吹田市上山手町にて歪みが見られる釉薬瓦屋根の棟部分の取り直し工事が完工いたしました。その一部始終をご紹介致します。

棟取り直し工事とは？

棟取り直し工事とは、積んである棟瓦を一度取り外したうえで漆喰を詰め直し、再度棟瓦を積み直す工事のことを言います。詰まり既存瓦を再利用した上で、歪みの原因である漆喰を固定し直す工事ということになります。

漆喰なんばんは白と黒を使い分けます

棟瓦を一度外して白い漆喰なんばんを詰めて、熨斗瓦を乗せる土台をとします。

実は取り直しにあたっては漆喰ではなく、漆喰なんばんを使用します。また色を白と黒を使い分けて使用します。

どのように使い分けるかというと、外から見せる部分には白、見えない部分には黒を使っております。熨斗瓦を乗せてしまった状態で上から見ても、白い漆喰なんばんは隠れてしまっていますが、熨斗瓦の最下段と屋根面との隙間には三日月状の隙間が存在し、そこから美しい白が覗いているのです。

逆に、見えない部分には黒を使用します。成分等は同じなのですが実は白い漆喰なんばんのほうが費用が高いため、見える部分と見えない部分とで使い分けているのですね。

漆喰のSOSサインを見逃さないようにしましょう

鬼瓦部分の劣化して、汚れた漆喰も美しくよみがえりました。

ひび割れや崩れは棟の歪みだけではなく、雨水の浸入、そして雨漏りへとお住まいにとって重大な問題を引き起こす不具合です。

なかなか屋根の上を眺める機会もないため、どうしても見逃しがちですが例えば屋根の上から白い塊が落ちてきたといった場合は漆喰が崩れて落ちてしまっている可能性が高かったり、漆喰部分が茶色に見えるといった場合は漆喰が剥がれて中の土が露出してしまっている可能性が高かったります。見た目でSOSのサインを出しているんですね。

こうしたサインを見逃すことなく気になることがありましたらアメピタ吹田店にお問合せください。