工事のきっかけ

こんにちは！沼津市で地域密着型のリフォーム工事を行っているアメピタ沼津店です。
最近は朝晩が少し涼しくなり、秋の気配を感じる日が増えてきましたね。季節の変わり目は、お住まいのメンテナンスにぴったりな時期でもあります！

今回は「ベランダの塗装が色あせてきたので、防水のメンテナンスをしておきたい」とのご依頼をいただき、調査・施工を行いました。

まずは現地調査からスタート。
既存のウレタン防水層をめくってみると、下地に赤茶けたサビが広がっていました。

これは、防水層の劣化によって雨水が内部に染み込み、鉄部を腐食させてしまった典型的なケースです。
このまま塗装をしても、防水材が密着せずに早期剥離してしまう恐れがあります。

表面だけでは判断できないため、こうした下地の状態を見極めることがとても大切です。

カチオン系下地処理材でサビを補修＆強化！

サビが出ている下地には、まずカチオン系下地処理材を塗布して補修を行います。

ここで少し専門用語のご説明・・・
「カチオン」とは、プラスの電荷を帯びた成分のことで、マイナス電荷を持つ金属などと結びつきやすい性質があります。
つまり、サビや腐食した面にもしっかり密着して強固な下地を作れるという優れものです！

この工程を丁寧に行うことで、後の防水材もしっかりと定着し、長持ちする防水層に仕上がります。

緩衝シート＋脱気筒で湿気を逃がす！防水層を長持ちさせる工夫

次に、補修した下地の上に緩衝シートを貼り付けます。
このシートは、下地からの微細な湿気を防水層に直接伝えにくくする役割があり、防水層の膨れや剥がれを防いでくれます。

さらに、脱気筒（だっきとう）という通気パーツを設置します。
脱気筒は下地から出てくる湿気を外へ逃がす「排気口」のようなもので、長期間にわたってベランダ内部の空気を循環させる重要な役割があります。

見た目は地味ですが、この通気緩衝工法は、防水工事を長持ちさせるための優れものです！

ウレタン防水を2度塗りでしっかり仕上げ！

下地の準備が整ったら、いよいよウレタン防水材の塗布です。
まずは中塗りで厚みを確保し、次に上塗りで均一に仕上げていきます。

ウレタン防水の特長は、液体状で施工できるため、継ぎ目のない防水層を形成できること。
特にベランダのように複雑な形状や立ち上がりがある箇所には、非常に相性の良い工法です。

見た目以上に傷んでいるかも？定期点検で安心を！