葛飾区青戸で台風被害によって瓦がズレたりしてしまったことから雨漏りがしているため、今回調査を行う運びとなりました。

　修理については火災保険を適用させることを希望しており、その手続についてもアドバイスをいただきたいとのことです。

　台風被害で割れた瓦を火災保険で修理することは可能です。火災保険の「風災」補償が適用される場合、台風による強風で屋根瓦が飛散したり破損したりした被害が補償の対象となります。

　ただし、保険金の受け取りには一定の条件があります。まず、契約している火災保険に風災補償が含まれていることが必要です。また、被害が台風による風災であることを証明する必要があります。経年劣化による損害は対象外となるため、台風と被害の因果関係を明確にすることが重要です。

　保険金申請の流れとしては、まず被害発生後速やかに保険会社に連絡することが大切です。その後、保険金請求書、修理見積書、被災した場所の写真を含む調査報告書などの必要書類を準備します。保険会社による現場調査が行われ、審査を経て保険金が支払われます。

　注意点として、免責金額が設定されている場合は、損害額から免責金額を差し引いた金額が保険金として支払われます。また、フランチャイズ方式を採用している契約の場合、20万円未満の損害では保険金が支払われないことがあります。

　さらに、被害発生から3年以上経過すると補償対象外となる可能性があるため、速やかな対応が求められます。信頼できる屋根修理業者に依頼し、適切な調査と見積りを行うことで、保険金申請がスムーズに進む可能性が高まります。

　台風被害による屋根瓦の修理は、火災保険を活用することで家計への負担を軽減できる可能性があります。ただし、契約内容や被害状況によって補償の可否が異なるため、詳細は保険会社に確認することが重要です。

台風で屋根瓦が捲れている

　台風で屋根瓦が捲れる状況は、建物にとって深刻な問題となります。強風によって瓦が浮き上がり、ずれたり、場合によっては飛散したりすることがあります。この状態を放置すると、雨漏りや屋根材の腐食につながり、建物全体の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。

　捲れた瓦は、周囲の瓦にも影響を与え、連鎖的に被害が拡大する恐れがあります。特に、瓦桟木が腐っている場合、広範囲で瓦が下方向にずれることがあります。このような状況では、単に瓦を元の位置に戻すだけでなく、下地の修理も必要になる場合があります。

　応急処置として、個人でできることには限りがあります。屋根に上ることは危険を伴うため、プロの業者に依頼することが推奨されます。特に、表面に釉薬が塗られた陶器瓦は濡れると非常に滑りやすくなり、落下事故のリスクが高まります。

　修理方法としては、捲れた瓦を元の位置に戻し、周辺の瓦と接着剤で固定する方法があります。ただし、被害の程度によっては、瓦の差し替えや棟部の葺き直しなど、より大規模な修理が必要になることもあります。

　費用面では、被害の程度や修理範囲によって大きく異なります。軽微な修理であれば数万円程度で済むこともありますが、大規模な修理になると数十万円以上かかる可能性もあります。

　台風後の屋根瓦の修理は、早急な対応が重要です。専門業者による適切な診断と修理を行うことで、建物の長期的な保全につながります。また、火災保険の活用も検討する価値があり、保険会社に相談することで修理費用の負担を軽減できる可能性があります。

瓦屋根の防水紙が破けている

　瓦屋根の防水紙が破けていることは、建物にとって深刻な問題となります。防水紙は屋根材の下に設置され、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を果たしています。破損した防水紙は、雨漏りのリスクを大幅に高めます。

　防水紙の破損は、経年劣化や施工不良、屋根材の不具合などが原因で発生することがあります。特に屋根材が損傷している場合、防水紙が露出して紫外線や雨水にさらされることで劣化が加速します。例えば、瓦が一枚剥がれて防水紙が露出したり、スレート屋根に割れが生じて雨水の浸入口ができたりすると、防水紙の劣化や破損につながります。

　防水紙の破損は目視で確認することが難しいため、早期発見が困難です。しかし、天井にシミが現れたり、小屋裏に湿気がこもったりする場合は、防水紙の破損を疑う必要があります。

　防水紙の修理には、部分補修と全面補修の2つの方法があります。部分的な破損の場合は、破損箇所を切り抜いて新しい防水紙を貼り付ける部分補修が可能です。ただし、この方法では既存の防水紙と新しい防水紙の隙間から雨水が浸入するリスクがあります。

　一方、破損が広範囲に及ぶ場合や防水紙全体の劣化が進んでいる場合は、全面補修が必要となります。これは既存の防水紙を全て撤去し、新しい防水紙を施工する方法です。全面補修は費用がかかりますが、長期的な防水性能を確保するには効果的です。

　防水紙の破損を予防するためには、定期的な屋根点検とメンテナンスが重要です。屋根材の状態を良好に保つことで、防水紙への負担を軽減し、耐用年数を延ばすことができます。また、防水紙の耐用年数は一般的に20年から30年とされているため、この期間を目安に交換を検討することが望ましいです。

瓦が欠けている

　瓦が欠けていることは、屋根の防水性能を損なう深刻な問題です。欠けた瓦は雨水の侵入を許し、建物内部に雨漏りを引き起こす可能性があります。欠けの原因には、経年劣化、落下物による衝撃、凍害、塩害などが考えられます。

　欠けた瓦を放置すると、周囲の瓦にも悪影響を及ぼし、被害が拡大する恐れがあります。特に、欠けた部分から雨水が浸入すると、下地材の腐食や天井のシミ、カビの発生など、建物全体にダメージを与える可能性があります。

　補修方法としては、欠けた瓦の交換が最も確実です。ただし、同じ種類の瓦が入手困難な場合は、防水テープやパテを使用した応急処置も可能です。防水ブチルテープを使用して欠けた部分を覆う方法や、専用のパテで欠けた箇所を埋める方法があります。

　しかし、これらの応急処置は一時的な解決策に過ぎません。長期的な防水性能を確保するためには、専門業者による適切な修理や交換が必要です。また、屋根全体の状態を確認し、他の瓦に問題がないか点検することも重要です。

　定期的な屋根点検とメンテナンスを行うことで、瓦の欠けを早期に発見し、大規模な修理を防ぐことができます。特に台風や強風の後には、屋根の状態を確認することが推奨されます。

　瓦の欠けは見過ごしやすい問題ですが、建物の耐久性と居住性に直接影響を与える重要なポイントです。早期発見と適切な対処が、建物の長寿命化と修繕コストの削減につながります。

 アメピタは瓦の差し替えは33,000円から、屋根の葺き直し工事については平米あたり13,200円からご案内しております。お気軽にご相談ください！