多摩市乞田にて瓦葺き屋根のお住まいで
雨漏りがするので見て欲しいというお問い合わせを頂きました。
瓦葺き屋根の雨漏りの場合、上に乗っている瓦自体に問題が無くても下地が原因で雨漏りが発生する事がありますので、下地の状態を確認する事が必要です。調査の際にお調べしたところ、瓦の下に葺いてある
防水紙が劣化してしまっており、ボロボロの状態でした。切れてしまって下の木部が剥き出しのところもありました。これでは雨漏りしてしまっても不思議はありません。
瓦自体は殆ど劣化しない材料です。なのでメンテナンスをしなくても良いと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際は今回の様に下地の劣化は進行してしまいます。今回工事した瓦屋根は瓦自体も大分割れが出ていましたので、新しい瓦の差し替えも同時に行う必要がありました。瓦屋根の工事は、工事中に瓦が割れてしまう事もありますので、予備の瓦も用意して工事に臨む必要があります。
今回は、雨漏りしている部分のみを直すご希望でしたので、部分的な
葺き替え工事を行う事で話を進めて行きます。部分的といっても、軒先から棟までは葺き直す必要があります。棟瓦も一旦剥がしてみて積み直すという、取り直し工事も行います。
全体的な劣化を考えると、他の部分からも同じように雨漏りをしてしまう可能性があります。ですが築年数を考慮すると大掛かりな工事をお望みではありませんでしたので、部分的な
葺き直し工事をご提案させて頂きました。
施工内容 |
|
築年数 |
45年 |
施工期間 |
5日間 |
工事費用 |
詳しくはお問合せください |
現地に伺い、まずは室内の点検から行います。雨漏りをしているのは和室の天井です。天井からの雨漏りの場合ですと、まずは屋根が原因ではないかと疑います。言うまでもなく屋根の不具合は雨漏りに直結してしまうので、定期的に劣化の状態を点検する必要があります。天井の上に断熱材が乗せてありますので、少量の雨漏りの場合は断熱材が吸い込んでしまい、室内に症状が現れない事もあります。目に見えないので気が付かないだけで実際は雨漏りをしているというのは怖いですよね。
瓦葺き屋根というのは瓦自体が長持ちする素材の為、メンテナンスの必要無いと思われがちです。しかし実際には棟瓦の漆喰が剥がれたり、下地が劣化して穴が空いたりしてしまうのでメンテナンスは必要なのです。今回工事を行ったお住まいの屋根は、瓦自体も大分劣化していて方々で割れが発生していましたので、割れた瓦の差し替えも必要です。
瓦を何枚か剥がして下地の状態を確認すると、劣化していてボロボロになっていました。屋根は屋根材と屋根材の下に葺いてある防水紙によって雨水から建物を守っていますが、防水紙にも寿命があり、目安は20年~25年といわれていますので、25年を超えた建物は防水紙が劣化していると考えて良いでしょう。
こちらのお住まいは築40年が経過した建物で一度も屋根全体のメンテナンスを行っていないそうです。防水紙が劣化して切れているところもあり、下地の木が剥き出しになっていました。完全に防水紙が切れているところをみると、下には「とんとん」と呼ばれる木を薄くしてシート状に網合わせた物が使用されていますが、とんとんも劣化している為に雨水を防げなくなっていました。
全体的にこの様な下地の状態ですので、お勧めするのは下地から直す葺き替え工事ですが、築年数を考えて出来るだけ雨漏りしている部分だけを直したいという事でしたので、雨漏り箇所の葺き直し工事を行う方向でお話を進めさせていただきます。
雨漏りを止めるには劣化してボロボロになっている下地を直す必要があります。今回は雨漏り箇所を部分的に直す工事という事で、雨漏り箇所の周囲を軒先から
棟部分まで葺き直し工事を行います。
瓦を一旦どかして下地の防水紙を新しくしていきます。防水紙がきちんと機能していれば雨漏りする心配はありません。しっかりと雨水が軒先まで流れる様に棟部分まで新しい防水紙を設置していきます。
日本瓦は、瓦桟という屋根に対して横向きに打ち付けた木に引っかけて固定します。しかし、防水紙の上に固定した瓦桟によって流れてきた雨水が止まってしまい、瓦桟を腐食させてしまう事があります。そうならない為に雨水を流す溝があるので、雨水の流れを阻害せずに済むのです。
工事よりも前の時点で割れていた瓦が何枚もありましたが、瓦自体が大分脆くなっているので作業中にも新たに割れてしまうものもあります。そのために差し替え様の瓦を事前に用意し、割れた瓦と交換します。
のし瓦という、棟部分に積んである瓦を平らな瓦を何段か積んだ上に丸い瓦を乗せて銅線で固定していきます。棟瓦も割れて再利用不可能なものがございましたので、新しい瓦へ交換して積んでいきます。
屋根の平らな面の桟瓦を以前の通りに葺き直し、最後に棟瓦を積み直して今回の雨漏り修理工事は終了です。棟瓦の積み方にはガイドライン工法というものがあり、風や地震に強くする事が出来ますが、今回は築年数や家屋の造りなどを考慮して元通りの積み方で戻しています。
瓦の色が変わっている部分が数か所あると思いますが、これが新しい瓦へ差し替えた部分です。築年数が経っており同じ瓦がありませんでしたので、形状が同じ瓦を差し替えに使用した為色が違っています。
今回はお客様のご希望もあり、雨漏り箇所の部分的な葺き直し工事を行いました。割れている瓦は全て差し替えましたので、雨漏りのリスクを減らす事が出来ました。しかし総合的な観点からすると下地の防水紙の劣化が出ていたり、他の古い瓦が不具合を起こしたりなど今後何か不具合が出る場合も考えられます。その際には葺き替え工事を行う事をお勧めします。
私達アメピタでは、屋根葺き直し工事の経験が豊富です。工事費用の目安としては今回の様な瓦屋根の葺き直し工事は1㎡あたり約10,000円から承っております。詳しい工事費用に関しましては
点検・お見積もりの際に直接お問い合わせ下さい。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
私達「アメピタ多摩川支店」ではお客様に寄り添い、建物にとってもお客様にとっても最適な雨漏り修理のご提案をさせていただきます。
急な雨漏りでどこに電話したらいいのだろう?他社に雨漏り修理をお願いしても雨漏りが止まらなかった。などのお悩みをお持ちの方は是非アメピタの無料相談をご利用ください。雨漏り診断士の有資格者が多数在籍しておりますので、どんな雨漏りも確実に止めることをお約束します!
アメピタ多摩川支店は東京都調布市を所在地とし、お電話を頂いてから最短10分での現地調査や応急処置でご対応させていただいております。
調布市の雨漏り修理TOPはこちら
調布市
の雨漏り修理TOPはこちら