吹田市のお宅より雨の日に屋根瓦と雨樋が外れて落ちてきたとのご相談を受けてお伺いしました。 伺ったお宅の屋根はいぶし瓦の立派な造りです。 築25年程の2階建てのお宅で屋根瓦の色合いも風雅な趣を醸し出しています。
衝撃で割れた瓦
現場に到着し屋根の上に上がらせていただいた所、 瓦屋根が数枚割れているのが見受けられました。 割れているのは「袖瓦」という屋根のサイド部分の瓦で、 中の葺き土が剥き出しになっています。 瓦は他の屋根材と比べ頑丈ですが、何らかの原因で割れてしまうこともあります。 同じく、2階部分の雨樋も外れて落ちていましたので、おそらくこの雨樋が当たって割れたものだと思います。 いぶし瓦は1枚2.6kg程なので、高い屋根から落下するととても危険です。 瓦についてはこの部分の部分補修のご提案をさせていただきました。
外れてしまった雨樋
問題は雨樋です。 雨樋の外れの原因は雨樋自身が経年により脆くなっているのと、 「鼻隠し」と呼ばれる雨樋の金具を留めている部分の劣化により、金具が外れやすくなっていたのが原因です。 鼻隠し部分についても足場を組ませていただき、交換を提案させていただきました。 また、同時に雨樋の交換もご提案させていただいています。 お住まいは何も手を加えずに雨漏りを起こさない状態を維持できるわけではありません。 (粘土)瓦は耐用年数が50年を超えて、メンテナンスフリーと言われますが、 漆喰、瓦の下葺き材の防水紙などは耐用年数が20年程と言われていますので、 最低でも10年程で補修を行わなければ雨漏りを起こす可能性があります。 それは、雨樋部分も同様で定期的に何年か毎に、 業者の点検によるお家の見直しを行っていただきたいと思います。