梅雨も終わり、本格的な夏の到来とともに台風の季節がやってまいります。

7月には一切発生しなかった台風も8月に入りすでに4つの台風が発生し、そのいくつかが沖縄まで接近したニュースを覚えている方もいらっしゃると思います。天候が良いこの時期は雨水が天井からポタポタと落ちてくるということもありませんが、台風被害を受け、雨水浸入箇所を作ってしまえば台風に伴う雨によって「雨漏りが始まった！」とご連絡をいただくケースが多々あります。そこで今回は特にお住まいに使われることが多いスレート屋根について雨漏りを起こさないためのチェックポイントについて解説していきたいと思います。台風前に是非雨漏りを引き起こさないためにご自宅の屋根をチェックすることをお勧めします。

塗膜の剥がれは屋根の防水性が失われた証拠

まずはスレート屋根の塗装の状態です。新築時の輝きを覚えていらっしゃる方であれば、お住まいの屋根を遠くから眺めただけで「ずいぶん色落ちしたな」「色が剥げてきているな」といった変化に気づく方も多いと思います。

屋根に上らなくても色の変化によって気付く異変ですので是非ご自宅の屋根を眺めていただけたらと思います。この「色落ち」や「色の剥がれ」は単に美観だけの問題なのでしょうか？

実は違うんですね。そもそもなぜスレート屋根に塗装をしているかというとスレート屋根に防水性を持たせるためなのです。ということは色落ちしてしまっているということは防水性が失われている状態ですので、屋根材が雨水を吸い込んでしまい雨漏りの原因を作ってしまう事になりかねないんですね。

もし「色落ち」や「色の剥がれ」が顕著な場合は適切な塗装メンテナンスが行われていない証拠でもありますから屋根塗装を検討する、また屋根材の状態によってはカバー工法は葺き替えを検討する形になります。

棟板金の劣化

屋根の面と面がぶつかり山となっている部分を棟と言い、スレート屋根の場合板金を被せ雨水の浸入を防いでいます。（棟板金と言います）

こちらも雨漏りを防ぐために適切な点検とメンテナンスが必要です。まずは色褪せ。メンテナンスとしては屋根塗装時に一緒に塗装を行い、耐食性を高めます。しかし塗装ではどうにもならないケースも存在します。それはもし板金が錆びてしまって板金自体に穴が空いてしまっているようなケース。塗装ではどうにもならないですね。このようなケースは部分的に板金を交換する必要が出てきます。またそこまでの劣化は見られないが固定する釘が浮いてしまっているようなケース。

いずれも雨水が浸入する穴を露呈してしまっている状態ですから、雨漏りに発展してしまうまで時間はかからないでしょう。

最悪なケースは既に板金が外れてしまっているような場合です。

本来雨水の浸入を防ぐために取り付けられている板金部材が外れてしまっているわけですから、すでに雨水が屋根内部に浸入し屋根を傷めてしまっていることが考えられます。

屋根裏から建物内部への雨水浸入を確認した上で必要な処置を行う必要がありますね。

ただしこのような今すぐ処置が必要な目に見えるような不具合がなかったとしても強風による思わぬ影響を受けてしまうのが台風です。特に新築から10年以上が経過しているスレート屋根は屋根材、板金部材、それを固定する釘などいたるところに劣化が見られるようになるタイミングです。安心して台風シーズンを乗り切るためにも是非一度アメピタの無料点検をお受けいただきたいと思います。