スレートの割れ・欠け

▲スレートが欠けている様子

スレート屋根におけるもっとも多い劣化症状が「割れ」や「欠け」です。写真のように、一部が欠けているだけでも、そこから雨水が侵入しやすくなり、防水層の下にある野地板（のじいた）や下地材を腐らせる原因になります。

🔧 対策：

• 早期発見であれば、部分補修やコーキングで対応可能。

• ひび割れや破損が広範囲な場合は、屋根の葺き替えやカバー工法を検討しましょう。

天井に染みが…雨漏りの証拠

▲室内天井に現れた雨染み

天井にこのような染みが出ている場合、すでに雨水が屋根の内側にまで到達している可能性が高いです。特に木材の天井では、変色や膨れが起こりやすく、放置するとカビや腐食にもつながります。

💡 チェックポイント：

• 染みの色が濃くなっていないか

• 周囲の天井材が膨らんだり、剥がれたりしていないか

小屋裏の雨染みで雨漏りが確定

▲小屋裏の野地板が濡れている様子

小屋裏の木材（野地板）に水染みや変色が見られる場合、屋根材の劣化やコーキングの劣化による雨漏りが確定的です。普段見えない場所だからこそ、点検はとても重要です。

🛠 推奨対応：

• 高感度赤外線カメラによる漏水調査で水の侵入ルートを特定

• 必要に応じてスレートの張替えや防水シートの補修

スレートの重なり部分に水分が滞留

▲スレートの間に水が残っている状態

スレート屋根は本来、水を流す設計ですが、劣化やズレによって水分が滞留してしまうと、コケやカビ、さらには凍結による破損の原因にもなります。表面に異常がなくても、重なり部分に水が溜まっているのは危険信号です。

🔎 こんなときは要注意：

• 雨上がり後も乾きが悪い

• 苔や藻が発生している

🔚 まとめ：早めの点検・修理で家を守る

屋根の劣化は、目に見える場所に限らず、内部にも確実にダメージを与えていきます。
「まだ大丈夫だろう…」と思っている間に、被害は広がってしまうかもしれません。

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