吹田市へ強風・大雨の際に外れてしまったという雨樋の点検に伺いました。

横に取り付けられた軒樋が、「まがり」と呼ばれる継ぎ目の部分から外れて横に30㎝ほどずれてしまっています。今にも落ちてしまいそうです。もともと緩んでいたものが、大雨で大量の雨が流れた衝撃でついに耐えられなくなったのでしょう。このままでは、当然ですがここから雨水が垂れ流されてしまいます。

ずれて傾いていた横樋を戻そうとすると、溜まっていた雨水が流れ出てきました。流れ出た雨水は外壁に掛かり、そしてその下にあった屋根を伝って流れていきました。もし雨樋が破損したままで、雨が降るたびに水が漏れていたらどうでしょう。外壁や、下の屋根との境目（取り合い）に水が余計にかかり続けることになり、傷めてしまったり、隙間から水を侵入させる原因になってしまったりします。当たり前のようについていて普段あまり気にすることのない雨樋かと思いますが、このように、建物に負担がかからないようしっかり働いているのです。

一方、こちらは数か月前に外れたまま放置してしまった雨樋です。軒樋から水を流す縦樋と、そこからさらに屋根の上を伝わせる這樋がありません。

しばらくの間、破損した部分から漏れた雨水が屋根に直接掛かっていたことになります。ご覧のように、屋根には水の通り道がくっきり跡として残っていました。ここだけ塗装が剥げ、屋根材が劣化してしまっているのが分かります。このように、雨樋の不具合は建物を傷めてしまうことにつながります。破損、緩み、歪みなど発見した際はすぐにお問い合わせください。また被害状況によっては火災保険を利用できる場合もございますのでご遠慮なくご相談ください。