2階の部屋の天井に雨漏りのような跡があり、調査の結果雨漏りが判明。屋根の軽量化も合わせて工事をしたい
奈良市で築約35年木造戸建て住宅日本瓦ぶき屋根のお宅で雨漏り調査の依頼を受け、調査の結果雨漏りが判明したためその報告をしたところ「日本瓦より重量が軽い屋根材で葺き替え工事をし、屋根を軽量化したい」とお話がありケイミュー(株)の軽量瓦ROOGAで葺き替え工事を行いました。
まず(左の写真)屋根の上から雨を想定し、
散水調査を行います。早い時では10分程度、長い時は60分くらいでしょうか?この作業を続けます。こちらのお宅では30分くらいの散水でした。
(中央写真)散水後に天井裏の確認をしてみると
水が浸入してきているのがわかります、ちょうど重点的に散水していた棟の下周辺が特に濡れていますね。
そして(右写真)実際に瓦を取り外して状況を確認してみると水が瓦の下を流れた跡がありました、また
防水シートにも穴が開いているのも確認できました。
もともと屋根に並べてある日本瓦の撤去を行います。
在来の工法では瓦の下には土が置いてあり、その土で瓦の高さや通りを決めて収めていくんですね。なので、
瓦と土の総重量は建物の大きさにもよりますが
10トンを超える場合もあるのですよ。
瓦と土を取り除くと、その下には2次防水といわれる防水シートが敷いてあります。この
シートに穴や施工不良がある場合に
雨漏りが起こります。
古い防水シートも取り除くと本来の屋根地が出てきました。
続いては屋根地の修正・補強を行います。
元の屋根地の上に桟を這わしていき
不陸を調整してその上に新しく合板を張り合わせます。
屋根を強く、フラットな状態にするのですね。
そして、
防水シートを新しく敷いていきます。既設の防水シートより
強度、性能の高いものです。
屋根の下地ができたらいよいよ瓦を並べていきます。
新しい瓦では下に土は置かずに、桟葺きといわれる工法で瓦をひっかける木材を取り付けて瓦を並べていきます。
瓦は
1枚1枚釘で留めていくため
強風や地震にも強く耐久性があります。
日本瓦からケイミュー(株)ROOGA雅への葺き替え工事が完了です。
きっかけは雨漏りの発生でしたが、お客様からの希望である
【屋根の軽量化】を実現するため屋根材の選定・提案をさせていただきました。
在来の瓦葺と比べて
屋根の重量は半分以下に抑えられます。
雨漏り抑止はもちろんのこと屋根の軽さや出来栄えに大変納得していただきました。
アメピタ天理店では雨漏り相談から葺き替え工事の相談も、お客様のご要望を第1に尊重し建物にあった提案をさせていただいております。