富里市七栄獅子穴にお住まいのお客様より、「雨漏りが発生しているので屋根を葺き替えたい」とのご相談をいただきました。現地調査を行った結果、瓦屋根の経年劣化と下地の損傷が原因で雨水が侵入していることが判明しました。
今回は、瓦屋根からスレートへの葺き替え工事を実施。この記事では、工事の流れや使用した素材、そしてスレート屋根にすることで得られるメリットについて詳しく解説します。
瓦屋根は重厚で高級感がありますが、長年の使用で漆喰の劣化や瓦のズレ、下地の腐食が進行します。その結果、瓦の隙間や割れ部分から雨水が侵入し、野地板や屋根裏に雨染みが発生してしまうことがあります。
今回の現場でも、屋根の内部に湿気がこもり、下地材が黒ずんで弱っている状態が確認されました。そのため、屋根材だけでなく下地ごと新しくする「屋根葺き替え工事」が最適と判断しました
まずは既存の瓦をすべて撤去していきます。瓦は一枚あたりの重量が重く、屋根全体で数百枚に及びます。撤去後の屋根は木製の桟木(さんぎ)が並ぶ状態になりますが、この桟木も劣化しているためすべて撤去します。
この工程で屋根の下地構造を確認し、腐食している箇所がないかを細かく点検します。この段階を怠ると、後に再び雨漏りを引き起こす可能性があるため、慎重な作業が求められます。
瓦を撤去した後は、屋根の構造を強化するために新しい野地板(のじいた)を張っていきます。今回使用したのは構造用合板(12mm厚)で、耐久性・強度ともに優れた材料です。
この野地板が屋根全体の土台となるため、釘の打ち込み間隔や板の継ぎ目の処理を丁寧に行います。また、屋根の通気性と強度のバランスを考慮して設置することが重要です。
次に、防水の要となる改質アスファルトルーフィングを施工します。この工程は、屋根葺き替え工事の中でも最も重要な部分です。
ルーフィングシートは、雨水が屋根材の下に入り込んだ際に、室内への浸入を防ぐ役割を果たします。重ね幅や釘の打ち方を間違えると雨漏りを防げないため、防水施工の知識と技術が求められる作業です
防水紙の上から、新しいスレート屋根材を葺いていきます。今回採用したスレートは、軽量でデザイン性が高く、メンテナンス性にも優れた屋根材です。
スレート屋根は瓦屋根に比べて1㎡あたり約30〜40kgも軽く、建物の耐震性向上にもつながります。また、表面には塗装による防汚コーティングが施されているため、長期にわたり美観を維持できます。
仕上がりは非常に美しく、スタイリッシュで現代的な屋根デザインになりました。
1.軽量化による耐震性能アップ スレートは瓦よりも軽いため、建物への負担を大幅に軽減。地震時の揺れが小さくなります。
2.防水性と防風性能の向上 最新のルーフィング材と施工技術により、雨漏りリスクを最小限に抑えます。 強風による瓦の飛散トラブルも防止できます。
3.コストパフォーマンスの良さ 瓦のような高価な材料費や複雑な施工が不要なため、工事費用を抑えつつ高耐久な仕上がりが実現します。
4.美観の向上 スレートはシンプルで洗練された印象を与え、外観を一新するリフォーム効果があります。
葺き替え工事完了後は、屋根全体の勾配や雨仕舞(あまじまい)を再確認します。水の流れがスムーズであるか、板金部分に隙間がないかを徹底的にチェック。
また、定期的な点検と再塗装を行うことで、スレート屋根の寿命をさらに延ばすことができます。目安としては10〜15年ごとの点検・メンテナンスが理想です。
今回の富里市七栄獅子穴での工事では、雨漏りの原因となっていた瓦屋根をスレートへ葺き替えることで、軽量化・防水性・デザイン性のすべてが向上しました。
アメピタでは、現地調査から施工完了まで、雨漏り修理専門業者ならではの確かな技術と責任施工で対応しています。「屋根が古くなって心配」「雨漏りが続いている」などのお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。