こちらが原因箇所でした。瓦をめくってみると今では行わない土葺きによって施工されています。防水紙を敷かず、野地板の上に土を敷き瓦を固定していく土葺き工法です。
土が雨漏りを大量に吸い込んでしまった形跡があります。また本来は瓦を固定する役割を持つ土が崩れてしまっており、所々に瓦がズレている箇所も散見されました。
瓦は60年が経過しても健康そのものですが、その下地である土や木材は経年劣化を進めてしまっています。同様に雨漏りを進めてしまう箇所が出てくるのも時間の問題です。
既存の瓦屋根の外観をそのままにしたいのであれば葺き直しによる、下地のみの補修、耐震などを考慮するのであれば軽量瓦などへの葺き替えが良いでしょう。