出窓の雨漏りは一見すると小さなトラブルに見えますが、放置すると木部の腐食やクロスの剥がれなど、建物全体に影響を及ぼす深刻な被害につながることがあります。
今回は、君津市南子安で実際に行った出窓の雨漏り修理の様子をもとに、原因と修理方法について詳しく解説します。
出窓は外壁よりも外に張り出しているため、雨風を直接受けやすい構造になっています。
そのため、以下のような場所からの雨水侵入が多く見られます。
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・ガラス周りのコーキング(シーリング)劣化
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・出窓上部の笠木(かさぎ)やサッシの隙間
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・外壁と出窓の取り合い部分
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・室内の木部や天井クロスの傷み
一度でも雨漏りが発生すると、見えない内部で木材が腐食し、時間とともに被害が拡大します。
今回の現場は、君津市南子安にある住宅の出窓部分です。
住まいの方から「出窓の下の木部が黒ずんできた」とご相談を受け、調査を実施しました。
写真の通り、出窓ガラスの下部コーキングが剥がれており、そこから雨水が浸入していました。
このようなコーキング劣化は、築10年を過ぎたあたりから多く見られる症状です。
コーキングは紫外線や温度変化によって収縮・硬化を繰り返し、次第にひび割れや剥がれが起こります。
特にガラスとアルミ枠の境界部分は動きが大きく、劣化が早く進行する傾向にあります。
長期間雨水が侵入すると、出窓下の木部が傷んで変色します。
放置すると、木材内部に水分が染み込み、カビや腐朽菌が発生します。
木材が柔らかくなり、最悪の場合は交換が必要になるケースもあります。
この状態になると、表面の補修だけでは解決できません。
内部まで乾燥させた上で、防腐・防カビ処理を施す必要があります。
さらに、出窓上部の天井にも雨漏りによるクロスの剥がれやシミが見られました。
これは出窓の上部から水が回り込み、室内の壁や天井にまで影響が出た例です。
クロス表面の修理だけでは一時的な対応に過ぎず、雨漏りの根本原因を修復することが最重要です。
出窓の雨漏り修理は、状況に応じて以下のような手順で行います。
1. コーキングの打ち替え
古いコーキングを完全に撤去し、下地を清掃した上で高耐久シーリング材を充填します。
防水性能を高めるため、プライマー処理を忘れずに行うことが重要です。
2. 木部の補修・防水処理
濡れて傷んだ木部は乾燥と防腐処理を行い、必要に応じて新しい木材に交換します。
さらに、ウレタン防水塗料や防水シートを併用して再発防止を図ります。
3. 外壁と出窓の取り合い部分の防水補強
サッシ周りの金属部材や外壁接合部に防水テープや専用コーキング材を使用し、隙間を徹底的に塞ぎます。
4. 内部クロスの貼り替え
雨漏りが止まったことを確認した後、室内のクロスを貼り替えます。
ただし、内部が完全に乾燥してから施工することが大切です。
出窓の雨漏りを放置すると、次のような二次被害が発生します。
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・木材の腐食・シロアリ被害
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・壁内部の断熱材のカビ発生
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・天井や壁紙の変色・剥離
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・電気配線のショートによる漏電リスク
これらの被害は、表面的な補修だけでは解決せず、内部構造の交換工事が必要になることもあります。
早期の調査・修理が結果的に費用を大きく抑えるポイントになります。
アメピタでは、赤外線サーモグラフィーカメラなどの最新機器を用いた非破壊雨漏り調査を行っています。
目視ではわからない雨水の侵入経路を特定し、必要最低限の修繕で再発を防止します。
君津市南子安をはじめ、木更津市・富津市・袖ヶ浦市など、地域密着で迅速対応いたします。
出窓からの雨漏りにお困りの際は、ぜひアメピタにご相談ください。
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