築年数的に雨漏りがしてこないか心配しており、調査したところ雨漏りはしていませんでしたが今後の事を考え万全にしておきたいとの事で、カバー工事を行いました。
早速工事の方を見ていきましょう。
今回はカバー工事を行います。通常、カバー工事では既存の屋根材の上に直でルーフィングを貼りつけますが、既存の屋根材が弱ってしまっていた為、合板を貼りつけ補強を行ってからルーフィングを貼りつけます。
使用する合板は厚さが12mmの構造用合板と呼ばれる、新築などでも使われる物です。
その後、ルーフィングを貼りつけますが、こちらはタジマのPカラーと呼ばれる物を使用しています。これは汎用アスファルトルーフィングの一種で新築やリフォーム等に幅広く使用されている物です。
ルーフィングを全体に貼り上げ、水が浸入しないようしっかりと下地の防水機能を確保します。
その後、屋根材を取り付けていきます。
今回使用しているのはニチハの横暖ルーフという
ガルバリウム鋼板製の金属屋根材です。
これは断熱機能と遮熱機能がついた屋根材で、かつ軽い屋根材であるため、カバー工法でもお家にかける負担が軽い物です。
ガルバリウム鋼板とは別名、アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板とも言い耐久性、耐腐食性に非常に優れた素材です。そのため、近年ではリフォーム工事(主に屋根カバー工事等)の際によく使用されています。
名称にアルミニウムとあるように、軽さも特徴的で、製品として仕上がっている状態でもスレート瓦の4分の1程度の重量しかないというのも特徴です。
この様に屋根材として非常に丈夫なため、長きに渡ってお家の安心を守ってくれる物です。
屋根材を取り付けていきましたら、次に棟を仕上げていきます。
棟の部分には貫板と呼ばれる木材を取り付けていきます。取り付けましたら屋根材との隙間を埋め、水の回り込みを防止します。
しっかりと下処理を終えたら板金を被せ、ビスで固定をしていきます。
それが終われば、ついに完成となります!
右のお写真は完成後のお写真ですが、横暖ルーフは仕上がりもスレートの屋根とさほど風合いも変わらずに仕上げられます。
これで雨漏りに対しても万全な対策が出来、これから
長期に渡ってご安心して住み続けられるお家になりました。
今回は雨漏りがする前の予防工事としてカバー工事を行わせていただきました。
業者の中には
塗装をするだけで雨漏りが防止できるような事を言ってくる業者もいます。ですが、
それはほとんどの場合誤りである事が多いです。
確かに外壁からの雨漏りであれば塗装をする事で浸入経路がふさがれ、雨漏りが止まるケースもあります。しかし
塗装はあくまでも保護であるという事を忘れないでください。
雨漏りしてしまっている状況であればしっかりと
原因を究明し、その対策・補修を行ってあげる事が重要です。
雨漏りがご心配な方はまずは一度、お問い合わせください!
調査(原則無料)をさせていただいた上で、予防・改善する上で最適な方法をご提案させていただきます!