雨漏り修理専門業者のアメピタです。
今回は、千葉市稲毛区山王町で行った雨漏り調査と散水試験の様子をご紹介します。
建物の雨漏りは、原因を見誤ると再発の恐れがあり、正確な診断が非常に重要です。
この記事では、散水試験による雨漏り再現の仕組みや実際の現場調査の流れについて詳しく解説いたします。
散水試験とは、実際に水をかけて雨漏りの再現を行う検査方法です。
目視では分からない外壁内部の浸水経路やサッシ周りの不具合を確認するために、建物の特定箇所へホースなどで散水を行い、屋内側の漏水反応を観察します。
例えば上記写真のように、サッシ上部からの漏水が確認された場合、内部の防水シートやコーキングに不具合がある可能性が高いです。
この方法は非破壊検査の一種で、外壁を壊さずに正確な雨漏り原因を特定できる点が大きなメリットです。
雨漏りは、「屋根」や「外壁」からだけでなく、サッシ・バルコニー・外壁目地・配管まわりなど、様々な箇所から侵入します。
そのため、原因を目視だけで特定するのは困難です。
散水試験は、建物の構造や症状に応じて順序立てて行うことで、どの箇所から雨水が侵入しているかを科学的に検証できます。
また、他業者による修理後に再発してしまった場合にも有効です。
「以前修理したのにまた漏れた」というケースでは、原因の見落としや別経路からの浸水が考えられます。
散水試験を行えば、修理の妥当性や新たな侵入経路の有無を明確にできます。
千葉市稲毛区山王町の現場では、窓サッシ下部からの雨漏りが発生していました。
サッシ周りは構造が複雑で、コーキングの劣化や防水紙の不具合、さらには施工時の納まり不良が原因となることがあります。
調査では、サッシ上部・側部・下部の順に散水を行い、どの段階で漏水が発生するかを確認しました。
結果、サッシ上部からの散水で即座に室内側に水滴が確認され、上部の防水処理の不良が原因であることが特定できました。
このように、散水試験は原因箇所をピンポイントで把握できる非常に有効な方法です。
バルコニーは、雨水がたまりやすい構造であり、防水層の劣化や立ち上がり部のひび割れからの浸水が多い箇所です。
今回の現場では、バルコニー床面と外壁取り合い部にも散水を行い、外壁下端からの浸水反応が確認されました。
このケースでは、外壁と防水層の取り合い部分にあるシーリングの劣化が原因でした。
特に鉄筋コンクリート造やALCパネル外壁では、内部に水が回りやすく、放置すると壁内部の腐食や断熱材の劣化を招くおそれもあります。
早期の発見と適切な修繕が欠かせません。
アメピタでは、以下の手順で散水試験を実施します。
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1.事前ヒアリング:雨漏り発生状況をお客様から詳しくお伺いします。
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2.目視調査:外壁や屋根、サッシ周りの状態を確認し、試験箇所を選定します。
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3.散水実施:低圧ホースで一定量の水をかけ、室内側の反応をリアルタイムで観察します。
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4.原因特定と記録:漏水が確認された箇所を記録し、写真や動画で保存します。
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5.報告書作成:試験結果と修繕提案をまとめた診断報告書をお渡しします。
調査時間は1箇所あたり1~2時間程度が目安です。
複数箇所の調査を行う場合は、半日から1日程度かかることもあります。
散水試験で特定した原因に応じて、以下のような修繕を行います。
・サッシ上部:コーキングの打ち替え、防水テープの貼り替え
・外壁目地:シーリングの打ち直し、サイディングボードの補修
・バルコニー:防水層の再施工、立ち上がり部の防水処理
・屋根まわり:谷板金や下葺き材の交換
アメピタでは、根本的な原因を取り除く修理を行うため、再発リスクを最小限に抑えます。
散水試験は単に水をかけるだけではなく、建物の構造や水の流れを理解した上での技術的判断が求められます。
誤った方法で行うと、正しい原因が特定できないばかりか、建物を傷めてしまう恐れもあります。
アメピタでは、建物の構造を熟知した雨漏り診断士が、赤外線カメラなどの専用機器と併用して精密な診断を実施しています。
これにより、見えない内部の浸水経路まで正確に突き止め、最適な修繕をご提案できます。
雨漏りの再発防止には「正確な原因特定」が最も重要です。
千葉市稲毛区山王町の現場でも、散水試験によってサッシ上部とバルコニー取り合い部からの漏水を特定し、修繕後は完全に改善されました。
「原因がわからないまま修理を繰り返している」「修理したのにまた漏れた」という方は、ぜひアメピタの散水試験をご検討ください。
正確な診断と確実な修繕で、お住まいを雨漏りから守ります。