名古屋市瑞穂区にお住いのお客様の屋根で、一部落下しかけていました。前回の作業したケラバ袖部以外にも、棟瓦がズレて落下しかけていたので同時に雨漏りお屋根点検を行いました。前回の現場ブログはこちらから読み戻れます↓↓↓『名古屋市瑞穂区にて施工不良で屋根に穴が!野地板を補強して再度セメント瓦を施工!』前回の工事でも手抜き工事な感じでしたので、今回の棟瓦のズレもどうなのかは心配になって、お客様にご相談して点検を行いました。
ズレ始めていた冠棟瓦を中心に点検を行いました。まず初めに言えることは、この分譲住宅の屋根を作業した作業者は、本当に屋根工事を知っていたのか?甚だ疑問を感じてしまいました。隅棟部の冠棟瓦が、下方でもある屋根の先端の軒先部の方にズレていて、冠棟瓦同士の接続部にズレたことによって隙間が生じています。これだけの隙間だけでも、十分屋根裏に雨水が侵入してしまいます。
棟冠瓦同士の重なり部で、棟冠瓦の色合いが替わっているところ(劣化色ボケと綺麗な元の色)が見えてしまっていることが、それだけの幅間隔で棟冠瓦がズレている証拠となります。
棟冠瓦がズレている原因の一つとして、棟冠瓦に元々あった穴を流用して、針金でくぐらせ縛って固定をしていました。とは言え、この時代の針金は現代の被膜材で包まれた針金と違って、普通の針金が使ってあったため経年劣化により針金自体が細く伸び切ってしまうことが原因となります。細く伸び切った針金が原因で、棟冠瓦の固定が外れて下方にズレ始めています。約35年前よりも以前の針金は、皮膜材で包まれていないためこのような針金自体が伸び切ってしまうことは多々とあります。そのようなことがあったため、今現在では針金に被膜材で包まれることになっています。
もう一つの原因としては、棟冠瓦の固定はパッキン付きの釘やビス釘で固定するのが一般的です。この様な針金を使った固定方法は、ちょっと考えられない施工と感じられます。この当時の分譲住宅も、販売価格も注文住宅よりも安め設定でした。しかし、元請け施工業者が儲けようとして下請け泣かせが横行していたので、作業に入る下請け業者もどうしても手抜き工事寸前の工事になりやすかったのかと推察します。とは言え、すべての分譲住宅販売業者がこのような状態だったのではありません。一部の分譲住宅にあったのでは無いのかと考えられます。
棟冠瓦の土台木が隙間から見えます。この土台木の施工の仕方も間違っていました。
その土台木が雨水から養生されるように防水紙(ルーフィング)を貼ってなく剥き出しの状態になっていました。
もう何もかもに、突っ込みを入れてしまいそうな施工です。
平瓦の方もあまり強度が無くなっているため、こちらの工事の提案としては応急修理扱いになってしまいそうです。
セメント瓦が流行した時期として、戦後の復興用の屋根材に使われていたり、もう少し強度の強いセメント瓦になると1970年~1990年前半ともいわれます。その当時、屋根材として使われていた陶器瓦(J形)よりも、安価なため分譲住宅やローコスト住宅に使われていました。セメント瓦のメリットとしては。。。1.陶器瓦よりも若干の重量が軽くなること!2.陶器瓦よりも若干安価になること!
セメント瓦のデメリットとしては・・・1.基本的な耐久性・耐久年数がかなり低い!2.色あせや苔が生えやすいため、7~10年ごとに屋根塗装が必要!3.今回の現場の屋根材には関係が無いですが、一部の商品にアスベストが含有されています!メリットの『2.陶器瓦よりも若干安価になること!』とは書きました。
しかし、耐久年数も低くて7~10年ごとの屋根塗装を行っていたら、結局は陶器瓦で施工する方がメリットが高くなってしまいますね。この様な感じで、セメント瓦は衰退していきましたので、そのため今現在の屋根材が割れてしまうと差し替えしたくても在庫が存在しないことが多いです。先ほども書きましたが、工事の提案としては応急処置的な修理か、屋根すべてを葺き替えする大型屋根リフォームになってしまいそうです。
棟冠瓦を固定するために、開いていた穴(本来は固定の釘穴)を流用して針金を通していました。その通していた穴から雨水が入らないように、コーキングボンドで防水処理で埋めていました。ただ、新築当時のままのため経年劣化によりコーキングボンドが劣化していました。
屋根点検を行いまして、今現在の状況をスマホで撮影した写真を見てもらいながら、2つの工事の提案をさせていただきました。1.とりあえず棟冠瓦を正規の位置に戻して、雨水が入らないような応急処置的な修理作業。2.屋根全体のセメント瓦をめくり新しい屋根瓦にする葺き替え工事。その二点を中心とした、お見積りを作成してお客様にお渡ししました。
次回の現場ブログはこちらから読み進めますよ↓↓↓『名古屋市瑞穂区にて施工不良で屋根に穴が!野地板を補強して再度セメント瓦を施工!』
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