板状に加工しているため割れやすいとされるスレートですが、該当箇所ではかなりの枚数の割れが確認できました。
屋根材の下には防水紙(ルーフィング)があり雨水の浸入を防いでくれるのですが、そちらも劣化しており、下地となる野地板にも雨水が浸透しているようです。
おそらく昨年の台風などにより、すでにスレートが割れていたのではないかと推測されます。そうして蓄積された雨水がルーフィング、野地板を傷め、屋内にまで浸透し雨漏りになった模様です。
また、破損箇所以外にも塗膜が相応に劣化し色褪せしている箇所も散見されます。
その結果、雨水は屋根から傾斜を伝わりきらず、あちこちに雨染みとして残ってしまっています。
うまく排水されないことで屋根材の下にも雨水が染み込んでしまっているのでしょう。屋根材同士の隙間に入り込むような雨染みも見て取れます。
割れのある箇所以外にもここまで劣化していると、補修や再塗装だけでは対処は難しく屋根の吹き直しか、場合によってはカバー工法などの対処が必要になります。
とにかく雨漏りは止めたいとのことでしたので、ご予算に応じたご提案をいくつかさせていただきました。
屋根材のスレートは、割れは当然のこと塗膜の劣化が大敵です。
色褪せてきたかな、と思ったらその時点でまずは点検をお申し込みください。
そうすることでスレートの耐久性を高めるばかりか、雨漏りを防ぎ、家屋への被害を抑えることにも繋がります。
屋根の上の破損は階下から確認できず、ついつい見過ごしがちになってしまいます。それ以前に塗膜の劣化などを感じたら、破損へ繋がる可能性もありますので、早めにメンテナンスすることが重要となります。
劣化を感じたり10年以上の点検をしていない場合など、気になる時はぜひ当店にご相談ください!