吹田市で瓦の落下による雨漏りが発生し、補修を行いました。築25年ほどの青いきれいな釉薬瓦を使った屋根のお宅です。先日の台風で強風が吹いた際に屋根の上から瓦が落ちてきて割れてしまい、また、その後数日で天井の隅に染みができてしまったとのお話です。
棟に使われている丸瓦が3つほど無くなっています。棟とは、屋根の面の継ぎ目を保護するための部分で、屋根の一番上の棟を大棟、軒に向かって伸びているものを降り棟と呼んだりします。
棟を補修するため、まずは丸瓦を取り外します。瓦の下に黄色い土が見えていますが、これは葺き土という粘度のある土で、これによって瓦を固定していました。しかし年月が経つうちにだんだんと土が流れ痩せてしまっているようです。今回外れてしまった瓦以外の固定力も心配なので、一度すべて外し、取り直しいたします。
葺き土の代わりに黒いなんばんを盛っていきます。今では棟には土ではなくこのなんばんを使うことがほとんどです。軽く強度があり水を吸いにくいのでこれまでよりも長持ちするしっかりとした棟を作ることができます。さらに必要部分にコーキングを施しながら丸瓦を並べていきます。割れてしまった瓦は新しいものを用意し、補修は完了です。
屋根材が外れてしまった、飛んでしまった、またはそれによって雨漏りが発生した場合は様子を見てもなおることはありません。小さな被害なら修繕も軽く済みます。すぐにご連絡ください。