2024年1月1日、石川県を中心とした強い地震がありました。
こうした地震や台風など自然災害時には、残念ながら悪質な業者が出没します。そうした業者から身を守るポイントと、雨漏り対策をご紹介いたします。
今なお不安を抱えて過ごされている方も多いと思います。一刻も早い復興をお祈りいたします。
地震で屋根瓦が落ちてしまった…雨漏りが不安ですよね。一刻もはやく対処したいが地元の業者はどこも手いっぱい…。
そんなとき「ブルーシートだけでもかけますよ!」という訪問業者が現れても、安易に信用できないのです。
過去の地震や台風では悪徳業者による次のような詐欺の手口と被害が報告されています。
屋根にブルーシートをかけるだけで何十万円と請求されるケースです。
雨漏りが起こる前になんとかしたい!という不安な気持ちに付け入る悪質な詐欺です。
わざと屋根を壊される可能性もあります。むやみに屋根に上げないようにしましょう。
また2024年1月の地震後、富山県高岡市ではブルーシートそのものを高額で売りつけようとする業者の訪問があったとも報告されています。
ブルーシートなどの応急処置をして、後日工事をするからと先に費用を払わせるケースです。しかしその業者はその後現れません。
金銭に関わる契約は慌てていても慎重に行いましょう。
「火災保険の請求を代行します。」
「火災保険金が必ずもらえますから工事をしましょう。」
このような言葉で屋根修理の契約を迫るケースです。
そもそも、火災保険が本当におりるのか、金額はいくらになるのか、保険会社から承認されるまでわからないのです。
また、申請の手続きそのものはご自身で行います。
アメピタでは火災保険の申請に必要な写真や書類の作成に関してお手伝いさせていただきますが、それで費用をいただくことはありません。
申請代行のサービスがあったとしても事前に金額を伝え納得の上でお願いできなければ詐欺になるでしょう。
地震の後など、地元の屋根修理店や工務店は忙しいでしょう。
それでも応急処置だけでもしてくれる業者はたくさんいるはずです。はやめに連絡して対応を待ちましょう。
しかし地震後で慌てている時、「屋根を修理しますよ」「ブルーシートをかけますよ」等と業者が訪ねてきたらつい話を聞いてしまうかもしれません。
大切なのは以下の3点です。
・話を聞かずに帰ってもらう
・名刺や会社名を要求する
・屋根の上には上げない
つまりは、向こうから訪ねてくる業者には取り合わないことです。
雨漏り対策や屋根修理は、自分から業者を探して依頼することが大切です。
しかし地震で瓦が落ちてしまった、屋根が崩れてしまった、というときにはただ待っていることはできません。アメの予報などがあると心配です。
ご自身でできる雨漏り対策をご案内します。
緊急時だから、応急処置だけだからと屋根に上がるのは絶対におすすめできません!
・はしごは思ったよりずれる
・瓦は思ったよりすべる、ずれる
・人は思ったより高い場所に慣れていない
屋根の上は想像以上に足場が悪いです。慣れない方が上がろうとすると、まず、グラグラするはしごに足を取られます。修理用の道具などを持っていればなおさらです。
また、屋根に上がると見た目よりも勾配があるように感じるでしょう。古い瓦屋根はひとつひとつが固定されていないので、瓦ごと滑り落ちてしまうことも珍しいことではないのです。
どんなに雨漏りが心配でも、屋根の上での作業は推奨できません。
地震で屋根が壊れてしまって、雨漏りが心配。そのようなときに室内でできる雨漏り対策をご紹介します。
天井を広範囲で覆うことができます。
必要なもの
・ブルーシートやビニールシート(養生シート)
・ビニール紐
・画鋲やフック
・養生テープ
・バケツ
・雑巾や新聞紙
ブルーシートには紐を通せる穴が空いていますよね。
そこにビニール紐を通して結び、鴨居や長押のあたりにフックや画びょうで留めましょう。ビニールシートの場合も同様です。
ここでのポイントは、ある程度シートに余裕を持たせておくことです。
雨漏りの水をシートに溜めることができます。
そして、水が1点に流れるようシートに角度をつけ、その下にバケツなどをセットし受け止めます。バケツで間に合わないときは衣装ケースなどを使うと効率が良いです。
バケツや衣装ケースの中と周りには飛び散り防止の雑巾や新聞紙を敷いておきましょう。
ブルーシートをフックに掛けるだけなら、雨が降らない日にすぐ回収することもできるので便利なんです。
天井の一部から大量に雨漏りするときは、その周りを覆うようにビニールシートを養生テープで貼り付け、やはり水を1点から流れ落ちるようにしましょう。
▼参考
https://www3.nhk.or.jp/news/special/suigai/videos/5707/
室内での雨漏り対策のポイントは、「むやみに水の流れを止めず、水分を適切に流すこと」です。
屋根や天井は補修できます。まずは、水に濡れる箇所を最小限に抑えることを考えてください。
大きな地震や台風があると、アメピタへもたくさんのお問い合わせをいただきます。
なかなかすべての方の元へ回ることができないのが現実ですが、できる限りお力になれるよう務めさせていただきます。
地震後に雨漏りが心配、台風で屋根が壊れてしまった、というときには、どうぞアメピタまでご相談ください。