こんにちは!
アメピタさいたま見沼店です!
今回は先日現地調査にお伺いした際の様子を紹介させていただきます。
さいたま市岩槻区にお住まいの方からで、屋根のスレート材がずれ落ちてしまっているようだとの事でこのままだと雨漏りしてしまうのではないかと心配されていました。
ご依頼主様の仰るようにスレート材は割れ方によってはルーフィングが露出してしまう事もある為、要注意です。
それでは早速調査を行いましょう。
今回はドローンにて調査を行いました。
ドローン調査は屋根に上がらない為、触診等が出来ないという点はありますがご依頼主様のお宅の様な、スレート材そのものが傷んで弱ってしまっているところでは
負担をかけずに調査が出来るというメリットがあります。
早速全体を見てみると、
スレート材が割れ、滑落してしまっている箇所が確認出来ました。それにより
ルーフィングが露出している様子も確認できます。この状態ですと、
ルーフィングが雨水に晒される状態となる為、
長期的には雨漏りしてしまう危険性が非常に高くなってしまいます。その為、早急な修繕が必要な状態でした。
また、屋根を全体的に見ると
非常にひび割れが目立つ状態です。
(左の写真上の赤線箇所は全てひびが入っている箇所です)
この状態であることに加え、ご依頼主様のお宅の築年数をお伺いしたところ、恐らく使用されているスレート材は非常に割れやすい特性を持った物であると推測されます。
割れやすい特性を持ったスレート材の代表格として
コロニアルネオ(旧クボタが製造販売)がありますが、ご依頼主様のお宅ではコロニアルネオとは形状が違う為、コロニアルネオとはまた違った瓦になります。
割れやすかったり、先端から口が開くように剥離が起きるスレート材を、私たちの業界では「
ノンアスベストコロニアル(ノンアスベストスレート)」と呼んでいます。これは2004年から始まったアスベスト規制に向けて各メーカーが製造したスレート材で従来のアスベスト入りのスレート材の代替品として設計されたという背景があります。
これらの瓦では塗装を行ったとしても数年で症状が再発するケースが多く、また、
仕上がりの見栄えもあまりいい物とはなりません。その為、私たちの所では基本的には屋根カバー工法による施工をご提案しています。新たにルーフィングを設置し、ガルバリウム鋼板製屋根材を取り付ける事で防水面、機能面共に改善する事が出来る為です。
もしここまでの症状が出ていなかった場合には、
シール工法と呼ばれる施工法による処置も可能です。シール工法は今ある瓦にガルバリウム鋼板製のカバーを取り付ける様なイメージで、代表的な物としてはオークマが取り扱っている「
シーガード」、ケイミューの「
リコロニ-」があります。
ノンアスベストコロニアルとは先にも触れた通り、石綿含有製品の製造規制に合わせて各メーカーが製造したものの事です。
旧クボタが製造した「コロニアルネオ」やニチハが製造していた「パミール」などが代表的な物となります。これらの瓦でリフォームをする時には注意が必要になります。中には症状が軽微だからと塗装で大丈夫と言ってくる業者がいますが、ノンアスベストコロニアルへの塗装は絶対にお勧めできません。
※製造規制の発布年数から、ノンアスベストコロニアルが使われているかは築年数でおおよそ見当を付ける事が可能ですが、必ずしも発布年数以降でしか使われていない訳ではありません。その為あくまでも目安になります。
※現在住宅に使われている屋根も分類としてはノンアスベストのスレート材になりますが、これらは上記製品の様な症状が出ないよう改良された物です。
~コロニアルネオ~
ひびの他、写真の様に小口の隅部分が
グズグズになり、基材が崩壊する様に
劣化してきます。
~パミール~
症状が進行すると瓦そのものが形状を
保てないレベルに剥離が進行します。
今回、ご覧いただいていかがだったでしょうか。
このケースの様に瓦がずれ落ち、明らかに見た目に異変が生じれば遠目に見ても気が付く事もありますが、屋根というのは普段なかなか見る事が難しい分、症状に気が付くのが遅くなってしまいがちです。その為、メンテナンスサイクル毎の点検がとても重要になります。メンテナンスサイクルは新築からで約10年、塗装後は塗料の耐久年数によりますがこちらも10年程度を目安に一度しっかりと点検をした方が良いでしょう。
さて、少々話が逸れてしまいましたが、ご依頼主様のお宅ではルーフィングが露出しており雨漏りリスクが非常に高い状態です。応急処置はもちろんですが、しっかりとした補修が必要です。一時しのぎの対策だけで留めてしまうと今度は別の箇所で同様の症状が出てしまう可能性があります。
その為、今回は屋根カバー工事をご提案させていただきました。
私たちアメピタさいたま見沼店では雨漏りが発生してからのご対応もさせていただいていますが、雨漏りする前にリスクを解消出来たならば、お家の為、ひいてはご家族様や家主様の安心の為には一番であると考えています。
ですので、ふとお家の事が気になった時でも構いません。
何か心配事やご不安が生じた際には、まずはお問い合わせください!
点検調査だけでも大丈夫です。お問い合わせいただいた方に安心していただける事が私たちの一番の幸せです!