海老名市大谷北で台風で屋根が飛散したと連絡をいただき今回調査と、その後の工事の様子をご紹介いたします。
台風被害を受けた場合、火災保険で補償を受けられる可能性が高いです。火災保険は台風による風災、水災、落雷の被害を広くカバーしています。具体的には、強風による屋根の瓦の飛散や窓ガラスの破損、大雨による浸水被害などが対象となります。
ただし、補償を受けるためにはいくつかの条件があります。まず、被害が台風によって直接引き起こされたものである必要があります。経年劣化が原因で台風によって被害が悪化した場合は、補償の対象外となることがあります。また、被害を受けてから3年以内に保険金を請求する必要があります。
火災保険で受け取れる保険金には、主に損害保険金と費用保険金があります。損害保険金は被害の程度に応じて支払われ、費用保険金には臨時費用や残存物の片付け費用などが含まれます。
保険金を請求する際は、まず加入している保険会社に連絡し、必要な書類を提出します。その後、保険会社による調査が行われ、補償の対象と認められれば保険金が支払われます。
火災保険に加入する際は、水災補償の有無や風災補償の免責金額、落雷補償の内容をよく確認することが重要です。また、台風被害を受けた場合、火災保険以外にも被災者生活再建支援制度などを利用して経済的負担を軽減できる可能性があります。
最後に、近年の台風による火災保険の支払額は非常に高額になっており、例えば平成30年の台風21号では約9,202億円、令和元年の台風19号では約4,750億円の保険金が支払われています。このことからも、台風被害に対する火災保険の重要性が伺えます。
瓦棒屋根は強風に対して脆弱性があり、台風などの激しい気象条件下で飛散する可能性が高いです。瓦棒屋根は棟から軒まで継ぎ目なく大きな面積を持つため、強風を受けやすい構造となっています。この特性により、風圧が屋根全体に均等にかかり、一部が持ち上がると連鎖的に他の部分も影響を受けやすくなります。
気象庁の情報によると、瞬間風速40~50m程度で固定が不十分な金属屋根がめくれる可能性があるとされています。瓦棒屋根も金属屋根の一種であるため、この風速範囲で被害を受ける可能性が高いと考えられます。
瓦棒屋根の飛散を防ぐためには、適切な固定方法と定期的なメンテナンスが重要です。屋根材と下地との固定を強化したり、端部や角部の補強を行うことで、強風に対する耐性を高めることができます。また、経年劣化による固定部分の緩みや腐食がないか定期的に点検することも重要です。
台風や強風が予想される際には、事前に屋根の状態を確認し、必要に応じて補強や修理を行うことが被害を最小限に抑える上で効果的です。特に古い建物や過去に被害を受けたことがある建物では、専門家による点検と対策が推奨されます。
瓦棒屋根が強風で飛散した場合、ブルーシートによる応急処置は重要な対策となります。この方法は一時的な雨漏り防止策として効果的ですが、あくまでも応急処置であることを理解する必要があります。
ブルーシートで瓦棒屋根を養生する際は、まず適切なサイズのシートを選びます。損傷部分の面積より上下左右30cm以上大きいサイズを使用することが推奨されます。シートの上部は、養生したい部分の1段上の屋根材の下に10cm程度差し込みます。これにより、雨水が上の屋根材から流れ落ちてもシートの上を伝わるようになります。
シートの左右の端部は、粘着力のあるテープで屋根表面にしっかりと貼り付けます。上部と下端もテープで固定し、水が溜まらないよう注意深く処理します。屋根全体を覆う場合は、棟から両方の屋根面にシートをかぶせ、軒先まで届かない場合は下側から重ねるように設置します。
固定方法として、ブルーシートを桟木で押さえつけ、くぎで留める方法が安全です。通常は鉄丸くぎを使用します。シートの端部は屋根材にテープで留め、強風で吹き込むリスクを軽減します。
ただし、この養生方法は半年程度の耐久性しかないため、できるだけ早く専門業者による本格的な修理を行うことが重要です。また、雨養生は単に雨漏りを防ぐだけでなく、漏電や火災などの二次災害を防ぐ役割も果たします。
最後に、応急処置を行う際は安全に十分注意を払い、可能であれば専門家に依頼することをお勧めします。適切な養生により、本格的な修理までの間、建物内部や家財への被害を最小限に抑えることができます。
瓦棒屋根の葺き替え工事は、屋根の劣化が進行した際に行われる大規模な改修作業です。この工事では、既存の屋根材を完全に撤去し、新しい屋根材を設置します。
通常、葺き替えは屋根の寿命が近づいた時や、重大な損傷が発生した場合に検討されます。 瓦棒屋根の寿命は、使用されている材料によって異なります。トタン製の瓦棒屋根の場合、約25〜30年程度の寿命が見込まれます。一方、ガルバリウム鋼板を使用した瓦棒屋根は、30〜35年ほどの寿命があります。
ただし、これらの年数はあくまで目安であり、メンテナンスの状況や環境条件によって変動する可能性があります。 葺き替え工事の過程は、まず既存の屋根材を完全に撤去することから始まります。その後、屋根の下地(防水機能を持つルーフィングシート)を点検し、必要に応じて補修や交換を行います。新しい屋根材の設置に際しては、現代的な工法や材料を採用することで、耐久性や性能の向上を図ることができます。
葺き替え工事の費用は、使用する材料や屋根の面積、工事の複雑さによって大きく変動します。一般的に、ガルバリウム鋼板を使用した瓦棒葺きの場合、1平方メートルあたり4,500〜5,500円程度が相場となっています。ただし、断熱性を高める特殊な工法を採用する場合は、1平方メートルあたり6,000〜8,000円程度まで費用が上がる可能性があります。
葺き替え工事を検討する際は、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。これにより、適正な価格で信頼できる業者を選ぶことができます。また、自社施工が可能な業者を選ぶことで、中間マージンを削減し、コストを抑えることができます。
近年では、葺き替えの代替案として、カバー工法も注目されています。これは既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法で、解体工事が不要なため、コストと工期を抑えることができます。特に、WKカバー工法のような新しい技術を採用することで、既存の屋根に穴をあけずに改修を行うことが可能となり、粉じんの発生や雨水の浸入リスクを軽減できます。
最後に、葺き替え工事を行う際は、単に屋根材を交換するだけでなく、建物全体の断熱性能や耐久性の向上を考慮することが重要です。適切な材料選択と施工方法により、長期的な視点で建物の価値を高めることができます。
瓦棒屋根でガルバリウム鋼板を使った屋根葺き替えをするメリット
瓦棒屋根でガルバリウム鋼板を使った屋根葺き替えには、多くのメリットがあります。
まず、ガルバリウム鋼板は非常に軽量であるため、建物への負担が軽減されます。これにより、耐震性が向上し、地震時の倒壊リスクが低下します。特に築40年未満の建物では、屋根の軽量化による耐震性向上が期待できます。
次に、ガルバリウム鋼板は耐久性に優れています。従来のトタン屋根と比較して、サビに対する耐性が約3倍以上あり、メンテナンス頻度を大幅に減らすことができます。さらに、300度から350度の高温にも長時間耐えられる耐熱性を持ち、約20年から25年の耐用年数があるとされています。
排水性の高さも大きな利点です。瓦棒葺きの特性上、棟から軒まで一枚の金属屋根材で覆うため、雨水の侵入リスクが低く、排水がスムーズに行われます。これにより、緩勾配の屋根でも雨漏りのリスクが軽減されます。
施工面でも利点があります。瓦棒葺きは比較的簡単に施工できるため、工事費用を抑えることができます。また、施工時間も短縮できるため、工事期間中の生活への影響を最小限に抑えられます。
最後に、デザイン性の高さも挙げられます。ガルバリウム鋼板は様々な色や形状が選択可能で、建物の外観を美しく仕上げることができます。 これらのメリットにより、ガルバリウム鋼板を使用した瓦棒屋根の葺き替えは、長期的な視点で見ると費用対効果が高く、建物の価値を向上させる選択肢となります。
アメピタの屋根葺き替え工事は1,097,800円から対応しております。各種工事については
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