ベランダやバルコニーの床に、マットやジョイントタイル、ウッドパネル、人工芝などを敷くことでオシャレになりますね。
少々色褪せや劣化が目立ってきたベランダでも一新できるのがマットやタイルのメリットです。
しかしベランダにマットやタイルを敷くことにはデメリットもあります。
現在、マットやタイル、リフォームシートなどを敷いていらっしゃる方も是非お読みください。
ベランダやバルコニーをゆったりくつろげる場所にリフォームしたい!
ガーデニングが似合うベランダにしたい!
そんな時にマットやジョイントパネルはとても便利ですね。無機質なベランダ床をおしゃれに彩ることができます。
人工芝やマットなどは滑り止めとしても有効です。
最近では劣化してきた床に貼り付けるリフォーム用のシートも販売されています。
ベランダ床の多くは防水施工がされています。
しかし人が歩いたり紫外線を浴びたりすることで徐々に劣化して、最終的にひび割れや剥がれをおこし雨漏りの原因になってしまうこともあるのです。
マットやジョイントタイルを敷いておけば紫外線や外部刺激から守ることができますから、ベランダ床の防水面を長くきれいに保つことができます。
特に、毎日ベランダに出る機会の多い方、テーブルやチェアなどを置いて過ごす時間が長い方には使用される方が多いです。
一方でベランダ床にマットやジョイントタイル、ウッドパネル、人工芝などを敷くことにはデメリットや注意点もあります。
・ゴミや水が溜まりやすい
・人工芝などは特に劣化に注意
・防水面の劣化に気づきにくい
ベランダ・バルコニーの床に敷物をしていると、隙間から入り込んだゴミなどが引っかかってマットやパネルの下に溜まります。
同時に水はけが悪くなり、降った雨がいつまでも乾かず防水面に停滞してしまうことが多くなるでしょう。
ゴミや枯れ葉が水を吸い腐食すると、周りの防水層にまでダメージを与えることになってしまいます。
マットやジョイントタイルなどを新たに敷くなら、なるべく水はけが良いものを選びましょう。
可能なら定期的に剥がして掃除をするのが一番ですが、簡単に剥がせない構造のものの場合には特に注意が必要です。
貼り付け式のタイルやシートなら、目地にごみが溜まっていないか、部分的に剥がれて浮いて来てはいないかなどを確認してください。
私たちがベランダやバルコニーの点検に伺った時に多いのが、人工芝が劣化しているケースです。人工芝が劣化でボロボロと砕け始め、めくってみると破片だらけ、その破片が排水口の詰まりにつながっていたりもします。
人工芝を使用している場合には特に注意してみてください。
ベランダの床に敷物をしていると、普段はその下が見えませんよね。
敷物をしていれば保護されて劣化しにくい、とはメリットとして前述しましたが、いつまでも劣化しないわけではありません。
防水層のひび割れが進んでいたり、防水シートがめくれていたりしたけれど、ジョイントタイルを敷いていたため気が付かなかった。雨漏りをして初めて発覚した、ということもあるのです。
表面のマットやタイルがきれいだとついつい忘れがちですが、床面の点検も忘れないで挙げてください。
後からマットやタイルを敷いたのではなく、新築時からタイル仕上げになっているベランダもあります。
この場合、多くは以下の2パターンです。
・タイルの下にモルタルがあり、その下に防水施工が隠れている
・タイルの下が防水モルタルで仕上げてある(築年数の長いお住まいに多い)
いずれにしても、モルタルが劣化してくればその下の防水層を傷めたり、雨漏りにつながったりします。
タイルや目地モルタルのひび割れが気になってきたら点検をご依頼ください。
バルコニータイルの下で雨漏りが発生していた修理事例
雨漏りで天井が落ちてしまったとのご相談をいただき、その部屋の真上にあるバルコニーを点検しました。バルコニーにはタイル調の敷物があり、やや浮いている状態でした。
敷物を剥がしてみると、その下には塩ビの防水シートがありましたが、剥がれて波打ってしまっていました。雨が入りその下も濡れています。
塩ビシートを剥がし新たにベニヤで下地作成、その上に
FRP防水を施工することで改修をいたしました。
このように、ベランダ・バルコニー床に敷物をしていると防水に問題があってもすぐに気づけず被害が大きくなってしまうことがあります。
ベランダやバルコニーは、床の防水層だけでなく、手すりの笠木や接合面など雨漏りの原因になる箇所が意外に多い場所です。雨漏りかも?と思ったらこちらもご覧ください。