先ほども申し上げたようにモニエル瓦は既に日本で販売されていない屋根材です。日本瓦であれば形状の合う瓦を用意し、差し替えることで事なきを得ますが実はモニエル瓦の場合、差し替えを希望される場合どこかに余っているモニエル瓦があるかどうかを探さなくてはいけないところから始まります。この際運よく代わりのモニエル瓦が見つかれば差し替えることができますが、見つからない場合は葺き替えを行っていただくことが望ましいと考えます。と言いますのもまず現在モニエル瓦のお住まいは最低でも築10年が経過しています。この段階で本来は葺き替えの必要はなく、塗装のみでメンテナンスを行えばよいのですが次の10年、15年が経過すれば耐用年数的に葺き替えが必要となります。詰まりいずれ葺き替えのタイミングが訪れるため先廻りしてやっておいても良いという考え方ですね。
さらにモニエル瓦の特徴はその重量です。日本瓦ほどの重量を持ち、1坪当たりでスレート屋根の約2倍、金属屋根の屋根10倍の重量があります。詰まり耐震性に不安があるわけですね。必ず来る葺き替えのタイミングを先回りして行うことでお住まいの耐震性能を向上させることが葺き替えを行うことでできるため、葺き替えをご検討いただくのがよろしいかと思います。