工場や倉庫の換気装置として取り付けられているベンチレーターが雨漏りの原因となることがあります。
雨漏り修理や撤去について、事例とともに解説します。
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工場の屋根に取り付けられたベンチレーターは、工業施設内の空気を循環させ、屋内の温度や湿度を調整する役割を持つ装置です。
煙突のような見た目で内部にファンがあるものが一般的で、通常、風力や太陽エネルギーを利用して動作します。
ベンチレーターは、排気や換気を通じて工場内の熱気や湿気、有害なガスを効果的に排出し、新鮮な空気を供給します。
ベンチレーターは労働者の健康と快適性を確保し、同時に機械や設備の適切な動作環境を維持するのに役立つのです。
ベンチレーターから雨漏りが起こる場合、換気口から雨が入り込むからと思われがちですが、多くの原因は違います。
ベンチレーターは金属製です。錆が発生しやすく、錆によって金属が腐食し、フードや架台に穴が開いてボロボロになってしまうことがあります。屋根の上なので雨風の影響を常に受けている状態ですが、普段は誰も見ないので気づきにくいのです。
メンテナンスとして定期的に塗装と錆止めを行うことで長持ちさせることができます。
ベンチレーターは屋根に換気口を空けて設置されていますから、雨仕舞には一層注意がなされています。
「雨仕舞」とは、雨を建物内に浸入させることが無いよう、雨の流れを作ることです。主に、水切りと呼ばれる板金で隙間をふさいだり雨水の通り道を作ったりすることを言います。
しかし経年劣化によってやはり
錆びてしまったり、板金が歪んでしまったり、釘が緩んでしまったりして、ベンチレーターと屋根の継ぎ目にすき間ができると、雨漏りが発生してしまいます。
雨仕舞として継ぎ目にシーリングが施されることがあります。
そもそもシーリングは10年程度で劣化し切れてきてしまうものなので、あくまで補助的に使用されるものですが、シーリングがなくなってしまった場所によっては雨漏りの原因となってしまいます。
ですから定期的な点検は非常に重要なのです。
稀にですが、施工が不十分だったために早い段階で雨漏りを起こしてしまうことがあります。 雨仕舞のための板金の取り付け方に問題があったり、傾斜が十分でなく雨がうまく流れなかったりする場合です。
劣化が軽度であるなら、部分的な補修も可能です。
できた隙間を溶接したり、シーリングで塞いだりすることで雨漏りを改善します。
金属部には塗装をしておくとなお安心です。
古く劣化したベンチレーターや破損したベンチレーターは、新しいものへ交換をご提案いたします。
倉庫の屋根から雨漏り発生とのことで点検に伺うと、ベンチレーターのボルト付近から腐食しゴルフボールほどの穴が空いていました。内部には鳥の巣も作られています。
補修は難しい状態でしたので、撤去し、新しいものを取り付けました。
留め具には錆びにくいステンレス製のものを使用し、また鳥などが入らないようにしっかりと施工させていただきました。
錆びたベンチレーターはフードや根元部分に穴が空き雨漏りを起こしていました。こちらの建物は最近は保管庫となっており換気の必要がないとのことで、撤去しその上からカバーをすることで雨漏り補修といたします。
ベンチレーター撤去後の穴をコンパネでふさぎ、防水紙を敷設、板金にて蓋をいたしました。
雨漏りするたびに商品にシートをかけるなどしなければならなかったそうで、ご安心いただけました。
工場や倉庫で雨漏りがすると、機械や製品に影響してしまうかもしれません。従業員の手間も増え生産性が悪くなります。
工場・倉庫屋根はベンチレーターだけでなく、屋根材の劣化やボルト周りからの雨漏りも多くご相談をいただきます。→工場・倉庫の雨漏りについて詳しく