日本は昔から台風の被害を受けやすい国です。大切なマイホームが雨漏りなどの被害を受けてしまうととてもショックですよね。
普通の雨ではなんともない状態でも台風のような暴風雨の時にだけ雨漏りが発生してしまうケースもあります。
今回は
「雨漏りは心配だけど何を注意したらいいのかわからない…。」
「家を建ててから随分たったけどうちは大丈夫だろうか…。」
「中古住宅だから雨漏り対策出来ているか不安だ…。」
といった不安がある方へ対策方法を紹介したいと思います。
日本は、毎年必ず複数の台風が上陸する国で、台風シーズンになると非常に多くの屋根被害が生じてしまいます。
強風による屋根被害は、台風以外にも季節風(木枯らし・春一番)があるのですが、これらと台風が異なるのは「猛烈な強風が長時間吹き付ける…」と言う点です。
ちなみに気象庁が公表しているデータによると、平均風速が15m/s(風に向かって歩くのが困難な状態)を超える強風が吹くと、さまざまな屋根被害が生じ始めると言われています。
台風は、最大瞬間風速が50mを超えるようなこともありますので、住宅屋根にとってどれほど危険なものなのかよくわかりますね。
日本という国は夏の終わりから秋にかけて必ず台風がやってくる国となります。
つまり、昔から日本人は台風に慣れており、家を造る時には台風のことを考えて、ちょっとやそっとの強風で被害が出てしまうような作りにはなっていないのです。
それでは、毎年台風によってこれほどの屋根被害が出てしまうのはなぜなのでしょうか?
実は、台風の強風などで屋根被害が生じてしまう最も大きな原因は、そこに住む人が定期的な屋根メンテナンスを怠ってしまい、台風が襲来する前に、既に小さな劣化が屋根に生じていた…ということに気付けていないからなのです。
したがって、皆さんが住む家で、できるだけ台風による被害を防ぎたいと考えるのであれば、定期的な点検・メンテナンスを欠かさずに行い、万全な状態で台風に備えることが非常に重要になるのです。
一般の人が忘れがちなのは、屋根というものは、常に外気や紫外線にさらされ続けながら、家の中の人を守ってくれる部位ということです。
つまり、住宅の中でも最も過酷な環境にさらされ続けている場所で、何の問題もないように見えても徐々に劣化が進行していっているのです。
台風の強風によって、屋根材が飛ばされる…という被害が多いです。
特に築年数の経過した瓦屋根などは、屋根土の上に並べて噛み合わせているだけといった施工方法になっていることが多く、風を含みやすいという構造で一気に捲れてしまう…という被害が生じやすいです。
瓦屋根の場合、棟瓦が崩れる…、スレートや金属屋根は棟板金が飛ばされる…といった被害がでます。
棟は建物の中で最も高い位置となりますので、風の影響を受けやすいです。
棟瓦が歪んでいる、棟板金の固定が緩んでいるなどと言った状態に台風が来れば、一気に被害が拡大する恐れがあります。
台風の際には、強風で煽られて様々なものが飛んできます。
このような飛来物が屋根に衝突することによって破損につながってしまい、雨漏りの大きな原因となります。
それでは台風のシーズンが来る前にチェックしておきたいポイントを紹介します。
台風から建物を守るためには定期的な点検、メンテナンスを行い何かあれば補修をするということがとても大事です。
・屋根材にズレや歪みが生じてないか
・屋根材にひびが入っていないか
・屋根材の表面が色あせていたり、コケ、カビが生えていないか
・棟板金はしっかりと固定されており、浮きなどがないか
・漆喰にひび割れや、剥がれがないか
・金属屋根の場合、表面に傷やサビがないか
・雨どいにゴミ等がつまっていないか、外れていないか
屋根は、高いところに位置する部分なので、普段の生活の中では劣化を見落としやすいです。
なので、台風シーズンの前に点検するなど点検のスパンを決めてメンテナンスをするのがおすすめです。
最近では自分で点検やメンテナスをするDIYが流行っていますが、屋根の上はとても危険なのでやめておきましょう。