瓦屋根は耐久性に優れた屋根材ですが、コーキングの劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。特に棟瓦や谷部分のコーキングがひび割れたり剥がれたりすると、そこから雨水が侵入し、天井や壁に被害を及ぼします。
今回は、平塚市長持で実際に行った雨漏り調査と瓦屋根のコーキング補修の様子をご紹介します。
現場では、大雨の後に室内天井にシミが広がっていました。これは典型的な雨漏りによる浸水跡であり、放置すると下地材の腐食やカビの発生に直結します。
屋根に上がって確認すると、瓦同士を固定しているコーキングが劣化し、ひび割れや剥離が目立ちました。また、経年により屋根表面の塗膜も剥がれており、防水性能が低下していました。
瓦自体は水を通しませんが、瓦の隙間や棟部には雨水の侵入口が存在します。これらを防ぐために打たれるのがコーキングです。
しかし、コーキングは紫外線や気温変化の影響で硬化・収縮・ひび割れを起こしやすく、劣化したまま放置すると雨漏りのリスクが高まります。
特に、谷部分や壁際など水の流れが集中する箇所は、劣化が早く雨漏り原因になりやすいポイントです。
雨漏り修理専門業者のアメピタでは、以下の流れで瓦屋根のコーキング補修を行います。
1.劣化コーキングの撤去 古いコーキングは密着力が低下しているため、全て丁寧に除去します。
2.下地処理とプライマー塗布 瓦とコーキングの接着を強化するため、プライマーを塗布します。
3.新規コーキングの充填 高耐候性の変成シリコン系コーキングを使用し、適切な厚みと形状で打ち込みます。
4.仕上げと防水確認 雨水の流れを妨げないよう整形し、散水試験で防水性を確認します。
コーキング補修後も、10〜15年ごとの定期点検が欠かせません。また、屋根塗装も同時期に行うことで、防水紙や下地材を長持ちさせられます。
注意すべきは、DIYでの応急処置です。誤った箇所にコーキングを打つと、かえって雨水の排出経路を塞ぎ、被害を拡大させることがあります。
平塚市長持の現場では、コーキング劣化が原因で瓦屋根から雨漏りが発生していました。適切な撤去・再充填工事を行い、防水性能を回復させることで住まいの安全を守ることができました。
雨漏りは放置すると修理費用が膨らみます。少しでも異変を感じたら、早めに専門業者に相談し、適切なメンテナンスを行いましょう。