新宿区中井にて屋根の
棟板金が飛散してしまったため修繕工事をしてほしいとご依頼をいただきました。詳しくお話をお伺いすると、横殴りの強風の際に棟板金が飛散してしまい、近所の方からご指摘をいただいたそうです。
現地調査のためお住まいにお伺いすると、棟板金が設置されていたであろう箇所に養生の処置がされていました。なかなかいい屋根工事業者が見つからなかったため、知り合いの方に依頼をして養生をしてもらったそうです。
お客様のお住まいは寄棟屋根であり、大棟と隅棟が交わる箇所で棟板金が外れ、飛散してしまったようです。屋根自体は目立つ損傷もなく、問題がないように見えますが棟板金が飛散してしまったということは棟板金を固定している貫板に経年劣化が起きているのかもしれません。貫板は木材でできているため、徐々に腐食し棟板金を固定することができなくなります。
お住まいを建てられてからもう築20年が経つそうで、この際だからと棟板金のみの補修ではなく屋根全体の補修をご依頼くださいました。屋根に大きな損傷がないことから、ガルバリウム鋼板製の屋根材を用いた屋根カバー工法をご提案いたしました。下屋根のある形式のお住まいでしたので、カバー工事の際は下屋根も併せて施工をしていきます。
施工内容 |
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築年数 |
22年 |
施工期間 |
7日間 |
工事費用 |
詳しくはお問い合わせください |
棟板金が飛散しているとのお話でしたが、屋根は非常に綺麗な状態でした。しかし通常棟板金は貫板という木材の上に釘やビスなどを使って固定されているため、貫板が経年劣化により腐食してしまうと屋根材に問題がなくとも飛散してしまうことがあります。築20年になるということでしたので、屋根カバー工法によって問題を解決していきましょう。
屋根に上り、調査をしていきます。苔が繁殖していることもなく、比較的綺麗に見える
スレート屋根ですがどのような問題が発生しているのでしょう。最適な施工をするため、詳しく状態を確認していきましょう。
左側の写真の手前、屋根の頂上にある棟を「大棟」といいます。そしてそこから二手に分かれているのが「隅棟」です。この大棟と隅棟が交わる箇所に養生の処置がされており、棟板金が損傷してしまったことがわかります。右側の写真は実際に飛散した棟板金の様子です。棟板金は屋根の頂上を守る非常に重要な部材のため頑丈に設計されているのですが、こうして棟板金を折り曲げ、飛散させてしまうのですから自然の力とは恐ろしいですね。
屋根と外壁は定期的に塗装メンテナンスをおこなっていたというお客様のお話どおり、目立った損傷もなく築20年とは思えないほど綺麗な状態でした。化粧スレートはセメントが材料に使われており、塗装によって防水性が保たれています。そのため塗装が劣化することで防水性が失われ、色褪せや藻や苔の繁殖といった症状が屋根に起こり始めるのですが、定期的な塗装をしていたことで綺麗な状態となっているわけですね。
飛散していない棟板金を確認すると、やや浮いてしまっていることがわかりました。続いて棟板金を調査していきましょう。
一部の箇所では指が入り込むほど浮いてしまっている箇所も見られました。棟板金はその下にある貫板という木材に釘やビスを打ち付けることで固定されていますが、貫板が腐食することで釘の固定力がなくなるほか、屋根の頂上で日光にさらされ釘が熱膨張を繰り返すことでも徐々に抜けていってしまいます。釘やビスによる固定が緩んでいる棟板金は強風の影響を受け折れ曲がり、飛散する可能性が上がるため注意していきましょう。
また、棟板金は継ぎ目に
コーキングという接着剤が処置されているのですが、こちらも経年劣化により切れてしまっており隙間ができていました。これでは隙間から雨水が入り込むこととなり、貫板はもちろん屋根の下にある下地や
防水紙を損傷させます。特に防水紙の損傷は間違いなく雨漏りを引き起こしますので早急に対処する必要があります。
スレート屋根の一部では欠けが見られる箇所もありました。指ほどの大きさですね。このように化粧スレートは飛来物によって割れてしまうことがあるのです。ほかにも化粧スレートは乾燥によってひび割れが発生してしまうといったケースもあります。
他にも損傷が起きている箇所がないか隅々まで確認をしていくと、二階に設置された軒樋に亀裂が入っていることがわかりました。軒樋とは屋根の軒下に沿って設置された
雨樋のことで、屋根から流れてきた雨水を受け止め正しく排水する役割があります。排水が正常におこなわれない場合、雨水が外壁や屋根に直接かかることになり劣化を早めるほか雨漏りの原因にもなり得ます。雨樋工事は足場の仮設が必要になるため、塗装工事や屋根工事の際に平行しておこなうことで足場設置のための費用が抑えられ節約になります。
こちらは下屋根の様子です。板金を固定する釘が抜けている箇所がありました。大屋根と同様に、下屋根にも屋根カバー工事を施工していきましょう。下屋根は構造上外壁との取り合い部分があり、雨漏りの原因になりやすいため丁寧に雨仕舞をおこなっていきましょう。
点検が終わり、ここからは実際の施工の様子をご紹介していきます。
屋根カバー工法は既存の屋根材の上から新しく防水紙を敷設し、さらに新規屋根材を設置するという手法です。屋根が2重になるため防音性や遮熱性が向上するメリットがあります。屋根カバー工法では廃材がでないため撤去費用が不要であり、
屋根葺き替え工事よりも安価に施工をすることが可能です。アメピタでは屋根カバー工事を税込み767,800円から承っておりますので是非ご相談ください。
既存の棟板金を撤去し清掃後、防水紙の敷設作業に入ります。使用する防水紙は田島ルーフィングさんのタディスセルフです。遅粘着性であり、敷設後3時間ほでどで既存屋根に強く接着されます。そのため釘穴をほとんど開けずに設置が可能です。冬場の施工時には粘着までやや長い時間を必要としますので、施工中強風が吹くような場合は注意が必要となります。
防水紙は軒先側から棟にかけて、下から順に張っていくことが重要です。重ね代を10cmほど残しつつ、正確に、慎重に敷設していきましょう。
防水紙設置後は軒先に水切り板金を設置します。水切りがあることで破風板や鼻隠し板を保護してくれますよ。雨樋へ雨水をスムーズに流す役割も担っており、水切りも非常に重要な部材です。
また、このあと設置するスーパーガルテクトには高級感あるビジュアルがあり、水切り等の役物にも同質のものを用いることで統一感が出ます。
役物の設置も終わり、ついに新規屋根材の敷設です。屋根材には高耐久・高機能のスーパーガルテクトを使用します。上述のとおり、スマートで高級感ある美観性に優れた屋根材です。雪止め金具も忘れずに設置していきましょう。
熟練の職人さんによって施工していただいておりますので、一般的な戸建て住宅であればなんと1日~2日ほどで施工が完了してしまいます。葺き替え工事よりも工期を短くすることができるという点も、屋根カバー工法の利点の一つかもしれませんね。
最後に棟部分に防腐処理を施した杉板を設置し、ビスで固定します。大棟と隅棟が交わる箇所には継ぎ目がありますので、雨が入り込まないようコーキングをしていきましょう。棟板金やコーキングはスーパーガルテクトよりも耐用年数が少ないため、定期的にメンテナンスをおこなうとより安心です。
最後は下屋根施工の様子です。大屋根と同様に防水紙を敷設し、水切りを設置後スーパーガルテクトを葺いていきます。屋根と外壁の取り合い部分は隙間から雨が入り込む余地があるため、防水紙を入れ込み下地木の設置をして捨て谷板金を設置し雨仕舞をしましょう。これで雨水が屋根材から流れてきてもお住まい内部には入り込みません。
屋根工事の他にも雨樋交換のご依頼もいただきましたので、積水化学工業さんの∑90を使用し交換工事をしていきます。写真の通りデザイン性が高く、スーパーガルテクトと同様の黒色となっているため美観を損ないません。
以上を以て屋根カバー工事と雨樋交換工事が完了となります。棟板金はもちろん、役物や雨樋にまで質感にこだわったため統一感がありこの高級感が溜まりません。美観だけでなく、職人さんの手によって丁寧に雨仕舞がされており雨漏りの心配もありません。
スーパーガルテクトはカラーバリエーションも豊富であり、今回使用したカラーはSシェイドブラックです。長期のメーカー保証もありますので、スーパーガルテクトをご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
私達、アメピタでは今回のような屋根カバー工法による雨漏り補修だけでなく、雨樋のみなどの部分的な補修や外壁からの雨漏りにも対応しております。今後とも新型コロナウイルス対策としてマスクの着用、消毒、体温管理の徹底をしてまいりますのでご安心ください。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ多摩川支店】
私達「アメピタ多摩川支店」ではお客様に寄り添い、建物にとってもお客様にとっても最適な雨漏り修理のご提案をさせていただきます。
急な雨漏りでどこに電話したらいいのだろう?他社に雨漏り修理をお願いしても雨漏りが止まらなかった。などのお悩みをお持ちの方は是非アメピタの無料相談をご利用ください。雨漏り診断士の有資格者が多数在籍しておりますので、どんな雨漏りも確実に止めることをお約束します!
アメピタ多摩川支店は東京都調布市を所在地とし、お電話を頂いてから最短10分での現地調査や応急処置でご対応させていただいております。
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