スレート屋根は軽量でコストパフォーマンスに優れ、多くの住宅で採用されている屋根材です。
しかし、年月の経過とともに表面の塗膜が剥がれてくると、屋根材本体が直接雨や紫外線にさらされることになります。
市川市南大野でも、スレート屋根の塗膜剥がれが原因となる雨漏りのご相談を多くいただきます。
今回は、実際の調査事例を交えながら、塗膜剥がれによって雨漏りが起こる仕組みと、適切な対策について解説します。
スレート屋根はセメントを主成分とした板状の屋根材で、軽量で施工性が高いことが特徴です。
表面には塗膜が施されており、この塗膜が雨水や紫外線から屋根材を守っています。
しかし、塗膜は経年劣化によって剥がれやすくなるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
塗膜が失われると、防水性が低下し、苔やカビが発生しやすくなり、やがてはひび割れや雨漏りへとつながります。
市川市南大野のお住まいで雨漏りのご相談をいただき、現地調査を実施しました。
まず確認できたのは小屋裏の様子です。
天井材に黒ずみが広がり、
明らかに雨水が侵入している跡が確認されました。
次に屋根の表面を点検したところ、
塗膜剥がれによる劣化が顕著に見られました。
赤茶色の塗装がほとんど失われ、白く変色した部分が広がっている状態です。
さらに近づいて確認すると、表面の塗装がほとんど剥がれ、素地がむき出しになっています。
苔や藻の付着も進行しており、このままでは雨水を吸収して劣化が加速する危険があります。
スレート屋根の塗膜剥がれが雨漏りを引き起こす仕組み
スレート屋根の雨漏りは、主に以下の流れで発生します。
-
1.塗膜剥がれによる防水性低下
表面の保護機能を失った屋根材は、雨水を吸収しやすくなります。
-
2.凍害やひび割れの発生
吸水した部分が凍結・膨張を繰り返すことで細かなひび割れが生じます。
-
3.割れや欠けからの雨水浸入
屋根材のひび割れ部分から雨水が侵入し、防水シートや下地材に影響を及ぼします。
-
4.小屋裏や室内に雨染み発生
やがて天井や壁に雨染みとして現れ、室内環境を悪化させます。
このように、最初は小さな塗膜剥がれであっても、放置すれば確実に雨漏り被害へと発展してしまいます。
スレート屋根の塗膜剥がれに対しては、劣化の程度に応じた修繕が必要です。
-
1.軽度の場合:屋根塗装
塗膜剥がれが部分的で屋根材が健全な場合は、再塗装による保護が可能です。
高耐候性のシリコン塗料やフッ素塗料を使用することで、防水性能を回復できます。
-
2.中度の場合:部分補修+塗装
ひび割れや小さな欠けが見られる場合は補修材で修復した上で塗装を行います。
-
3.重度の場合:屋根カバー工法や葺き替え
屋根材全体が劣化している場合は、金属屋根によるカバー工法や、スレートを撤去して新しい屋根材に葺き替える必要があります。
これにより、長期的に安心できる状態を確保できます。
市川市南大野で実施した調査でも、スレート屋根の塗膜剥がれが雨漏りの直接的な原因となっていました。
塗膜が剥がれた段階であれば、まだ塗装による修繕で対応できる場合もありますが、進行すれば大掛かりな工事が避けられなくなります。
雨漏りを防ぐためには、定期的な点検と早めのメンテナンスが重要です。
アメピタでは、スレート屋根の状態を丁寧に診断し、お住まいに最適な修繕方法をご提案しています。
「雨染みがある」「屋根が色褪せている」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。