スレート瓦の一部が損傷しているさいたま市大宮区にお住いの方より、ホームページからお問い合わせをいただきました。現地調査でスレート割れの他、破風の塗膜の剥がれやベランダ防水層の割れがあり補修・塗装工事と、ベランダの防水工事を実施することとなりました。
施工内容 |
- 棟板金補修・交換
- ベランダ防水
- その他
- スレート屋根補修(一部差し換え・コーキング補修)
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施工期間 |
1か月程度 |
工事費用 |
170万円 |
以前業者に「スレート屋根の一部が割れて落ちいます」と指摘されたとおり、瓦が割れている箇所がありました。
台風などの強風で飛ばされたものが屋根に当たり衝撃を受けたため、破損したものと思われます。
この様な場合、風災として火災保険が適用可能となることがあります。今回は雨樋の歪み、棟板金の釘抜け・曲がりもありましたので、火災保険の申請をお勧めしました。
スレート瓦のヒビや一部欠落している部分もありました
スレート瓦は経年劣化が進むとヒビが発生することがあります。
長年の雨や紫外線を受けて表面の防水塗膜が劣化すると、雨の日に水分を吸収して瓦が膨張し、晴れた日に乾いて収縮することを繰り返しひび割れが発生します。
現地調査では大きな損傷だけでなく、細かいヒビも見落としがないよう、隅々までチェックしていきます!
風圧の影響で棟板金が浮き上がっています。
板金を留めている釘が劣化し、曲がったり抜けたりして固定力が弱くなっていたことが原因です。
また、板金の継ぎ目に雨水が浸入しないようコーキングが施されるのですが、劣化の末、なくなっていました。
板金の浮きやコーキングの欠落は雨漏りを引き起こす要因となります。屋根内部が傷んでしまうと、葺き替えをするほかありません。このような症状がみられる場合には早めに補修をしましょう。
屋根全体をみると、色が薄く退色しており塗膜が劣化していることがわかります。
防水テストを行うと、スレート瓦に水が浸透していることが確認できました。
屋根材の塗膜がなくなると、汚れがつきやすくなり、コケやカビが生えやすくなって機能だけでなく美観を損ねることにもなります。
今回は屋根の補修を行ったのち、色褪せしにくく、紫外線や雨風などの気候条件に強い無機ハイブリッドチタンガードを使って塗装を行います。
スレート瓦のひび割れはコーキングを使っての補修となります。
板金の継ぎ目に使われるコーキングと手順は同じで、補修箇所を洗浄後、周りを養生し、プライマーを塗ります。
プライマーは塗布する表面とコーキング剤との密着性を高めるために使用される塗料です。
コーキング剤を打ち、乾燥させたら板金の継ぎ目は完了です。
釘頭にもコーキングを打つことで、釘が浮くのを防止することができます。
釘穴からの水の浸入で雨漏りすることもありますので、こうした一つ一つの防水処理が屋根を長持ちさせることにつながります。
大きく欠けたスレート瓦には部分交換を行い、次に屋根の塗装を行います。
バイオ洗浄薬を使って屋根全体を洗浄します。
屋根の汚れだけでなく、屋根内部に潜む目に見えない微生物も死滅させて徹底的に洗浄を行います。
洗浄後、しっかり乾燥させた後に塗装作業へ入ります。
屋根の下地塗装をします。既存の屋根に下地塗料をしっかり吸い込ませ、中塗り・上塗りの塗りムラが起きないよう塗っていきます。
また、雨水や湿気をを排水させる瓦の間を塗膜で塞がないよう、タスペーサーという金具を差し込んでいきます。
中塗り・上塗りと2回に分けて塗装を行い、塗料が乾いたら塗装工事の完了です!
長年風雨に耐えてきた破風を補修し、見た目も美しく仕上がりました。
屋根だけでなくベランダからも雨漏りは起きます。
ベランダ床の防水層がひび割れると、そこから雨水が浸水し内部の木材を腐らせるなど雨漏りが起きます。
表面の塗膜がひび割れている程度であればそこだけ塗り替える事も出来ますが、一時的な塗装ではあまり長持ちしません。
できるだけ長持ちするよう、防水層から作りなおすことをお勧めします。
ベランダの防水工事では、以下の手順で防水層のメンテナンスを行います。
1.ひび割れ箇所のシーリングやケレン作業など下地処理
2.プライマー塗布
3.下塗り材を塗布
4.ウレタン防水剤を塗布
5.トップコートを塗布
ウレタン防水工法は、工期が短くいろいろな下地に対応できます。
しかし、塗料を均一にムラなく仕上げる為には技術が必要となりますので、ぜひ専門の業者にお任せください!
ベランダの防水工事が完了しました。
ひび割れがなくなり、しっかり防水機能を備えたベランダになりました!
補修や塗装が複数個所で見つかった場合は、出来るだけ一度に施工したほうがトータルコストを抑えることができます。
ご希望に合わせて工事のご提案をいたしますので、
是非一度ご相談ください。
お問い合わせお待ちしております。