模原市南区当麻のこちらのお客様は、強雨の際、20年ほど前に増築した部屋の
天井から雨漏りが発生したとの事でお問い合わせを頂きました。
増築部は陸屋根である事から当初はオーバーフローを疑いましたが、調査を進めていくと床面の防水機能が経年劣化で一部無くなってしまっている箇所がありその隙間から浸水している可能性が高い事がわかりました。
施工内容 |
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築年数 |
増築部約20年 |
施工期間 |
4日 |
工事費用 |
詳しくはお問合せ下さい。 |
20年程前に増築をした部屋の天井から雨漏りが発生したそうです。新型コロナウイルス対策でマスクの着用と消毒を実施してから、お客様の了承を得て室内の雨漏りの様子を点検させて頂きました。雨漏りは強雨の際に発生したとの事でした。お部屋の中心部分から窓際にかけて雨漏りの痕跡が残っております。今回のお住まいではその様な事はありませんでしたが、増築の場合ですと、例えば壁や屋根のつなぎ目から浸水してしまうという事例が見られる事があります。
増築したお部屋の上は
陸屋根構造です。そこでまず疑ったのが排水の詰まりによるオーバーフローです。周りに樹木が多い環境なので排水口の詰まりによるオーバーフローの可能性は高いです。そのままにしておくと、内装や家の骨組みにまで大きなダメージを与えます。今まで何もなく突然雨漏りが発生したとの事でしたので確認を行います。しかし、排水口の下にあるポーチマスの周囲には漏水を起こしたような痕跡は見当たりませんでした。
陸屋根の部分の確認に移ります。もともとの建物の屋根の排水が増築部分の陸屋根にも流れ込む作りです。オーバーフローを起こすとすると笠木の縁まで水が溜まっているはずですが、立ち上がりの部分にはそのような痕跡は見られませんでした。調査を進め、ふと床面を見た際に気が付いたのは、一面に広がるシミです。壁際に比べ明らかに水下側に違和感を感じます。
シミの部分をよく見ると、防水層が切れて下地の継ぎ目が現れているのが確認できました。変色しているのは、防水層がほぼ無くなってしまった事で下地のベニヤ板に水が染み込んでしまった事が原因と考えられます。ベニヤ板の目もうっすら見えています。継ぎ目の部分にはキノコが繁殖しておりました。
漏水の原因は防水機能の経年劣化によるものと断定でき、下地が浸水により劣化している為、下地の重ね張りにて補強を行い、新たに防水層を作成する工事が必要であるとご説明を致しました。
工事に入ります。まずは陸屋根部分に長い事溜まっていた泥や葉っぱなどを取り除きます。今まで特にメンテナンスはされていなかったそうです。中々普段屋根に上る事は少ないかと思いますが、特に陸屋根の場合ですとメンテナンスを怠ると泥や枯葉などのゴミが滞留し雨水が上手く流れなくなってしまう事があります。屋根に限らずですが、定期的なメンテナンスは住宅に必須です。
掃除を行うにあたり、多くの場合は高圧洗浄機などを使用して汚れを落として行きます。しかし、現在雨漏りを起こしている場所にそれは出来ません。あまり水圧を掛けて洗浄してしまうと室内に水が染み出てしまいます。ですので、今回は基本的には手作業での床面の清掃を行います。
浸水して弱ってしまっている床面には、新たにコンパネを敷いて補強を行います。コンパネとは合板の一種です。コンクリートを流し込む際の型枠としてよく使用されます。ベニヤ板、合板、コンパネは混同されがちで違いが分かり難いかと思いますが、合板の種類の一つなんですね。ちなみに合板は、ベニヤ板を接着剤で積層してできた板の事です。ベニヤ板は単層、合板は積層です。単層のベニヤ板を重ねている訳です。
コンパネを縁から少し離してビスで固定していきます。コンパネを敷き詰めたら、
ウレタン塗膜防水塗料を塗布する前にプライマーを塗布します。塗装をする際、対象物にそのまま塗装をしてしまっては、綺麗に仕上がりません。塗膜を強くするためにも、塗装は3段階で施工する事が鉄則です。その3段階で1番初めに行う下塗りの事をプライマーと呼びます。
下塗りの後は、中塗り、上塗りと順に行います。塗装の工程を3段階踏むことで、仕上がりが綺麗になる他、
塗装自体も長持ちしやすくなります。
乾燥後にコンパネの継ぎ目、ビス頭のへこみに変性ウレタンコーキングを充填し乾燥させるため初日の作業は終了です。
工事2日目は、防水機能を発揮させるウレタン塗膜防水塗料を塗布していきます。まずは立上り部への立上り用の粘度の高い専用塗料を塗布します。その後床面にはやや粘度の低い床用のウレタン塗膜防水塗料を塗布します。工事3日目もこの工程を行いました。
最後の仕上げに、ウレタン塗膜防水塗料を紫外線から保護するトップコートを、立上り部分と床面に塗布します。ウレタン防水においてのトップコートは主に五つあります。
・ウレタンを日差しから守る
・遮熱効果で家を守る
・ゴミが溜まらないようにする
・滑り止め
・見栄えを良くする
人の出入りは基本的にない場所との事で、今回はトップコートに防滑材は入れておりません。なので、上記の滑り止め効果は今回はありません。もしここが
バルコニーなどの人の立ち入りがある場所の場合、雨で濡れていると滑ってしまう可能性があります。その為、防滑材をトップコートに入れて塗布します。
リフォームに限らず、ネイルやプラモデルなどでもトップコートという言葉は使用されますが、求める効果も似ています。トップコートは最後の仕上げとして、とても重要な役割を担っています。
これで全ての工事は終了です。
雨漏りの原因であった継ぎ目は、下地を作成したことで完全に無くなりました。工事期間中、雨の日もありましたが全く雨漏りはしておりません。今年はまだ台風が来ておりませんが、もし来ても雨漏りの心配は無く安心してお過ごし頂けると思います。
私達アメピタでは、今回の様な陸屋根の雨漏りの施工経験も豊富です。もしお住まいで雨漏りが発生しておりましたら、是非アメピタの
無料点検をご活用下さい。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ横浜支店】
アメピタでは、地域密着お客様第一主義を掲げ、お客様のご不安をいち早く解決できる為に出来る限り迅速に対応させて頂いております。
雨漏りは、「屋根だけ」や「外壁だけ」など、単体の知識や経験だけでは止まらないケースがあります。アメピタでは、それぞれの専門的な知識に加えお住まい全体を捉え、雨漏りを止める知識と技術を持ち合わせております。
雨漏りでお困りの時はアメピタ横浜支店にお任せください。
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