屋上やベランダ、バルコニーは外部からの
雨水や湿気にさらされやすく、適切な
「防水工事」が施されていないと
建物自体に損傷を与える可能性があります。つまり、適切な
「防水工事」をすれば、建物の雨水や湿気の浸入を防ぎ、
雨漏りを防ぐことができます。しかし、建物の耐久性を保つために非常に重要な防水工事、いざ検討してみようと調べてみると、
その種類はさまざまで混乱してしまいますよね…そこで、今回はベランダ、バルコニー、屋上で行う防水工事の種類や、そのメンテナンスについて解説します!
防水工事を検討するにあたり、「防水工事のことを調べてみたけど、種類がいろいろとあってよく分からない!」という壁に当たる方が多いのではないでしょうか?代表的なものとしては「シート防水」「ウレタン防水」「FRP防水」の3つがあり、お住まいでのリフォーム工事ではこの3つの中から選べば問題はないでしょう!それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう!
シート防水は、ゴムシート防水や塩ビシート防水などのシートを使用し、建物を雨水や紫外線から守ります。広い場所でも比較的安価に、ムラなくスピーディーに施工することができます。屋上や、ベランダ、バルコニーへの施工が向いていて、耐用年数は10年から20年程度です。
ウレタン防水は、ウレタンと呼ばれる樹脂を液体状にして塗布し、防水層を形成する工法です。ウレタンは柔軟性が高く、弾力があり、摩耗性にも優れている特徴があります。塗料を塗り広げるように防水層を形成するので、複雑な形状の場所でも施工がしやすいです。こちらも屋上や、ベランダ、バルコニーへの施工が向いていて、耐用年数は10年から15年程度です。
FRP防水は繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)の略で、ガラス繊維シートを敷き、ポリエステル樹脂を塗布して硬化させ、強靭な防水層を形成する防水工法のことです。FRPは軽量で、耐久性・耐水性に優れた素材です。軽量なので、住宅の負担の軽減もできます。しかし、伸縮性がほとんどないため、変形量が多いとされる木造住宅や、大きなベランダやバルコニーには向いていません。耐用年数は12~20年程です。
アスファルト防水は、合成繊維不織布のシートにアスファルトを含ませたシートを重ねて防水層を作る工法のことです。この工法は、大型ビルやマンションの広い屋上などに適しており、効果的な防水効果をもたらします。しかし、アスファルトを高熱で溶かしてシートを貼り合わせていくため、施工には煙や臭いに配慮する必要があります。また、アスファルトの重量があるので、一般住宅でリフォームに使用されることないでしょう。
防水工事を検討しているとよく目にするのが「密着工法」と「絶縁工法(通気工法)」という言葉。防水工事の種類だけでもいっぱいあるのに何のこと?とさらに混乱してしまいますよね。簡単に言うと、それぞれの防水工事で、防水層をそのまま直接貼り付けるか、防水層の下に通気層を設けるかの違いです。それぞれ具体的にどのように違うのか見ていきましょう。
先程の「直接貼り付ける」に該当するのが「密着工法」です。シート防水なら下地に直接接着剤で貼る、塗膜防水なら下地に直接塗る、といった感じですね。密着工法は防水性が高いというメリットのほか、シンプルな工事なので、スピーディーに施工でき、比較的安価でコスト面で魅力的です。しかし、通気をしないため、下地に水分が溜まるとその逃げ道はないため、水蒸気となって防水層を膨れさせてしまう可能性がある点には注意が必要です。
「絶縁工法」は通気工法、通気緩衝工法とも言い、防水層の下に通気層を設ける施工方法です。防水層と下地との間に通気層を作ると、すでに雨漏りをしていて下地がもともと水分を含んでいても、防水層に膨れなどの影響が出ません。
これは、防水層と下地の間に通気緩衝シートを挟むことで、下地の水分がそのシートを通って、脱気筒から水蒸気として排気されるという仕組みです。
通気緩衝工法なら、水分が建物内に侵入することを防ぎ、防水層が膨れるリスクを軽減することができますが、密着工法と比べると複雑な工事となり、費用は1.2〜1.3倍程度高くなってしまいます。また、よく出入りするベランダなどでは脱気筒が邪魔になる可能性があるため、屋上などの広い場所での施工が向いています。
様々な種類のある防水工事ですが、それぞれの防水面は、時間の経過や外部要因によって
劣化し、補修や工事が必要になることがあります。
まず、防水面に
色褪せが起こることがあります。防水層派は表面を保護するためにトップコートという塗料が塗られています。そのトップコートが劣化すると、全体的に色褪せてきます。このような状態が見られた場合は、
トップコートを再塗装するタイミングです。
5年程度を目安にトップコートを再塗装することで、防水面を長持ちさせることができます。
また、
ひび割れも補修が必要な症状です。細かなひび割れであれば、
トップコートの再塗装によって補修が可能です。しかし、ひび割れが大きく深い場合は、防水層や下地にまでひびが到達している可能性があります。このような場合は、
再び防水層から形成する工事が必要になるでしょう。
また、防水層のめくれも同様です。これは防水面の不具合において、建物に深刻な影響を及ぼす可能性があり、最も早急に補修すべき状態です。いわば防水面に穴が空いている状態ですから、雨水や湿気が建物内部に侵入しやすく、建物の損傷や劣化を引き起こす恐れがあります。
防水層のめくれは、劣化や浸水によって起こります。劣化が進むと、防水層が柔らかくなり、外部の圧力や振動によってめくれやすくなるんです。また、タバコの火や硬いものを落とした、鳥などが床を傷つけた、という直接的な原因でも起こり得ます。
こういった不具合は、建物のメンテナンスや定期的な点検が不十分な状況で発生しやすい問題です。防水層の状態を定期的に確認し、必要に応じて修復や補修を行うことが大切です。
ここまで、さまざまな防水工事や施工方法、劣化のサインなどを見てきました。これから防水工事を考えている場合、
適切な工法の選択は防水工事の耐久性や効果に大きな影響を与えるため、
慎重に検討する必要があります。そのためには、
施工業者と相談しながら最適な選択をすることが重要です。
また、すでに防水工事をしたというのであれば、
少しでも防水層を長持ちさせることが大切です!補修のサインを見逃さないように、ご自身で
定期的な点検を行うようにしましょう!万が一、雨漏りや水滴の浸入が見られる場合は、
早急に専門業者に相談する必要があるでしょう。私たち「アメピタ!」でも今回紹介した防水工事のご依頼を承っております。どの防水工事をすれば良いのかわからない!という方でも、
まずはお気軽にお問い合わせください!最適な工事を提案いたします!
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
私達「アメピタ多摩川支店」ではお客様に寄り添い、建物にとってもお客様にとっても最適な雨漏り修理のご提案をさせていただきます。
急な雨漏りでどこに電話したらいいのだろう?他社に雨漏り修理をお願いしても雨漏りが止まらなかった。などのお悩みをお持ちの方は是非アメピタの無料相談をご利用ください。雨漏り診断士の有資格者が多数在籍しておりますので、どんな雨漏りも確実に止めることをお約束します!
アメピタ多摩川支店は東京都調布市を所在地とし、お電話を頂いてから最短10分での現地調査や応急処置でご対応させていただいております。
アメピタ多摩川支店TOPはこちら
アメピタ多摩川支店
TOPはこちら