品川区荏原で 雨漏りのご相談 をいただき、調査に伺いました。
室内天井のクロス破れから小屋裏の湿気被害、さらに屋根の 板金の釘浮き まで確認でき、雨漏りが進行している典型的なケースでした。
今回は現場写真を用いながら、雨漏りと板金の釘浮きの関係、そして コーキングでは不十分となる理由 を専門業者アメピタが解説いたします。

天井クロスの破れは雨漏りが進行している証拠

ご依頼者さまのお住まいでは、天井のクロスが大きく破れ、中から黒ずみが見えていました。
天井材が水分を含むと膨らみ、最終的には 破れてしまう ことがあります。

この状態が示すのは、雨漏りがすでに 長期間続いている可能性が高い という事実です。
目に見える症状が出る頃には、内部では構造材が劣化していることが多いため、早急な調査が必要になります。

小屋裏を確認すると湿気で木材が黒く変色

天井裏（小屋裏）を確認すると、野地板や垂木が広範囲にわたり黒く変色していました。
これは雨水が滴り落ちた跡で、繰り返し濡れては乾くことを繰り返すことで木材は腐朽へと進みます。

とくに野地板の劣化は屋根材を支える強度低下に直結するため、雨漏り修理では必ず状況を把握し、必要に応じて 部分張替え を行います。

屋根に原因あり！板金の釘浮きが雨水の侵入ルートに

屋根に上がると、棟板金の端部で 釘が大きく浮き上がった状態 になっていました。
また、板金自体がめくれかけている部分もあり、強風時には雨が吹き込みやすい状況でした。

屋根の棟板金は、屋根の最頂部を覆うとても重要な部材です。
ここに隙間が生じると、雨水は簡単に下地へと侵入してしまいます。

特に以下の環境では釘が抜けやすくなります。

・強風が多い地域
・築年数が10年以上経過している屋根
・板金を固定している貫板が湿気で弱っているケース

釘が浮いたまま放置すると、板金が飛散し、大規模な雨漏りや二次被害につながる危険性があります。

釘浮きをコーキングで塞ぐだけでは雨漏りは止まらない

「釘が抜けているならコーキングで埋めれば良いのでは？」
と相談を受けることがありますが、それでは根本解決にはなりません。

その理由は以下の通りです。

・浮いた釘は再び動くため、コーキングがすぐに切れてしまう
・板金自体が揺れる状態では、雨水の侵入を完全に防げない
・内部の貫板が腐っている場合、釘がまったく効かなくなる

つまり、雨漏り・板金・釘浮き・コーキング は密接に関わっていますが、コーキングはあくまで補助的処置に過ぎず、恒久的な修理にはなりません。

正しい雨漏り修理方法とは？

アメピタでは以下の手順で確実に補修します。

1. １．浮いた釘を抜き、新しいステンレスビスへ交換

2. ２．板金の下地となる貫板の劣化を確認し、必要なら交換

3. ３．板金を強固に固定し直す

4. ４．取り合い部に適切な防水処理（必要に応じてコーキング）

5. ５．小屋裏・天井の乾燥状況を確認し、二次被害を止める

この工程があって初めて雨漏りを 根本的に解消 できます。

品川区荏原で雨漏りが多い理由

荏原地区は密集した住宅が多く、風の通り道になりやすい特徴があります。
そのため棟板金に強風が繰り返し当たり、釘浮きが発生するケースが多いのです。

また、築20年以上の建物では、当時主流だった杉材の貫板が湿気で弱くなり、固定力が低下している可能性があります。

早めの点検が建物を守る最善策

釘浮きは一見すると小さな異常に見えますが、雨漏りに直結する重大な劣化です。
早期に対処することで、天井の張り替えや小屋裏の補修といった大掛かりな工事を避けられます。

雨漏りは放置すると確実に悪化します。
気になる症状がある場合は、ぜひアメピタにご相談ください。