豊明市にお住いのお客様からの依頼で、谷樋の交換リフォーム工事の現場ブログ第三回目です。
交換する古い谷樋に干渉している棟瓦を取り外すときに、このような積み上げ式の棟の場合、雨水が侵入して雨漏りの原因の一つになる時もありえます。
特に築年数が経過している積み上げの棟なら、棟全体の取り替え交換工事や使われている棟瓦の状態が良ければ、一度解体して新しい南蛮漆喰などを使って再度、棟の積み上げ工事が必要となる可能性もあります。
屋根瓦の種類で、【日本瓦】や【和瓦】と呼ばれる建物には。。。
この写真のような昔ながらの街並みに使われている屋根瓦の種類で、【日本瓦】や【和瓦】と呼ばれる屋根瓦には、棟に熨斗瓦(のし瓦)を積み上げて施工する工法があります。
積み上げが少ないと2~3段ほど、寺社仏閣など多く積み上げる場合は10段以上にわたって熨斗瓦(のし瓦)を積み上げていくことがあります。
今回、交換依頼を請けている経年劣化して古い谷樋を取り外す前に、干渉している棟瓦の熨斗瓦(のし瓦)を一段ずつ取り外していきます。
取り外している間でも、棟の内部の屋根土が、雨水が侵入して水を含み始めています。
特に、赤矢印の境界で、湿った屋根土と乾いている屋根土とで分かれています。
だいぶ奥の方まで辿り着いても、(赤矢印)湿っている屋根土の状態と(黄色の矢印)乾いている屋根土と分かれて出て来ています。
まず初めに、築年数の新しい棟には雨水が侵入する可能性はほぼ無いと言っても良いですね。
※ ただし、技術力が無い施工者が棟を取り付けた場合は、築年数が新しくても雨漏りする可能性は高くなります。
棟に雨水が侵入する原因・・・
1.築年数が経過した古い熨斗瓦(のし瓦)の状態。(築35年以上)
2.陶器の屋根瓦の場合、屋根瓦自体が水を吸い込む【吸水率】が年々割合が多くなってしまう。
3.熨斗瓦(のし瓦)を積み上げるために使用している屋根土が濡れて溶け出してくる。(赤矢印)
4.内部の屋根土が細くなって熨斗瓦(のし瓦)の高さが落ちてくる。(黄色の矢印)
5.熨斗瓦(のし瓦)の本来の角度が保てなくなり、雨水が次々と侵入して来てしまう(緑の線)
6.侵入した雨水が棟の芯から屋根裏に辿り着いて、雨漏りの原因となります。
今回は、棟瓦の雨漏りのお話でしたが、屋根瓦の吸水率が多くなるのなら屋根全体の屋根瓦からも雨水を吸い込んで、屋根裏に辿り着いて雨漏りの原因となりえます。
雨漏りを防ぐためにも、30~40年に一度は屋根全体の取り替え工事でもある、屋根のリフォーム工事を一考していただくのも必要となる時もありえます。
15年に一回は、外壁塗装の塗り替え工事で仮設足場を設置する際には、一度、屋根のフル・リフォームもお考え下さい。
こちらの豊明市のお客様より依頼されていた、経年劣化による古い谷樋鉄板を交換する屋根修繕リフォーム工事で、新しい谷樋を交換してから取り外していた棟を取り付けていきます。
南蛮漆喰を使いながら熨斗瓦(のし瓦)を一段ずつ取り付けていきます。
雨水が侵入しやすい棟の終わりも、カットして雨水が入り込まないように板金と隙間をコーキングボンドで埋めながら雨漏りを防ぐ状態にしました。
壁際の漆喰も塗り、雨水が入らないようにできたら、作業の方がすべて完了しました。
今回は、谷樋を交換して屋根の修繕リフォーム工事の内容でしたが、棟からの雨水の侵入することを伝えさせていただきました。
今回のような、棟への雨水の侵入しやすい屋根瓦の年代や雨漏りしやすい棟の施工など、本職の目から対応できると思いますので、雨漏りなどでお困りの際は、気軽にご連絡をください。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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