この記事は以下のような方におすすめです。
●アスファルト防水にひび割れなどが見られ不安な方
●ビル屋上などの改修をお考えのオーナー様 等
アスファルト防水とは、アスファルトシートと溶解したアスファルトを層にして防水層を形成する方法で、古くから使われる工法です。
今ではビルやRC造の屋上(陸屋根)によく使われています。
床面がコンクリートやアスファルトと思われる見た目ならアスファルト防水でほぼ間違いないでしょう。
耐用年数は20年前後と長く、非常に耐久性に優れた防水方法ですが、重く、施工には費用がかかるので一般家庭には向きません。
大きく、「保護コンクリート(押さえコンクリート)仕上げ」と「露出仕上げ」があります。
人が歩くことを想定している場所なら、保護コンクリート仕上げでしょう。
アスファルト防水の上にコンクリートやモルタルを敷くことで防水層を保護しています。
保護コンクリート仕上げなら耐用年数は一般に15~20年と言われます。
ビルやマンション等であれば定期的に改修時期を決めて点検依頼されるのが良いでしょう。
防水の寿命は環境や立地で変わりますから、実際の改修時期は以下も参考にしてください。
アスファルト防水に次のような症状が見られたら改修をご検討ください。
・亀裂・ひび割れ
・目地の剥がれ
・植物(雑草)や苔の生長
・保護コンクリートの浮き・剥がれ
アスファルト防水、特に保護コンクリート仕上げの場合はその下にある防水層がどのようになっているか分かりません。
少しのひび割れなどであれば保護コンクリートのみのダメージで済みますが、放っておけば劣化は進み、アスファルト防水を傷め、雨漏りを起こす危険性があります。
保護コンクリートに大きく亀裂が入っていれば、その下のアスファルト防水層が徐々にダメージを受けます。防水層の様子を目で確認することができないため、雨漏りが発生する前に改修するのがベストです。
露出仕上げであればさらに、ひび割れが直接防水層へのダメージに直結する危険性が高いです。
アスファルト防水保護コンクリートの目地には黒い目地材が打ってありますが、経年劣化とともに浮いてきたり剥がれてきたりします。やはりここから雨水が入り込む危険性があります。
露出仕上げの場合はジョイント部分が捲れてくることがあります。
割れ目や目地から植物や苔が生えてくることもよくあります。
植物は根をはりアスファルト防水層のダメージをすすめますから、放っておくのは厳禁です。
劣化が進むと保護コンクリートが浮いて剥がれてしまうことがあります。保護の機能をはたしていないのは明白ですね。
早めの改修が必要です。
RC造の建物でも雨漏りは見逃せません。
室内まで被害が出ればもちろん不便で、補修も必要です。
それだけでなく雨漏りは構造を傷めます。
内部の鉄筋が酸化し腐食すれば、その膨張圧でコンクリートが破壊されてしまうこともあるのです。
これは爆裂といって、古いビルや公共施設のコンクリート外壁が割れて剥がれ落ちてしまう原因のひとつです。
現在の保護コンクリートやアスファルト防水層を撤去するには大掛かりな工事になりますから、多くの場合はその上から新しい防水層を施工することで改修します。
ウレタン樹脂を塗り広げる防水方法です。
伸縮性があり建物の動きに追従できる点、メンブレン(塗膜)防水でありどのような形状の場所でも施工しやすい点から、屋上やバルコニー等の防水にはよく使われます。
塩化ビニルのシートを敷設していく防水方法です。
比較的安価で施工が早いことから、広い屋上(陸屋根)にも多く提案される方法です。
人が立ち入らない場所なら、再びアスファルト防水を施工するということもあります。
しかしアスファルト防水は耐用年数が長い分やや費用がかかります。
屋上防水のメンテナンス、アスファルト防水の改修もアメピタまでまずはご相談ください。
現在の状態やご予算等をお伺いし改修プランをご提案いたします。
普段は立ち入ることのない屋上も、気づかないうちに荒れて劣化が進んでいることも多いです。
また、屋上は立ち上がり部分や排水口の劣化が雨漏りにつながることがあります。
点検をご依頼ください。
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