吹田市岸部で剥がれたトタン屋根の部分張り替えを行いました
吹田市岸部のお客様より農機具を入れている倉庫の屋根が二年前の台風で剥がれてしまってそのままになっているから部分的に新しい屋根にしてほしいというご依頼をいただきました。
野地板の増し張り
ブルーシートで雨養生されていたこともあり、幸いにも置いてあった農機具や備品にまでの被害は出ず、屋根以外の被害は最小限に抑えられたとのことでした。錆びは全体に広がり、本来であれば全体的に屋根の葺き替えを、とご提案させていただきましたがお客様のご要望で数年以内には建物自体を立て壊す予定もあるため部分的な張替えでとのことです。まずは屋根の土台となる野地板を既存の野地板の上に貼っていきます。これを増し張りと言いますが、既存の野地板が経年で腐食してしまい、十分な強度がないため、新たな土台を作っていきます。
防水紙の敷設
土台となる野地板の増し張りが完了したら、次は防水紙の敷設です。
屋根は3層構造になっており、土台である野地板の上に防水紙、そしてその上に屋根材が葺かれます。この野地板と屋根材に挟まれる形で敷かれた防水紙は建物内部への雨水浸入を防ぐ役割があります。お客様の中には建物の雨漏りを防いでいるのは屋根材じゃないの?と思われている方が多いのですが、屋根は屋根材が一次防水としての役割を持ち、防水紙が二次防水の役割を果たしています。
表面に見える屋根材が紫外線や風雨によって劣化を起こしたとしても、この防水紙が最終的に建物内部への雨水の浸入を防いでいるんですね。
屋根材の新設
仕上げに屋根材を葺いていきます。
既存の屋根材はトタンです。ご覧いただいておわかりいただけるように全体的に赤く錆びてしまっています。このまま腐食を続ければ最終的には穴があいてしまうといったことも想定できますね。。。
今回新設する屋根材はトタンよりもさらに錆に強いガルバリウム鋼板を採用いたしました。お客様のご要望通りあと数年であれば塗装を行わなかったとしても十分その役割を果たしてくれることでしょう。