ落ちてしまいます。それにより棟の強度が下がることになります。今回崩れていない部分の漆喰も大分劣化や剥がれが見られますので、今後の事を考え、漆喰の詰め直しをした方が良いでしょう。さらに現在では、棟瓦をビスでしっかり留める工法や、土を使わない工法などが一般的ですので、棟全体を取り直すこともご提案致しました。
瓦はとても丈夫でメンテナンスの必要が無いとも言われますが、漆喰の剥がれや、強風によるズレ・割れなどには注意が必要です。雨漏りになる前に、気づいたことがあれば早めにお問合せください。