東海市にお住いのお客様より、『建物の瓦が落ちそうなので屋根の点検をお願いします』と電話にてご連絡がありました。お客様がご在宅の日程で時間をあわせて、ご訪問させていただきました。どうやら、鬼瓦の固定が切れて落下しかけているそうです。本来、鬼瓦とは、住んでいる人達に悪運が来ないように睨みつける意味合いを持っているもので、屋根の中でも落下やズレなど起こさないように慎重に施工する場所なんですが。。。一体、どうなっているんでしょうか?
お客様にご挨拶をして、敷地の車庫より屋根を見上げた状態でも鬼瓦がズレ落ちているのが確認できました。スライダーを使って、屋根の上に登り屋根全体を雨漏り点検を行いました。
鬼瓦がずり落ちてして、棟と棟との隙間も雨水が侵入できるほどの隙間が出来ており、このまま放置していると雨漏りの原因となりえます。それ以前に、大型の台風などが上空を通過することがあったら、その台風の強風・突風にて鬼瓦が下まで落下して、運悪ければ歩行者の頭上に落下する可能性もありました。
ずり落ちている鬼瓦の原因として、屋根工事屋としてあり得ない作業をしていまして・・・鬼瓦の固定に使用している【針金】が、太さも細く本数も少なく材料を削った作業をしてありました。
台風などの突風が吹けば落下するような鬼瓦の状態なので、固定している針金の結び目を取り外して安全な場所に降ろしました。
こちらのお客様のご要望で、ずり落ちている鬼瓦を取り外して、車庫付近の屋根があるところに鬼瓦を置いておきました。ここなら、傷もつかずに埃もそこまで付きそうも無いです。
赤丸で囲ったところですが、棟と棟との隙間が開いているため雨漏りの原因となりえます。
黄色矢印の方向の棟に対して、赤矢印のそれぞれの棟がぶつかり合うのですが、あまりにも酷い作業の状態になっています。 1.ぶつかった状態の施工方法は、雨漏りの原因となります。 2.それ以上に技術力が低すぎで、大きな隙間が出来て雨漏りします。 3.漆喰を塗って誤魔化すはずが、漆喰が剥がれて雨漏りします。他の部分の屋根も見ましたが、お客様が気の毒になってしまうほど、低技術のオンパレードでした。実際に点検をした私でさえ『この工事を手掛けたのは屋根屋さんではないだろう』と思ってしまうほどの散々な状態です。
黄色の矢印の方向の棟に対して、赤矢印の方向の二方向の棟を中に入れ込むように棟を積み上げていきます。この工法なら、雨水の侵入が無くなり雨漏りの原因となりえなくなります。
このように熨斗瓦(のし瓦)を互い違いに入れ込みながら積んでいくことにより、雨漏りの防止となります。
全体的に大屋根の棟の下の漆喰が、経年劣化などで破損して剥がれています。
棟下の漆喰が剥がれて、その破片が屋根上に残っていました。
こちらの東海市のお客様に、点検時に撮影した写真を見てもらいながら、現状を説明させていただきました。 1.鬼瓦がある付近の棟を、一度取り外してから再度施工する。 2.屋根全体の漆喰の塗り直し工事。 3.仮設足場の設置が必要で、それに伴う付帯工事などの説明。このような感じで説明させていただいてから、後日、お見積書を作成してお客様にお渡ししました。
次回の現場ブログはこちらから読み進めますよ↓↓↓『東海市にて雨漏り屋根リフォームで仮設足場設置に干渉する塩ビ屋根の解体作業』
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