名古屋市瑞穂区で実現！モダンな平板瓦で安心と美しさの新築並み屋根

モダンな屋根に大変身！平板瓦（へいばんがわら）の魅力と下準備

前回の工事で、古くなった屋根の下地を新しい合板でしっかりと補強しました。
その強固な土台の上に、いよいよ新しい屋根の顔となる瓦を施工していきます。
今回私たちが採用したのは、洋風の「平板瓦（へいばんがわら）」です。

平板瓦は、その名の通り平らでスッキリとしたデザインが特徴の瓦で、モダンな住宅によく似合います。
正式には「フレンチ瓦（F形）」とも呼ばれますが、その平坦で平行な形状から「平板瓦」という呼び名が広く使われています。
和瓦（J形）やスパニッシュ瓦（S形）が縦方向に一列ずつ施工されるのに対し、この平板瓦やカラーベスト（薄くて軽い屋根材）は、屋根の先端である軒先（のきさき）から横方向に順に並べていきます。

一枚一枚の瓦は、釘やビス釘と呼ばれるねじ付きの釘で、屋根の骨組みにしっかりと固定していきます。
この固定方法によって、強風や地震で瓦がずれたり飛ばされたりするのを防ぎ、屋根全体の耐久性を高めることができるんです。
作業は、瓦を水平に並べながら、徐々に上段へと進めていき、最終的に屋根の頂上である「棟際（むねぎわ）」まで取り付けを完了させます。

名古屋市やその周辺で屋根の葺き替えやリフォームをお考えの方にとって、こうした丁寧で規則正しい瓦の施工は、見た目の美しさだけでなく、雨風への耐久性や長寿命の屋根を実現するために非常に重要です。
私たちは、お客様に長く安心して暮らしていただけるよう、細部にまでこだわり、確かな技術で施工を進めています。

瓦をしっかり固定する秘訣！桟木（さんぎ）と墨打ち（すみうち）の重要性

新しい合板で屋根の下地を補強し、防水紙（ルーフィング）を丁寧に敷き詰めた後、いよいよ瓦を乗せるための準備に取り掛かります。
この工程で欠かせないのが、「桟木（さんぎ）」の設置です。
桟木とは、瓦を固定するために屋根の表面に打ち付ける木材のことで、例えるなら瓦のフックを引っ掛けるためのレールのような役割を果たします。

この桟木の取り付け位置は、使用する瓦の長さに合わせて正確に測る必要があります。
例えば、瓦の長さが340mmであれば、そこから60mm以上を差し引いた間隔で桟木を配置します。
この計算を間違えると、瓦が適切に固定されず、雨漏りや強風による飛散の原因となってしまいます。
そのため、屋根全体に墨打ち（すみうち）という方法で正確な目印をつけ、寸分の狂いもないように施工します。
墨打ちには専用の道具があり、職人の長年の経験と技術が問われる重要な作業です。

すべての桟木をしっかりと固定したら、いよいよ瓦を屋根に運び上げます。
通常、瓦は4枚一組で結束されており、事前に屋根に運び上げておき、施工時にテープを外して一枚ずつ丁寧に並べていきます。

屋根瓦の裏側には爪（つめ）と呼ばれる部分があり、この爪を桟木に引っ掛けることで瓦をしっかりと固定します。
桟木は屋根瓦の釘穴の位置に合わせて幅広に作られているため、瓦を固定するためのビス釘を打ち込みやすくなっています。

今回の工事では樹脂製の桟木を使用しましたが、一般的には木材の桟木もよく使われます。
木材の桟木は、瓦同士の接触部分に適度な隙間があるため、風通しが良く雨水が溜まりにくく、腐食しにくいというメリットがあります。
ただし、瓦が破損して雨水が浸入すると、そこから桟木が腐食することもあるため、定期的な点検とメンテナンスが非常に大切です。
私たちは、お客様に長く安心して屋根を使っていただくため、見えない部分の施工にも細心の注意を払っています。

屋根の要、棟（むね）とケラバの防水対策

屋根の瓦を丁寧に葺き進めたら、次に屋根の構造上、特に雨水が浸入しやすい棟（むね）と「ケラバ」と呼ばれる部分の防水処理に移ります。
これらの部分は、屋根の耐久性と防水性を左右する非常に重要なポイントです。

まず、屋根の頂上部分である棟瓦（むねがわら）を取り付ける前の下準備として、「強力棟（きょうりょくむね）」と呼ばれる金具を設置します。
これは棟瓦をしっかりと支えるための重要な部材で、屋根の骨組みである「タルキ（垂木）」と呼ばれる木材に、約2本に1本の割合で固定釘を打ち込み、強固に固定します。
この強力棟が安定していることで、風や揺れにも強くなり、棟瓦の脱落や飛散を防ぐ効果があります。
全体に強力棟を設置した後、その上に棟瓦を支えるための土台材を乗せていきます。
強力棟の上部にはあらかじめ釘穴が開いており、そこに釘を打ち込んで土台材を固定することで、より一層強固な構造となります。

次に、屋根の端にある「ケラバ破風板」と「ケラバ袖部の平瓦」の取り合い部分です。
この部分には、施工上どうしてもわずかな隙間ができますが、そこにはあらかじめ「水流れ用の板金（ケラバ板金）」が取り付けられているため、万が一雨水が侵入しても建物内部に漏れる心配はありません。
さらに確実な雨仕舞いを強化するため、瓦の表面側でも対策を行います。
具体的には「水密材（すいみつざい）」と呼ばれる防水用のシール材を隙間の近くに貼り付け、雨水がケラバ側に入り込まず、屋根表面の平瓦に沿って安全に流れるように導きます。

水密材の上に重ねる形で、屋根の端を仕上げる「ケラバ袖瓦」を取り付けます。
固定には、「パッキン付きの金さ釘」という専用の釘を使用します。
この釘は根元にパッキンが付いており、打ち込んだ部分からの水の侵入を防ぐ役割があります。
近年では、ケラバ破風板にしっかりと打ち込む方法で、ズレや抜けを防ぎ、耐風性を高めた施工が主流となっています。
私たちは、こうした細やかな施工の積み重ねによって、お客様の屋根が長期にわたって雨漏りの心配なく、安心して過ごせるように努めています。

安心の仕上がりを約束！葺き替え工事の完了と最終確認

棟やケラバ部分の防水処理が完了し、すべての平板瓦の施工が終わったら、いよいよ最終仕上げの工程に移ります。
私たちは、お客様に心からご満足いただくために、工事の最終段階にも一切手を抜きません。

まずは、屋根に残された工具や余った材料をすべて丁寧に降ろします。
その後、作業の仕上げとして屋根全体の清掃を行います。
清掃にはブロワーと呼ばれる送風機を使い、瓦の表面に付着したホコリや細かな破片などを吹き飛ばし、綺麗な状態に仕上げます。
この清掃作業は、見た目の美しさを保つだけでなく、屋根材の隙間に異物が挟まることによる不具合を防ぐためにも非常に重要です。
清掃が完了し、美しく整った屋根をご覧いただいたお客様には、大変お喜びいただけました。

ここで一つ、お客様に知っておいていただきたい大切な点があります。
ケラバ袖瓦や棟冠瓦は、ビス釘でしっかりと固定されていますが、実は地震時の横揺れに対応するため、ごくわずかに動く「遊び」の部分が設けられています。
これは屋根工事の専門業者や、信頼できるリフォーム会社では常識の範囲内のことなのです。
しかし、残念ながら悪質な訪問販売業者の中には、この遊び部分をわざと揺らして「瓦が落ちる危険がある」「このままだと飛んでいく」などと、お客様の不安を煽るような説明をしてくることがあります。
必要以上に心配する必要はありませんが、もしそのような説明を受けた場合は、決してその場で無理に契約せず、必ず地域の信頼できる屋根専門業者に点検を依頼してください。

私たちヤマムラ建装では、お客様に安心して長く快適な暮らしを送っていただけるよう、丁寧な施工はもちろんのこと、工事完了後も何かご不明な点やご心配な点がございましたら、いつでもご相談いただける体制を整えています。
名古屋市・近郊で屋根点検やリフォームをご希望の方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
専門的な目線で丁寧に点検・ご説明し、お客様の疑問や不安を解消させていただきます。
お客様との信頼関係を大切に、これからも地域密着で皆様の住まいを守り続けてまいります。

まとめ

• 新しい屋根材「平板瓦」の施工は、下地の補強と防水処理が完了してから行われます。 この瓦はモダンな外観が特徴で、軒先から横方向に施工されます。
• 瓦の安定した固定には、「桟木（さんぎ）」の正確な設置と「墨打ち（すみうち）」による精密な位置決めが不可欠です。
• 屋根の頂上である「棟（むね）」と屋根の端「ケラバ」の防水対策は、雨漏り防止の最重要ポイントです。 強力棟の設置や水密材、板金処理で徹底的に強化します。
• 瓦には地震に対応する「遊び」があり、悪質な訪問販売業者による不安を煽る説明には注意が必要です。 信頼できる地域の専門業者に相談しましょう。

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