瓦屋根の棟部分から雨漏り|台風にも強い防災棟への積み替え工事

お客様のお悩みや雨漏り工事のきっかけを伺いました!

棟積み替えで雨漏り解決をしたお客様との写真
以前、雨漏り修理をお願いした屋根会社さんでは解決することなく、どこにお願いしたらいいものかと悩んでいらっしゃったお客様。毎回の雨漏りは本当にストレスだったことと思います。
天気予報で雨という予報が出ていれば憂鬱で不安でしょうし、でもどこにお願いしていいものかと・・・お悩みでいらっしゃいました。
この度はインターネット検索で弊社を知っていただきましたが、ホームページだけ見ると専門的なことが分かりやすく書いてあったり、毎日の工事の様子が丁寧に書かれていたりと非常に好感が持っていただけたようですが本当に良い業者なのかと言うところでお悩みだったようです。
インターネットからお問合せをいただく多くの方が「最初はどんな人が来るのか不安」とおっしゃられます。見たこともない、話したこともない業者にいきなり連絡をするのですから当然ですよね。私達がホームページでやはり気を使っている部分としてはきちんと細かい部分まで情報公開をして比較検討していただけるようにする、普段の工事のありのままの姿をブログや施工事例で見ていただくという点です。せめて業者をお探し中の方にはこちら側の姿や姿勢をきちんとお見せできたらと考えております。

また初回訪問の現場調査の際も屋根裏まで丁寧に見て、なぜ雨漏りしているのかを写真を見ていただきながらわかりやすく説明させていただくことを徹底させていただいております。お客様にも現場調査時の説明が大変分かりやすかったとお褒めの言葉までいただきました。

工事のきっかけやお問合せまでの不安、アメピタの印象まですべて教えます!!

お問合せ後初回訪問時のお客様アンケート
Q1:弊社にお問合せになる前にどんなことで悩まれていましたか?
屋根の雨漏りです。

Q2:何がきっかけで弊社をお知りになりましたか?
インターネットの検索です。

Q3:弊社を知りすぐご連絡いただけましたか?もしご決断されなかったとしたらどんなことがご不安でしたか?
すぐに連絡しました。

Q4:何が決め手となり弊社にお問い合わせ頂きましたか?
インターネットでの書き込みが良かったからです。
Q5:実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたか?
屋根の構造の説明をしていただいた時に、自分達がいかに素人考えであったかが分かりました。説明もわかりやすくとても丁寧で、印象も良かったです。

強風のストレスにも強い防災棟への積み替えビフォーアフター

雨漏りの原因だった棟
防災棟への積み替え施工後

工事基本情報

[基本情報]

工事詳細

現地調査

雨漏りで傷んだ野地板の劣化
屋根裏の雨染み
まずは屋根裏の点検状況です。雨漏りは当然家の下から屋根を眺めているだけではわかりません。屋根の上に登って例えば屋根材の劣化を見つけたとしてもそこが直接的な原因とも限りません。私たちは必要があれば屋根裏を点検し、どこで雨漏りが発生しているのか?またどういう経路で雨漏りが起こっているかを必ず究明することで、最適な施工を提案できるようにしております。

野地板、屋根裏のいたるところに雨染みが見受けられます。特に野地板の裏側をよく観察すると屋根の頂点部分(棟部分)から水が浸入していることがはっきりとわかりました。
棟より飛び出て詰め増しされた漆喰
棟より飛び出て詰め増しされた漆喰
こちらが屋根の頂点、棟部分の漆喰の様子です。棟瓦を固定する接着材のような役割を果たしてくれています。漆喰が瓦よりも前面もしくは瓦の先端と同じ位置まで詰められているのがお分かりになると思います。実は今回はこの施工が直接的な原因となり雨漏り引き起こしておりました。
通常は以下の参考画像のように瓦の前に漆喰が飛び出ることはありません。
棟の漆喰
漆喰部分に影ができているためわかりやすいと思いますが、正しい施工では漆喰は瓦よりも奥に引っ込んだ位置までしか詰めることは致しません。なぜかというと漆喰が棟よりも前面に出てしまうと直接雨水にあたってしまうことになり、雨漏りを引き起こしてしまうからです。写真ではわかりづらいかもしれませんが漆喰の上に置かれている平らな瓦(のし瓦)はまっすぐではなく、斜め下を向いています。これには雨仕舞の役割があり、雨が降った際その雨水が平らな瓦の上に溜まることがないよう雨水を排水するための仕組みなのですが、のし瓦よりも漆喰が前に出てしまうと当然漆喰の上に雨水が溜まってしまったり、亀裂や隙間があればそこから容易に雨水が浸入してきてしまいます。

おそらくそのような知識のない業者による軽はずみな修繕により、雨漏りを招いたしまったものだと考えられます。
劣化して剥がれた漆喰
劣化して剥がれた漆喰
こちらの箇所は漆喰が剥がれて、隙間ができてしまっています。これでは雨が降ればどんどん内部まで入り込んでしまいます。水によって土と漆喰が分離してしまっているんですね。この状態が続けば棟瓦を支えている土が雨が降るたびに緩くなり、棟瓦がズレてしまうということが想像できるかと思います。今回のお住まいもズレが目に見てすぐわかるような状態であったため棟自体の詰め直し(今回は新しい棟瓦による詰め替え)を行うようご提案いたしました。

防災棟への積み替え工事

既存の棟撤去

既存棟瓦撤去
既存棟瓦撤去
ご提案通り、棟の詰め替え工事を行うためまずは既存の棟瓦の撤去から行います。冠瓦(頂点の円形の瓦)からのし瓦へと上のものから順番に解体を行います。すると漆喰が浸入を許した雨漏りにより被害を受けた土が見えてきました。
浸入した水によって固定力が弱まった葺き土
ボロボロになった葺き土
防水材としての役割を持つ「漆喰の壁」が正常な働きをしなくなり雨水を浸入させてしまったことで、葺き土が被害を受けて湿気を帯びていたり、ボロボロになってしまっているのがお分かりになるかと思います。内部まで水分が浸入してしまっていますからそこから屋根裏まで水滴を落としてしまうのは時間の問題だということは容易に想像していただけるかと思います。

さすがにこのような状態になっているということは、瓦を外してみなければ分かりません。そこで覚えていただきたいことが漆喰の寿命は20年程度でやってくるということです。「ここ20年、漆喰の補修やったかな・・・」という方は、写真のような状況を招く前に是非専門業者に相談に乗っていただくと良いでしょう。
鬼瓦、巴瓦の撤去
葺き土の撤去
同様に鬼瓦、巴瓦も撤去します。屋根のシンボルとしての役割を持ち、その昔厄除けの意味合いもあった鬼瓦や巴瓦。これまでお住まいを守ってくれていた大切な瓦を休ませてあげるときがようやく来ました。本当にお疲れ様でした。また葺き土も撤去いたします。当然これら既存瓦や土の撤去に関しても責任もって行います。お見積りにも項目が入っておりますので、ご心配な方はご遠慮なく何でもご質問ください。

防災棟への詰め替え工程

棟詰め替え
葺き直しのためのなんばん
いよいよ防災棟への詰め替えが始まります。計3日間での修繕完了を予定している詰め替え工事、これまで雨が降るたびにお客様が抱えていらっしゃったストレスをあと少しで解決いたします!
まずは棟をまっすぐ、そして棟瓦のズレや脱落を防ぐための補強金物を配置します。阪神大震災などの震度7クラスの大地震時でも耐えられるよう科学的に証明されたガイドライン工法では補強金物とパッキン付きのビスを用いて棟を積み、固定することが推奨されています。今回の工事でも雨漏りはもちろんですが、地震大国日本ということもありガイドライン工法に則った防災棟にて施工させていただきました。

またなんばんを敷き、追い当ての瓦(隙間を埋めるために調整された瓦)を葺く、準備をいたします。
追い当て用の釉薬瓦
追い当てサイズ調整
現在の状態では撤去した部分がむき出しになっており、瓦同士の間隔が空きすぎています。そこを埋めるために追い当て(隙間を埋めるために調整された瓦)を葺いていきます。当然こちらも周りの瓦に合わせた釉薬瓦を使用します。既存の瓦も活用し、カッターを使ってサイズ調整を行います。単純に決まった形の屋根材を葺くだけが職人さんの仕事ではなく、必要な処理に対して、必要な材料を調整して準備するという、こういった細かな仕事でも職人さんの仕事ぶりがわかります。
追い当てを葺いた棟部分
垂木の設置
瓦同士の間隔を減らし、雨の回り込みを防ぐために追い当てを葺きました。ここまでの状態ができたら次は補強用金物に垂木を留め付けます。最終的にビスで棟瓦を固定する役割のある垂木、とても重要な役割を果たします。

これまでの旧工法では棟の固定に垂木を使用することはありませんでした。しかしこれでは風や雨で倒壊することはなくても、大地震に対しては強度が弱すぎます。そこでこれまでの数々の大震災の経験を糧として圧倒的な安心と安全のためにガイドライン工法が平成13年に制定され、棟の積み替え工事ではこのような施工が一般社団法人全日本瓦工事業連盟においても推奨されております。
追い当てと垂木をなんばんで接着
なんばんを施工した棟
続いては新しい棟の下地となるなんばんを施工していきます。垂木の下部の隙間部分、そして垂木の周りにたっぷりとなんばんを施工します。コテによりなんばんを平らにならし、表面を調整します。この際に注意が必要なのは垂木の上部はビスが打ち込めるよう、なんばんによって分厚く塗り固めないよう施工する必要があります。
なんばん
今回のお住まいでもそうですが、もともと棟を固定するのに葺き土と漆喰が使用されていました。しかし今回の施工では土、漆喰の代わりに「なんばん」を使用させていただきました。見た目が白いため漆喰と混同してしまう方もいらっしゃるのですが、厳密には漆喰ではありません。(葺き土と漆喰の代わりに使用され、色も白いため漆喰と同一と思われたり、なんばん漆喰とも呼ばれているため混同してしまう方が多くいらっしゃいます。)

特徴としては、
①防水材を配合で、吸水率を低減、つまり水に強いという点
②またこれまでは葺き土と漆喰という違う材料を施工していましたが、その必要がなくなんばんの施工一回で工事が完了する
③乾き待ちも少なく、年中工事が可能(不凍液入りあり)
④強度・耐久性がある
というように施工しやすく、高耐久というメリットがあります。
棟がわらの設置
パッキン付きビスで固定する棟瓦
いよいよ最後の工程です。棟の頂点に冠瓦を葺き、ビスで垂木に固定してまいります。従来の工法では土で固定していただけでしたが、年月が経過し、土の固定力が弱まることでズレや脱落といった不具合に直結しておりましたが、ガイドライン工法ではビスで固定することによってこうした不具合はもちろん震度7クラスの地震にも耐えうる状態を作り上げているのです。
ビス打ちをすることで、微細な穴から水が入り込んでしまうのではないかと心配される方もご安心ください。パッキンがついているためビスの隙間からの水の浸入をシャットアウトしています。
完工した防災棟
普段はなかなか気にしない瓦屋根の棟部分、直接目に触れる機会も少ないのでどうしても雨漏りや瓦の脱落や倒壊といった事態に遭遇して初めて修繕を検討するという方が多いのが事実です。しかしお住まいの中で最も過酷な環境に晒されているのが屋根だからこそ修繕の機会があった際には、部分補修でその場を乗り切るのではなくその先のリスクを少しでも軽減できる防災棟での工事をご検討してみてはいかがでしょうか。

凍害によって割れてしまった瓦の差し替え

凍て割れを起こした瓦
凍て割れを起こした瓦
棟の詰め替えによる雨漏り解決とは別に、こちらのお住まいの瓦は凍害によって割れてしまっていたため瓦の差し替えも対応させていただきました。

屋根の上は非常に過酷な環境だというのはご存知の方も多いと思います。日光や紫外線、雨、風など屋根材の劣化や破壊を誘発する様々な理由がありますが、凍害による瓦屋根の破壊は寒暖差と水の特性によるものです。それではお客様のお住まいの瓦がなぜ割れてしまったのかというと年を経過した瓦が屋根材の中に含んだ水分が、冬の寒い時期氷点下の環境に晒され続けることによって、その水分が凍ります。水というのは非常に特殊な液体で、液体時よりも個体時(氷)の方が体積が大きくなります。(ちなみにこのような特徴を持つ液体は水の他には5種類しか世の中に存在しないと言われています。)

瓦の中で水分が体積を膨張させ、それを繰り返すことで屋根材自体の耐久性が落ち、耐えられなくなった時に内側から破壊を始めるという仕組みが凍害です。今回は数か所でそういった状況が見られました。
瓦の撤去
なんばん積み
瓦を差し替えるために割れた瓦を撤去いたします。もちろんこちらも私たちがきちんと処分いたしますのでご安心ください。瓦が葺けるようきちんと清掃をしたうえで「なんばん」を積み、高さを調整し、新しい瓦を置いていきます。
凍害で割れた釉薬瓦の差し替え完工
瓦の差し替えで難しいことは、同じ瓦が手に入るかどうかです。これは色あいもそうですがサイズもです。今回の場合は同じサイズのものが手に入らなかったために職人さんの手により、サイズを調整しきちんと納まるように施工させていただきました。

足場を使い、棟瓦の詰め替えを行ったわけですが数年、もしくは十数年に一回の修繕ではあれもこれもと意外に不具合や「こんなことになってたんだ!」という想定外の事態が実は屋根の上では起こっていたりするものです。大切なお住まいですからお客様は何もご遠慮することなく、点検時にお見せしたお写真を確認していただき、また工事の途中でも追加の工事や「これってどうなの?」といった質問などしていただけたらと思います。

工事を振り返って

3日間という大変短い期間でしたが、毎日松本さんが顔を出してくれて、挨拶をしてくれて、職人さんも丁寧な方たちばかりで安心できました。
部分的な補修ではなく、一から全て必要な工事を行っていただけたので安心して雨の日も家にいることができることにホッとしています。
あと雨漏り解決だけではなく。割れてしまっていた瓦の交換もしていただいてありがとうございました。親の代から住んでいる家なので、きれいになって本当にうれしく思います。

雨漏り修理を依頼するにあたって期待していたこと・依頼した決め手

防災棟への詰め替えで雨漏り解決をしたお客様の声
Q1:施工業者を決められる際にどんなことで悩んでいましたか?
雨漏りについて。

Q2:何がきっかけで弊社をお知りになりましたか?また何故弊社にお問合せをしようと思われたのですか?
インターネットで見て決めました。

Q3:弊社への発注をすぐにご決断いただけましたか?もしご決断されなかったとしたらどんなことが不安になりましたか?
決断しました。

Q4:数ある会社の中から、弊社へ工事を発注して頂いた一番の決め手は何でしたか?
インターネットでとても評判が良かったからです。

Q5:工事が終わってみていかがですか?忌憚のないご意見を頂戴出来ましたら幸いです。
屋根を直接見ることがないので、写真で見せていただけて状態がよくわかりました。説明もとても分かりやすくて良かったです。

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