吹田市でマンションのオーナー様より屋根葺き替えのご依頼をいただき調査にご訪問させていただきました。使用されている屋根材は欧米では一般的な屋根材であるアスファルトシングルです。加工が容易なうえにデザイン性にも優れているため近年人気が上がってきている屋根材です。おととしの台風でもかなりの被害に遭ったそうで、屋根に上らせていただくと継ぎ接ぎが目立つ屋根でした。 　

　 その際は駐車場に剥がれたシングル屋根材がパラパラと落ちてきたようで、急いで部分張り替えを依頼されたようです。色違いの継ぎ接ぎは部分張り替えを行った特徴と言えます。 　

屋根材の剥がれが散見されました

  　 アスファルトシングルは専用のビスと接着剤を用い、固定しますが接着力を失った一部の屋根材が剥がれてしまっていました。屋根材は建物の雨漏りを防ぐ一次防水の役割を持ちます。お住まいの最も外側で雨水の浸入を防いでいる屋根材が剥がれてしまえば、直接防水紙に雨水が打ち付けられることになります。二次防水として最後の砦として雨漏りを防いでいる防水紙に劣化がでれば、すなわち即雨漏りへと繋がってしまいます。 　

ビスの浮きや外れ

  　 こちらは屋根材の固定のために使用されている専用のビスです。屋根材が剥がれてしまったことで浮いたように刺さっているビス、そしてすでに錆によって抜けてしまったビスもありました。ビスの浮き部分や抜け穴部分は雨漏りの格好の餌食となってしまいます。 ポタポタと少しずつ浸入した雨水が建物の躯体や、マンションであれば入居者様の財産までにも被害を与えてしまいます。 外壁塗装などと違い、決められて年数でメンテナンスサイクルを回すだけでなく、台風・強風・ゲリラ豪雨など屋根を突発的に傷めつける要因は年中存在しますから、気になったらすぐ屋根の専門業者にご相談することをお勧めします。